【介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン】シニア世代の親や家族のための「宅食サービス」利用実態を調査!きっかけは“親が調理に負担を感じて”、利用者5割が満足も価格や受け取りタイミングに不満
株式会社小学館

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シニア世代の親や家族のための「宅食サービス」利用実態調査を実施(写真/Getty Images)
介護マーケティング研究所by介護ポストセブン(小学館運営)は、『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者を対象に、「シニア世代の親や家族のための『宅食サービス』利用実態調査」を実施しました。その結果を報告します。
●調査概要
シニア世代では、噛む力や飲み込む力が衰えたり、体調に変化が起きたりするため、食事の形状や塩分、カロリー摂取などに配慮する必要が出てくる場合が多くなります。また、さまざまな理由により、自分で調理することが大変になることも。親や家族のそのような「困りごと」を解決するために、「宅食サービス」を利用している人も増えつつあるようです。
今回の調査では、「宅食サービス」の利用状況から、「現在利用している」、「現在利用していないが、過去に利用していたことがある」、「利用したことはない」人それぞれに質問をしました。利用の「きっかけ」や「頻度」をはじめ、「不満」や「利用しない理由」に至るまで、「宅食サービス」の実態をお伝えします。
■アンケート概要
調査主体:介護マーケティング研究所 by介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査期間:2025年3月14日~3月31日
有効回答者数:3,355名
【調査結果サマリー】
・利用している(利用していた)宅食サービスは、「ワタミの宅食ダイレクト」が最も多い。
・現在利用中でサービスに「満足」の人は5割超。不満は「価格」「メニューや味付けのマンネリ」
・1日1回以上利用する人は5割弱、週2~3回程度の人は約3割。
・利用のきっかけは、親や家族の「調理に対する負担」や「日常生活での困難」。
・利用経験のない人が利用しない理由は、「受け取りのタイミング」「メニュー」「味付け」などの声が挙がった。
※調査詳細一部抜粋
【回答者全員(3,355名)】への調査
◆宅食サービスの利用状況
●約5人に1人は宅食サービスの利用経験あり
「シニア世代(65歳以上)の親や家族のための宅食サービスの利用状況について教えてください」と質問したところ、「現在利用している」と回答した人の割合が7.21%で、「現在利用していないが、過去に利用していたことがある」が15.47%となりました。5人に1人が宅食サービスの利用経験があることになります。
「利用したことはない」は77.32%で、介護に関心の高い人たちでも、宅食サービスはまだ多くが利用したことがないことがわかりました(図1)。
図1 利用状況
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図1 利用状況
以上の回答結果より、これ以降の調査では、宅食サービスの利用状況に合わせた質問をしています。
【「現在利用している」または「現在利用していないが、過去に利用したことがある」と回答した人(761名)の回答】への調査
◆「利用している(利用していた)宅食サービス名は?」
●「ワタミの宅食ダイレクト」利用者が最も多い
「現在利用している・過去に利用していたサービス名を教えてください」という質問では、「ワタミの宅食ダイレクト」と回答した人が、現在利用している人で40.08%(図2左)、過去に利用していた人で39.11%(図2右)という結果になりました。次点の「宅配クック123」や「まごころ弁当」などとは大きく差が開いており、圧倒的に利用されていることがわかります。
図2 利用サービス名
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図2 利用サービス名
◆現在利用している人(242名)に聞いた、「宅食サービスに対する“満足度”」
●5割が「満足」と回答。「不満」は1割以下
宅食サービスを現在も利用中の人のみを対象に「サービスの食事・内容について満足していますか」と質問したところ、52.89%が「満足」、39.26%が「どちらともいえない」と回答し、「不満」はわずか7.85%でした。本調査の回答者の多くは、親や家族のために宅食サービス業者を選択し、手配をした人(=実際に食べている人ではない)と思われます。手配した側が普段、調理を担っている場合、調理の手間の軽減などのメリットから、満足度の高さにつながっているかもしれません。お試し利用のキャンペーンなどで、宅配サービスを経験することが、その後の利用につながる可能性を示唆していると考えられます。
図3 満足度
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図3 満足度
◆「宅食サービスの利用頻度は?」
●1日に1回以上利用する人は5割弱、週2~3回程度という人も約3割いる
「宅食サービスを利用している/利用していた頻度を教えてください」という質問では、現在利用中の人では「基本的に毎食」が16.94%、「1日に1回程度」が31.40%となり(図4左)、過去に利用していた人では、「基本的に毎食」が9.25%、「1日に1回以上」が33.14%となりました(図4右)。利用者の半数近くで1日に1回以上の利用があることから、日々の「食」を「宅食サービス」に委ねる人も一定数いることがわかります。
図4 利用頻度
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図4 利用頻度
◆「宅食サービスを利用することになった“きっかけ”は?」
●調理に対する「負担」や日常生活での「困難」からサービス利用が始まっている
「宅食サービスの利用を始めたきっかけについて教えてください」という質問では、「親や家族が調理をすることに負担を感じるようになってきたため」という回答が、現在利用している人でも(図5左)、過去に利用がある人でも(図5右)最多となりました。とくに現在利用中の人では、「栄養バランス」よりも「買い物に行けなくなった」ことや「火や包丁を扱うのが心配」といった点が挙げられており、シニア世代が抱えるさまざまな事情により「利用せざるを得ない」状況となったことが推察できます。
図5 利用のきっかけ
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図5 利用のきっかけ
◆現在利用中の人が抱える「宅食サービス」への不満
●トップは「価格」。食事の内容以外に「受け取り」に関する不満
現在宅食サービスを利用中の人に「利用している宅食サービスの内容に不満があれば教えてください」と質問したところ、回答の多かったものから「価格」42.56%、「似たようなメニューや味付けが多い」23.97%、「受け取りが手間」19.83%となりました。前問で1日1回以上の利用者」が5割弱だったことを鑑みると、回数が増える分、味付けや受け取りの手間に関しては、不満が出てきてしまうのかもしれません(図6)。
図6 サービスに対する不満
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図6 サービスに対する不満
【宅食サービスを利用したことはない人(2594名)】への調査
◆「どのような理由から“利用しない”のか」
●「配達のタイミング」、「メニュー」や「味付け」に関する指摘も
「宅食サービスを利用しない理由について教えてください」という質問では、回答の多かった順に「価格」、「配達のタイミングを合わせるのが難しかった」、「親や家族が自炊にこだわった」となりました。「受け取りが手間」、「好みのメニューがない」といった声もあり、現段階では、サービス提供者(企業側)に利用者側ニーズを反映する余地があるかもしれません(図7)。
図7 未利用の理由
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図7 未利用の理由
他にも、「どのような食事内容を宅食サービスで利用しているのか」、「宅食サービスに感じている魅力」、また「過去に利用していた人が、利用をやめた理由」などの調査を実施しています。
◆本調査結果を通じて
今回は、シニア世代の親や家族のための「宅食サービス」の利用実態について調査しました。「現在利用している人」、「過去に利用していたことがある人」、そして「利用したことはない人」それぞれに質問をし、現在利用している人5割は、「毎日1回以上の頻度」で、宅食サービスに「満足」と回答しています。一方、利用経験者の不満の多くは「価格」であること、他にも「メニューや味付けのマンネリ化」、「受け取りや配達タイミング」などの点が挙げられました。
「宅食サービス」を利用するきっかけが「親や家族が調理への負担を感じるようになった」ことや、「自分で買い物に行けなくなった」ためであったという結果からは、シニア世代の親や家族の「食事」には、切迫した状況があり、宅食サービスがその一助になっていることが伝わってきました。
一方、利用したことはない人からも、「配達のタイミングを合わせるのが難しい」「好みのメニューがない」といった声が、“利用しない理由”として挙がりました。これらは、利用経験のある人の不満と同様です。この結果から、シニア世代の親や家族をサポートする人は、さまざまな状況下であるため、「食事」においても、家庭ごとのタイミングや好みなど、求める条件が多岐にわたるものの、そうした課題をなかなか解決できていないことがわかります。調理が難しくなった親や家族に、健康に配慮された料理を食べてもらいたいが、さまざまな事情で宅食サービスを利用すべきかためらってしまう――。こういった気持ちは、介護者の悩みの一つなのかもしれません。宅食サービスの利用経験がある人からの満足度が高い、という調査結果から、サービス提供側は、試食などによるサービス利用のきっかけ作りと、利用者のニーズに合わせたよりフレキシブルな個別対応の構築がマーケット拡大のカギとなるのではないでしょうか。
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出典:【シニア世代の親や家族のための「宅食サービス」利用実態調査を実施】(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
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