ローンディール、「越境インパクト調査レポート」を公開。越境による人材育成の実効性が明らかに。
ローンディール
レンタル移籍経験者115名のリーダーシップ・エンゲージメント・キャリア自律の変化に迫る
株式会社ローンディール（本社：東京都港区、代表：原田 未来）はこのたび、越境を通じた成長を可視化するため、レンタル移籍*経験者に対する独自調査を実施し、その結果をまとめた【越境インパクト調査レポート】を公開しました。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-c977f336237de3bf2b1d2ff9916d2d35-2560x1440.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
*レンタル移籍：大企業の人材を6～12ヶ月間ベンチャー企業に“移籍”させ、経営や価値創造を実践する越境プログラムです。
本調査では、リーダーシップ、ビジネススキル、エンゲージメント、キャリア自律性、越境度の5つのテーマに関して、学術研究等を参照し53項目の設問を設けました。
この設問に対して、2024年末までに移籍を終了した245名を対象に、ウェブフォームでの回答を依頼し、115件の回答を得たものです。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-21d546af223515177be806e8ebcbf8ee-1999x1806.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
越境インパクト調査の全データはこちら
＜主な調査結果＞
「使命を持って行動する力」「多様な他者を巻き込む力」「不確実な環境下で意思決定する力」「多様なアイディアを融合する力」の4項目について調査を実施。（発達段階を提示した5段階に対して、自己評価にて回答。）
特に「巻き込み力」は平均1.6 → 3.7へと大きく変化しており、自分の言葉で語り周囲から共感を得る力が強化されていることがわかります。また、起業家の近くで仕事をする経験は、移籍後時間が経過しても起業家・経営者の視点を持ちつづけられるという効果があることが見えてきました。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-2c573f51ebb6ab8952777e4efe0adf5f-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ローンディールが設定している12項目のビジネススキルについて調査しています。（詳細はレポート参照）発達段階を提示した5段階に対して、自己評価にて回答。特に伸びが大きかったのは、「業務推進力（2.4→4.3）」「仮説検証力（1.1→2.9）」「承認獲得力（1.7→3.3）」です。この背景には「なぜやるのか」といった個人のWILLに起因した動き方の変化があるようです。
また、全体の数値としては全ての項目において上昇傾向となっていますが、一人ひとりの数値をみていくと経験と成長の関係性が見えてきます。例えば、コーポレート職（人事系）の移籍者がベンチャー企業で事業開発を経験することで「顧客理解力」「事業理解力」が強化される、多様な人材と協働することが求められるソーシャル系企業に行った移籍者は「組織設計力」が伸びる、といった解釈が可能になります。
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-8ed5e06fe0fbf118563725315362f38f-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「越境は離職につながるのではないか？」という懸念を多くの人事担当者が持ちますが、本調査を通じてエンゲージメントにおいても上昇傾向が見えています。特に「仕事に対するやりがい」や「仕事における成長機会」の認識など、自分が所属している組織で働く意義の再発見に効果がありました。この背景には、「越境を通じて自分の成長角度が変わった」という個人のスタンスの変化があるようです。
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-383935ed8754c94db008a0407c158291-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「業務外活動」に積極的に参加する、仕事のやり方に「創意工夫」をこらすなど、キャリアを主体的に形成していこうとする行動に特に大きな変化が見られました。実際に、レンタル移籍前に業務外活動を行っていた割合は15％程度でしたが、移籍後には60％と大きく上昇しています。
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-0b1d0b3d006f22f9fad09a05c561eaca-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像7:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-b57bf37094b9fe134d09d45117ebd70a-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ローンディールが運営するもう一つの越境プログラム「side project」との比較により検証を行っています。「side project」は業務時間の20％・3ヶ月という期間で越境をするプログラムであるため、業務内容に対して事前のすり合わせが重要となります。一方で、「レンタル移籍」のようにフルタイムの越境では、担当する範囲が多岐にわたるため事前のすり合わせが難しく、越境中に大きな葛藤に直面することが見えてきました。レンタル移籍においては、この葛藤やそれを乗り越えようとする行動が長期的な個人の成長を促しているようです。
[画像8:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-85e744c69f3955d146fe03d83f1d22eb-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
*越境ルーブリック：ルーブリックとは、ある体験を通じた学習の到達度合いを評価する手法
。「越境ルーブリック」は、経済産業省令和元年度「大企業人材等新規事業創造支援事業費補助金事業」の一環で策定された指標。
本調査では、レンタル移籍後の活動についてもヒアリングを行いました。その結果、移籍者の85％以上が復帰後に新規事業など変革的な業務に携わっていることがわかりました。また約20％がレンタル移籍先のベンチャー企業と取引関係（協業・受発注）へと発展していることが明らかになりました。これらの結果は個人の成長にとどまらず、組織における変革や企業間の共創を促す仕組みとしての「越境の可能性」を示しています。
[画像9:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-2272802e546afc3b4895e8c1bbd72097-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本調査を通じて、「リーダーシップ」「ビジネススキル」「エンゲージメント」「キャリア自律性」のすべての項目において、越境が個人の成長に寄与することが改めて明らかになりました。ただし、一人ひとりの成長は経験によって個別に大きく異なっているため、定性的な評価と連動して成長を確かめていく必要があります。
また、越境度（越境ルーブリック）に関しては、他の越境プログラムとの比較を行うことによって、越境によって得られる経験の差異や、期待する経験が得られるかどうかを評価するものとしての有用性が見えてきました。
越境インパクト調査の全データはこちら
＜関連動画について＞
[画像10:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15387/143/15387-143-957b37b64a97c4725af95b52eb1eebe5-2560x1440.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本調査はローンディールが独自に設計・実施したものですが、学術的な見地から評価をいただくために、法政大学大学院政策創造研究科教授 石山先生にご講評をいただきました。その動画を公開していますので、ご興味がございましたらぜひご覧ください。
【
動画はこちらから】
最後になりますが、アンケートに回答いただいた移籍者の皆さまに、この場を借りてお礼を申し上げます。
「越境」をコンセプトに、人材育成・イノベーション創出・キャリア自律等、企業の人事・組織課題に応じた複数の事業を展開しています。 創業事業である「レンタル移籍」は2015年9月にサービスを開始し、2025年5月現在、導入企業は日産自動車・経済産業省・野村證券など大企業82社、376名となっています。
【主な事業】
- レンタル移籍：
https://loandeal.jp/大企業の人材を半年～1年間ベンチャー企業の事業に参画させ育成する次世代リーダー向けプログラム- outsight：
https://outsight.jp/オンラインでベンチャー企業の経営者と議論を交わすミドルマネジメント向け他流試合プログラム- side project：
https://sideproject.jp/20%・3ヶ月ベンチャー企業のプロジェクトに参加する社外兼務型研修プログラム- WILL-ACtion Lab.：
https://wal.loandeal.jp/「WILL発掘ワークショップ」「CAN抽出ワークショップ」などを通じて、自律型人材を育て組織を活性化する研修を提供
オープンイノベーションの仕掛けとしても注目され、2019年に内閣府が主催する第一回日本オープンイノベーション大賞において「選考委員会特別賞」を受賞しています。その他、2020年「グッドデザイン賞 ビジネスモデル部門」、2024年「キャリアオーナーシップ経営AWARD2024」人事/HRの変革部門（中堅・中小企業の部）最優秀賞など、多数の受賞歴があります。
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
