「道の駅のカルテ」を目指す次世代のロードサイド評価指標:FIACS が『エリアクオリア指標・ロードサイド版』を開発
一般社団法人 国際文化都市整備機構

通過点から“地域のファンづくりの拠点”へ。新たな視点で「道の駅の魅力」を可視化
一般社団法人 国際文化都市整備機構(所在地:東京都港区、代表理事:水野誠一、以下FIACS)は、これまで大都市や街づくり向けに開発してきた「エリアクオリア指標(都市版)」のコンセプトを活かし、主要道路沿いの拠点施設である「道の駅」の新たな評価モデルとなる『エリアクオリア・ロードサイド版』を開発しました。今後 試験提供を開始し、「道の駅が目指す第三ステージ(地方創生・観光を加速する拠点)」に求められる多様な効果を可視化する“道の駅のカルテ”として活用してまいります。
■ エリアクオリア・ロードサイド版 開発の背景
「エリアクオリア指標」は、KDDI株式会社保有のスマートフォン位置情報データや、株式会社角川アスキー総合研究所によるSNS(X:旧Twitter)トレンド解析などを活用し、街の“共感人口”を定量化することで、「その街らしさ」や“ファンの多さ”を可視化する取り組みです。
これまでは主に都市・駅周辺を対象としてきましたが、道の駅が“観光・関係人口創出の拠点”としてさらに進化する現状を踏まえ、このたび車両プローブデータも活用した「道の駅のカルテ」となるロードサイド版の評価指標を新たに開発しました。
道の駅は全国に1,200駅を超えるまでに増え、観光客や地域住民の休憩・交流の場として定着しています。しかしながら「売上やランキングだけでは測れない魅力」や「継続的に地域と関わる関係人口の育成状況」を把握する指標が不足していたのではないでしょうか。
このような認識をもとにFIACS では、通過点や観光地だけではなく、「関係人口開拓力:地域を深く知り、継続的に訪れる人を増やす拠点」としての道の駅を定点観測・経年評価する指標づくりを進めました。
■ エリアクオリア・ロードサイド版の5つの特徴
「道の駅」を中心に “回遊範囲” や “地域関係化スコア” を可視化
・車両プローブデータから「道の駅を経由して周辺エリアへ回遊・滞留する人や車の流れ」を解析。単なるトイレ休憩やUターンではなく、道の駅を起点に地域をより深く体験する動きが把握できます。「道の駅利用者」を定量化
・KDDI株式会社が保有するスマートフォンの位置情報データを活用し、居住地や勤務先ではない「道の駅に目的をもって訪れている人」の数を測定。“地域のファン”を増やす取り組みの成果が見える化されます。地元の話題や魅力を可視化する「SNSトレンド分析」
・株式会社角川アスキー総合研究所によるSNS(X:旧Twitter)トレンド解析を組み合わせ、道の駅や周辺地域に紐づく“話題量”や“関心度”を測定。ローカルな特産品やイベントがどう発信・拡散されているかを定量化します。オープンデータによる「地域基盤」評価との組み合わせ
・人口や産業構造、宿泊施設数など、自治体が公表している統計データを組み合わせ、道の駅周辺エリアのポテンシャルを包括的に評価。ハード・インフラだけでなくソフト施策の効果を総合的に捉えられる仕組みです。“道の駅のカルテ”として毎年比較・評価が可能
・道の駅における交流人口や経済基盤、アクセス状況などをそれぞれスコア化し、9段階に格付け。定点観測により年次ごとの取り組み成果を実感でき、まちづくり活動の方向性や課題修正にも活用できます。
評価事例として、「道の駅ランキング(じゃらん)」のベスト10駅についてのカルテを作成しました。従来のアンケートによる人気ランキングとは異なる順位付けとなり、次世代に向けた道の駅の可能性と課題が浮かび上がらせることが出来たと認識しています。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/110712/8/110712-8-c34e3bb8c8db24e00093552b4dfe647f-3900x2758.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
エリアクオリア指標の構造
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/110712/8/110712-8-13e18e3315cd212fca01c84d146484c5-3900x2758.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
エリアクオリア指標による評価
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/110712/8/110712-8-06c35496bf28ccdfc1ae969297cde4f4-3900x2758.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
個別の評価データ例
■ 今後の展望
FIACSでは、エリアクオリア・ロードサイド版を改良を進めた上で、試験提供を実施していくことで、利用者・自治体・運営事業者からフィードバックを集めつつ、指標のさらなるブラッシュアップを図ります。
今後は以下の取り組みを予定しています。
・試験導入エリアを全国数箇所の道の駅に拡大
・季節ごとの計測やイベント施策の効果測定支援
・関係人口や地域コミュニティ活性化への貢献度評価
私たちは、単なる観光や直売所の人気ランキングでは捉えきれない“地域ならではの魅力”を可視化する指標として、エリアクオリア・ロードサイド版を育ててまいります。
■ 一般社団法人 国際文化都市整備機構(FIACS)について
FIACSは、都市・街づくりに関する研究・提言組織として、大手ディベロッパーや設計事務所、ソフト・コンテンツ企業、学識者など30数社・名と共同で活動しています。まちづくりにおけるハードとソフトの両面に着目し、これまでに「エリアクオリア指標(都市版)」を開発。今回のロードサイド版は、その成果を道の駅や地方創生の文脈へ展開する第一歩となります。
理事長 水野誠一 Mizuno Seiichi
株式会社インスティテュート・オブ・マーケティング・アーキテクチュア(IMA)代表取締役、リプロジェクト・パートナーズ代表取締役会長。一般社団法人日本文化デザインフォーラム理事長。慶應義塾大学経済学部卒業。株式会社西武百貨店社長、慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授を経て、参議院議員、米国ネットスケープ・コミュニケーションズ社顧間、Francfranc、オリコン、森ビルなど複数の企業の役職を歴任。日本リトアニア友好協会会長。共著に「Beyond コロナの都市づくり(
https://www.amazon.co.jp/dp/4901783874)都市出版刊がある
■ 本リリースに関するお問い合わせ
株式会社エナジーラボ
〒107-0062 東京都港区南青山3-1-3 スプライン青山東急ビル4F
担当:松岡 一久(まつおか かずひさ)
TEL : 03-4567-6161
EMAIL : matsuoka@energy-labo.com
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes