フリーランス志向が正社員志向を上回る──派遣エンジニア「ならでは」のキャリア観とは？
MARKEDELIC株式会社
MARKEDELIC株式会社は、派遣就業経験のあるエンジニア・プログラマー418名を対象にWebアンケート調査を実施しました。
【調査の背景とサマリー】
副業の一般化、リスキリング需要の高まりなど、近年の労働市場における「キャリア」の概念は大きく変容しています。特にエンジニアのような専門職においては、スキル習得や働き方の柔軟性・自律性といった観点を軸に構築される、多様かつ流動的なキャリア形成の志向性が顕著です。
本調査の結果、派遣エンジニアならではのキャリア観が浮き彫りとなりました。特徴的なのは、正社員志向を上回る「フリーランス志向」、そして「まずは派遣でスキルを身につけたい」という段階的なキャリア設計です。エンジニアという専門職において、キャリアの複線化が進んでいる実態が明らかになりました。
「正社員志向」を「フリーランス志向」が上回る
「今後どのようなキャリアプランを考えていますか？」という設問（単一回答形式）に対し、「専門性を高めてフリーランスを目指したい」（21%）と回答した人が、「正社員として安定した職を得たい」（18%）を上回る結果となりました。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162641/4/162641-4-b28ab1e73ee2c7aadf1f72e18543668f-1530x655.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
MARKEDELIC株式会社による調査
また、「当面は派遣エンジニアとして多様なスキルを身に着けたい」（23%）を選んだ層が最多となっており、キャリアを段階的に構築していくという意識の広がりが読み取れます。
案件選定でも重視される、スキルアップの意識
「派遣先企業や案件を選ぶ際に特に重視しているポイントは？」（複数回答形式）という設問では、「新しいスキルや業務経験を獲得できる」（45％）が最多、そして「保有スキルと業務内容の合致」（42%）が続きました。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162641/4/162641-4-ade067b8ddec04677a916197edb0907b-1532x656.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
MARKEDELIC株式会社による調査
一方、「正社員登用の可能性」（6%）、「派遣先企業の知名度」（6%）といった項目は下位に留まっており、この結果は、正社員志向の低さ、そしてフリーランス志向の強さとも一致します。「成長や経験を通じて市場価値を高めたい」という姿勢が読み取れます。
ソフトスキルの成長も──フリーランス志向を支える「人脈」「対話力」
「派遣就業において、どのような点で成長を感じましたか？」という設問（複数回答形式）では、「新しい技術を学ぶ機会が多かった」（49％）、「多様なプロジェクトに携われた」（44％）といった技術面の回答に加えて、「新たな人脈を獲得できた」（31％）、「コミュニケーションスキルが向上した」（29％）といったソフトスキル面の評価も高い水準にありました。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162641/4/162641-4-dbef6d5bd569d641f886b9df83339809-1529x653.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
MARKEDELIC株式会社による調査
これらの結果は、フリーランスや独立を視野に入れる人にとって不可欠な「対人関係力」や「職場適応力」の習得が、派遣という働き方を通じて実現されていることを示唆しています。
定年を決めない一方で「転換意識」も根強く
「エンジニア・プログラマーとして何歳くらいまで働きたいですか？」という設問（単一回答形式）では、最多は「できるだけ働き続けたい」（42％）でした。「プログラミングは年齢を問わず活躍できる分野であり、知識や経験を積み重ねるほどに仕事の幅も広がる」「年齢に関係なく、可能な限り長く現役として働きたい」といった声も寄せられ、知識蓄積型の専門職ならではの特性が表れていると考えられます。
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162641/4/162641-4-2ad3e1db7b850cb6bf4809b2751cb30e-1531x656.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
MARKEDELIC株式会社による調査
一方で、「30代後半」「40代前半」「40代後半」といった、節目を意識した回答も一定数存在します。その背景には、「50代を目安にプレイヤーからマネジメントに移行したい」「40代後半には自分の強みを活かして新たなビジネスを始めたい」といったキャリア転換の志向もうかがえました。
エンジニアだからこその複線的キャリア形成
本調査からは、エンジニアという専門職において、「正社員になる」か「フリーになる」かといった単純な二択では語れない、複線的なキャリア形成の実態が見えてきました。
- 派遣を通じてスキルを磨く- フリーランスを見据えながら経験を積む- 節目でマネジメントや起業へとステップを変える
こうしたキャリア設計は、プロジェクトベースでの実務が当たり前となっているエンジニア職だからこそ可能な選択肢ともいえるかもしれません。
ただし、こうした傾向がすべての職種に当てはまるとは限りません。一般事務や営業職などでは、「安定性」や「正社員登用」をより重視する傾向が表れる可能性もあります。
本調査は「特定職種における意識傾向を可視化する」ことを目的としており、特定の働き方や雇用形態を優劣づけるものではありません。MARKEDELIC株式会社は、今後も職種特性に応じたリアルなキャリア観を可視化する意識調査を継続し、社会的な議論や制度設計の素材として、客観的なデータを提供してまいります。
（MARKEDELIC株式会社 マーケティング事業部 久我 航真）
調査概要
- 調査名：派遣エンジニア就業経験者に対するWebアンケート調査- 実施主体：MARKEDELIC株式会社- 実施時期：2025年3月- 調査対象：エンジニア・プログラマーとしての派遣就業経験を有する全国の男女- 調査方法：インターネットアンケート- 有効回答数：418
※回答者の年齢分布は30代（41%）、40代（23%）が中心で、実務経験を積んだ層が多数を占めています
会社概要
- 会社名：MARKEDELIC株式会社- 所在地：茨城県龍ケ崎市川原代町1176-46- 事業内容：デジタルマーケティング支援、SEO・コンテンツ制作、調査・PR支援- URL：
https://markedelic.co.jp/- 広報担当：マーケティング事業部 久我 航真
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
