EXPO2025 大阪・関西万博 「ヘルステックデー」低侵襲、モバイルな医療の実現へ向けて
ウェールズ政府

―医療技術の発展に向けた連携と、研究・実証拠点としてのウェールズの可能性―
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パネルディスカッション登壇者(左から)ウェールズ政府主席医務官イザベル・オリバー教授、トリニティ・セントデイヴィッズ大学社会イノベーションディレクターウェンディ・デアリング教授、カーディフ大学ディミトリス・パルシモス博士、名古屋大学大学院下田真吾特任教授、ダンスクリエイター・日本工学専門学校ミュージックカレッジダンスパフォーマンス科トータルプロデューサー、青山学院大学ジェロントロジー研究員SAM氏、ゴーグルマインズ代表取締役社長兼CEOアズィーゼ・ナジ氏、ウェールズ政府 イノベーション・ライフサイエンス ルパ・チルバース博士ウェンディ・デアリング教授、カーディフ大学ディミトリス・パルシモス博士、名古屋大学大学院下田真吾特任教授、ダンスクリエイター・日本工学専門学校ミュージックカレッジダンスパフォーマンス科トータルプロデューサー、青山学院大学ジェロントロジー研究員SAM氏、ゴーグルマインズ代表取締役社長兼CEOアズィーゼ・ナジ氏、ウェールズ政府 イノベーション・ライフサイエンス ルパ・チルバース博士
英国ウェールズ政府は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)英国パビリオンにて、6月24日(火)に、ウェールズの主要産業のひとつである、ヘルステック&ライフサイエンスをご紹介するイベントを開催しました。当日は、ウェールズ政府主席医務官イザベル・オリバー教授が登壇し、医療、産業、学術、行政の各セクターからの代表団とともに、ウェールズが誇る研究・開発力、協働型イノベーション体制、持続可能な医療システム構築へのビジョンを発信しました。また、文化・経済面での強固な絆を伝える形で、ウェールズと日本との連携強化への期待についても言及しました。
■ウェールズにおけるヘルステックとライフサイエンスについて
ウェールズ政府イノベーション・ライフサイエンス、ルパ・チルバース博士が登壇し、ウェールズの取り組みについて、以下のように紹介しました。
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ウェールズ政府イノベーション・ライフサイエンス ルパ・チルバース博士
1.サイバーイノベーション・スタートアップ
ウェールズでは政府支援のもと、AIやサイバーイノベーションに特化したスタートアップの育成が進んでいます。特にAIによる画像診断や情報の特定化など、最先端の技術開発が活発に行われており、リアルワールドでの実証実験も可能な環境が整っています。これにより、新規事業や研究開発の推進が期待されています。
2.AI・画像診断
ウェールズのライフサイエンス分野では、65%が医療技術(メドテック)関連で占められており、なかでも画像診断技術の発展が顕著です。AIを活用した診断技術が注目されており、患者のニーズに応じた医療を実現するうえで、重要なサブセクターとして位置付けらています。この分野は、国際的なパートナーシップを通じての展開も積極的に進んでいます。
3.VR・イマーシブテクノロジー
世界最大級のイマーシブテクノロジーのシミュレーションセンターがウェールズに設置されており、医療、法学、社会イノベーションなど多方面での応用が進んでいます。VR技術を活用した教育やシミュレーションは、実務現場に近い形でのトレーニングや研究を可能にしており、地域の産業競争力強化に寄与しています。
4.大学ヘルスボードとイノベーション連携の機会
ウェールズでは、大学付属のヘルスボード(地域医療機関)と、民間企業との連携が非常に活発です。アルツハイマー病の遺伝学研究など世界的なリーダーも輩出しており、こうした連携をウェールズ政府も積極的に支援しています。ヘルスボードとの共同プロジェクトは、手術室など医療現場におけるイノベーション技術も実現しており、地域の医療・保健分野の発展に貢献しています。さらに、ロンドンやヨーロッパと高速でつながる地理的優位性を活かし、国際的な研究・ビジネス展開に理想的な拠点となっています。
■ウェールズ政府が取り組む新たな「低侵襲性医療」そして、「モバイル」医療改革
現在、ウェールズ政府では、新たなニーズに応えるべく、「低侵襲性医療」そして、「モビリティ」にフォーカスした取り組みを多く支援しています。その一例として、富士フイルムヘルスケアUKの、マネージングディレクター、アラン・エルボーン氏、そして戦略・政府連携マネージャー、ヒュー・シャーマー氏は同社の取り組みについて次のように紹介しました。
「富士フイルムヘルスケアは、放射線医用画像サービスを軸にNHSウェールズと強固な連携を築き、ウェールズでの25年にわたる戦略的パートナーシップのもと、地域医療のモビリティ化を推進しています。移動可能な検査車両によって自宅や現場でのX線撮影を可能にし、病院に行かずとも診断が進む環境の実現化を目指しています。さらに、AIによるトリアージと早期診断支援システムにより、外科手術前の計画支援が可能となり、待ち時間や医療コストの削減に貢献。ルセーン・サイエンティフィック社との共同による尿路感染症検査データをリアルタイムに共有し、患者マッピングを通じて地域全体での医療状況を把握。こうした先進的な取り組みを通じて、地域医療の効率化と患者のQOL向上を目指しています。」
■パネルディスカッション「研究とイノベーションによる社会的インパクトの創出」
“無意識の知性”に着目したダンスとヘルスケアの融合 ―名古屋大学大学院医学系研究科下田真吾特任教授、ダンスクリエイターSAM氏
本セッションでは、下田教授が「無意識の知性」と名付けた、無意識のうちにわずかな変化に適応する能力について解説しました。この能力は時に病気の発症に関わることもあるが、適切にケアすることで健康維持や病気治療に役立つ可能性があると解説。現在、名古屋大学で工学技術と医学的知見を融合させ、健康を維持したり、病気を治したり、また、ウェールズと共に歩行やダンスを活用した新しいヘルスケアの実現を目指していると話しました。
一方、SAM氏は「これまで、ダンスを踊ったり人に教えたりする中で、ダンスは単なる技術やパフォーマンスではなく、誰もがダンスを通じて元気になり、健康を促進できるものだと考えています。ダンスや音楽には、気持ちを高揚させるなどポジティブな効果が科学的にも証明されており、高齢者や普段あまり体を動かさない方を含む全ての世代に有効だと信じています。この可能性を広げ、多くの人々がダンスを通じて健康を享受できるよう取り組んでいます。」と発言。ダンスを通じて高齢者の身体能力や認知機能の維持を図るプログラムを医療現場で展開する構想についても紹介しました。
ウェールズは、ライフサイエンス分野、特にヘルステックおよび診断技術における先進的な研究とイノベーションの拠点です。輸出志向が強い同分野では、世界各国のパートナーとの緊密な連携により、国際的な輸出クラスターが形成されています。AIやプレシジョン・メディスン(精密医療)といった研究開発を主導とする世界水準の機関が、NHS(英国国民保健サービス)、学術機関、産業界と協働し、日本を含む海外パートナーとの貿易、投資、さらなる共同研究の新たな機会を生み出しています。
本イベントは、今年ウェールズが展開する「日本におけるウェールズ年(Year of Wales and Japan 2025)」キャンペーンの一環として開催されます。2025年は、ウェールズにとって日本が重要な戦略的パートナーであり、文化・教育・貿易・イノベーションなどの分野で両国の関係をさらに深める絶好の機会となります。ウェールズと日本は過去50年間にわたり、強固で長期的なビジネス関係を築いてきました。この長年の文化的・経済的なつながりを背景に、多くの日本企業がウェールズへの投資を選択し、充実した支援体制や専門知識、適正なビジネス環境、そして高い生活水準を活かし発展しています。今年4月29日には大阪・関西万博にて「ウェールズ・デー」が開催され、ウェールズの文化や工芸、創造性が多くの来場者に紹介されました。
■ウェールズ「ヘルステック&ライフサイエンスデー」参加団体
Goggleminds(R)(ゴーグルマインズ)
会話型トレーニングと実践的な臨床体験を融合した、AI搭載の没入型シミュレーションを通じて、医療教育の変革を目指す。
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Creo Medical(クレオ・メディカル)
内視鏡外科の分野で先進的な電気手術デバイスを開発・提供する医療機器メーカー。ウェールズ・テックヘルス・デーでは、より安全かつ低侵襲、費用対効果の高い手術の実現を可能にする革新的技術を紹介。
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Fujifilm Healthcare UK(富士フイルム ヘルスケアUK)
患者中心の視点に立った医療イノベーションを追求し、すべての人々が医療サービスへアクセスできる社会の実現に貢献している。当日のブースでは、最先端の医療機器を展示し、詳しい情報の提供を行う。
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Llusern Scientific(ルセーン・サイエンティフィック)
尿路感染症の分子診断に特化した、「治療指向型診断(treatment directing diagnostic)」を開発。当日は、Lodestar DX アナライザーを使用して模擬検査を行う。結果は約5分で表示。
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NHS(国民保健サービス)
バイオメディカルおよびライフサイエンス分野における研究連携の機会や、「健康で長く生きる」ための社会的イノベーションに焦点をあてる。ヘルスケア分野のパートナーが、イノベーターや企業と密接に連携しながら進めるプロジェクトを通じて、実環境での検証やスケールアップに向けたエビデンスの創出を支援する取り組みを紹介。
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■ウェールズについて
ウェールズは、イングランド、スコットランド、北アイルランドと共に英国を構成する(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)1つの国です。グレートブリテン島とアイルランド島の北部からなる島国で、国王を元首とし、イングランド以外の3国と同様に、独自の議会と法律があり、外交、防衛、国税以外は自治権を有しています。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes