マイナビ、「フリーターの意識・就労実態調査(2025年)」を発表
マイナビ

本来正社員を希望していた若年フリーターは3人に1人以上。「なりたくてもなれない」「自信がない」の声も。約8割のフリーターが「経済的ゆとりがない」
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株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、パート・アルバイトとして働いている人を対象に実施した、「フリーターの意識・就労実態調査(2025年版)」の結果を発表しました。
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◆ 本来正社員を希望していた若年フリーターは3人に1人以上。正社員を希望するもアルバイトで働く理由は、「なりたくてもなれない」「自信がない」という声も【図1、2】
◆ 「若年フリーター」の約3割が今後正社員を希望。理由は「雇用が安定している」「固定給がほしい」【図3、4】
◆ 約8割のフリーターが「経済的ゆとりがない」【図5】
◆ フリーターのリスキリング実施率は2割程度。リスキリングに取り組んでいない理由は、「負担する費用が重いから」がトップ【図6、7、8】
【調査概要】
◆本来正社員を希望していた若年フリーターは3人に1人以上。正社員を希望するもアルバイトで働く理由は、「なりたくてもなれない」「自信がない」という声も
男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のアルバイト就業者を「フリーター」と定義し、15~34歳を「若年フリーター」、35~44歳を「中年フリーター」として調査集計を行った。
「若年フリーター(15~34歳)」に、本来的に希望していた働き方(もともと希望していた働き方)を聞いたところ、「フルタイム正社員(35.7%)」が最も多く、次いで「アルバイト・パート(26.0%)」だった。一方で、「中年フリーター(35~44歳)」は「アルバイト・パート(31.8%)」が最も多く、次いで「フルタイム正社員(28.1%)」となった。
本来的に正社員を希望するが、アルバイトで働く理由について聞くと、若年フリーター・中年フリーターともに「正社員になりたくてもなれないから」「正社員の仕事に対する自信がないから」が上位となった。「正社員になりたくてもなれない」の背景には、スキル不足や雇用のミスマッチが影響している可能性があり、正社員になる機会やフリーター本人の自己効力感の不足も課題となっていることが考えられる。【図1、2】
【図1】
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【図2】
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◆若年フリーターの3割が今後「正社員」を希望。理由は「雇用が安定している」「固定給がほしい」
後希望する働き方(今後のキャリアにおいて希望する働き方)を聞いたところ、若年フリーターは「フルタイム正社員(31.0%)」が最多となり、次いで「アルバイト・パート(25.0%)」となった。一方、中年フリーターは「フルタイム正社員(22.3%)」よりも、「アルバイト・パート(36.0%)」の方が多数派となった。
今後「正社員」で働くことを希望する理由は、若年フリーター・中年フリーターともに「雇用が安定しているから」「固定給がほしいから」が上位となり、5割を超えた。【図3、4】
【図3】
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【図4】
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◆約8割のフリーターが「経済的ゆとりがない」
経済的ゆとり(収入や貯蓄・資産の余裕)の状況を聞いたところ、「経済的にゆとりがない(あまりゆとりがない+全くゆとりがない)」と答えた人は、若年フリーターで78.3%、中年フリーターで81.2%となり、フリーターの厳しい経済事情が浮き彫りになった。【図5】
【図5】
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◆フリーターのリスキリング実施率は2割程度。リスキリングに取り組んでいない理由は、「負担する費用が重いから」がトップ
リスキリング(新しいスキルを身に付けたり学び直しをしたりすること)に取り組んでいる割合は、若年フリーターで20.9%、中年フリーターで16.7%となり、若者フリーターの方がスキル習得を行っている傾向がみられた。また、リスキリングに取り組んでいる理由では、若年フリーターは「自己成長のため(24.2%)」、中年フリーターは「収入を増やしたいから(31.1%)」がトップとなった。
一方で、リスキリングに取り組んでいない理由は、若年フリーター・中年フリーターともに「負担する費用が重いから」がトップとなり、費用面がネックとなってリスキリングを実践できていない人もいる実態が浮かび上がった。【図6、7、8】
【図6】
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【図7】
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【図8】
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【調査担当者コメント】
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フリーターの中でも特に15~34歳の「若者フリーター」で正社員を希望する割合が高く、3割に達しました。正社員を希望する背景には、厳しい経済状況や収入の不安定さから生まれる、将来への不安が影響している可能性がうかがえます。働き方は環境や価値観によって人それぞれ異なり、正社員になることだけがキャリアの正解ではありません。調査からも、本来的にアルバイトを希望する人や、働き方にこだわりがない人が一定数いることがわかります。しかし、「雇用・収入の安定性」の観点でみると、正社員で働くことは、無期雇用で固定給が見込め、中長期的なキャリアを描きやすい利点があるのも事実です。その点、正社員になるためにスキル習得をしているにもかかわらず就業機会に恵まれない人や、費用負担が大きいために学習機会が得られない人がいるとすれば、対策を検討する必要があるのではないでしょうか。
厳しい経済状況に置かれるフリーターが多い現状を鑑みると、物価高騰により生活に必要な所得水準が上がる中で、賃金水準の底上げや非正規の待遇格差の是正は今後も必要になると考えます。また、意欲が高くスキル習得を行う人に正規雇用の就業機会が与えられるよう、すでにある公的なリスキリング支援施策の周知を強めて多くの人が施策に触れられる環境をつくったり、施策を拡充させたりすることも重要と考えます。
キャリアリサーチラボ 研究員 宮本祥太
『フリーターの意識・就労実態調査(2025年版)』
■目的:フリーターのアルバイト実態と意識を明らかにすること
■調査地域:全国
■調査方法:自社調べ(パネル提供元:外部調査会社)
■対象者:15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、アルバイト・パートとして働いている人
■定義:若年フリーター(15歳~34歳)、中年フリーター(35歳~44歳)
■回収数:2,419サンプル
■実施期間:2025年2月17日(月)~2月25日(火)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250703_97959/)
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes