環境省の令和6年度「二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」第六回への案件採択について
東京センチュリー株式会社

~タイ大手コングロマリットサイアム・セメント・グループと協働して タイ国内初のコーポレートPPA型の「太陽光発電システムおよびヒートバッテリー」を導入~
環境省およびその執行団体である公益財団法人地球環境センターが公募した令和6年度「二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism、以下「JCM」)資金支援事業のうち設備補助事業」(以下「JCM設備補助事業」)※1において、当社が代表事業者として応募した、タイ国の工場施設に太陽光発電およびヒートバッテリーを導入する案件が採択されましたので、下記のとおり、お知らせいたします。
記
当社は、金融サービス業界として初めて JCM 設備補助事業の代表事業者の立場で国際コンソーシアムを組み、2017 年度から2024 年度までに JCM 設備補助事業において、インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、ベトナムの 5 カ国で合計 16 プロジェクト(共同事業者23社)が採択を受けております。
本件は、タイ大手のコングロマリットである SCG(サイアム・セメント・グループ)傘下で再生可能エネルギー事業を手掛ける SCG Cleanergy(SCG クリナジー)が、同国内の包装工場施設において、太陽光発電システムおよびヒートバッテリー設備を導入し、蓄えられた熱を利用して蒸気を生成、同工場に供給するプロジェクトです。Rondo Energy(ロンドエナジー)による耐火レンガを使用した電熱エネルギー貯蔵技術を活用し、太陽光発電により生じた電力を高温の熱に変換してヒートバッテリーに蓄熱します。これにより、昼夜を問わず安定的に熱を供給し、その熱で蒸気を生成・供給することで、既存ボイラーによる化石燃料の利用を代替し、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に貢献します。
本設備は、化石燃料由来のボイラーを用いずに電気を熱に変換し、蓄熱後に生成した熱エネルギーを外販する仕組み(コーポレート PPA 型)としてタイ国内で初めて導入されるものであり、本設備のコスト優位性の観点からもタイ及び他のアジア諸国での普及も期待できます。
当社グループは、循環型経済社会の実現への貢献を経営理念に掲げ、SDGs を踏まえ決定したマテリアリティの一つとして「脱炭素社会への貢献」を標榜しております。これまで、ASEAN 各国における JCM へ積極的に参画するなか、2020 年にはリースを活用した新しい取り組みとして「JCM エコリース事業※2」を開始し、当社が代表事業者となる案件が日本で初めて採択されております。今後も、当社グループの広範な海外ネットワークと付加価値の高い金融・サービス機能を活用し、クリーンエネルギーの普及など社会的意義の高い取り組みを推進してまいります。
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イメージ図
(※1)JCM 設備補助事業:優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行う事業。途上国等における温室効果ガスの削減とともに、JCM を通じて我が国及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とする。優れた脱炭素技術等に対する初期投資費用の2 分の1 を上限として補助を行う。なお、本プレスリリースの事業はタイ政府と日本政府の協力の下で実施されている。現在、JCMのパートナー国数は30カ国。
(※2)JCMエコリース事業:JCM事業では、設備を「購入」する費用に対して補助金が拠出されるのに対し、同事業では設備を「リース」で借りる場合に、金利を含むリース料総額の最大10%が補助される制度。
■SCG(サイアム・セメント・グループ、The Siam Cement Public Company Limited)の概要
SCGは1913年に設立され、タイで最も歴史のあるコングロマリットの一つであり、ASEAN地域を代表するビジネスグループです。現在、セメント・建材、化学、包装の3つの中核事業を展開しており、すべての事業において持続可能性とイノベーションに強くコミットしています。
当社ウェブサイト:
https://www.scg.com/en/about-scg/business-purpose (English Only)
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<ご参考資料>
● 【東京センチュリーWebサイト/事業紹介】
「二国間クレジット(JCM)」のご紹介
https://www.tokyocentury.co.jp/jp/business/service/overseas/jcm.html
● 【東京センチュリーNEWS(2021年7月)】
「脱炭素社会の実現に向けた貢献とは?今、注目の「JCM(二国間クレジット制度)」についてキーパーソン2名に聞いてみた」
https://www.tokyocentury.co.jp/tc-news-jp/services/international-business/creating-a-decarbonized-society-jcm/
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/76147/194/76147-194-a796017bc15e57b6459dd1aeefcba0e4-1406x1407.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]東京センチュリー株式会社
東京センチュリーは、リースを祖業とし、国内外のパートナー企業との共創による「金融×サービス×事業」を融合したビジネスモデルを展開する業界トップクラスの金融・サービス企業です。
広範な顧客基盤を有する「国内リース事業分野」、法人・個人向けオートリースにレンタカーを擁する「オートモビリティ事業分野」、航空機や不動産を中心に成長を牽引する「スペシャルティ事業分野」、世界30以上の国と地域に拠点網を有する「国際事業分野」、太陽光発電や蓄電池等の再生可能エネルギー関連事業を展開する「環境インフラ事業分野」の5つの分野で事業を展開。幅広い事業領域で社会課題の解決に貢献する独自の金融・サービスを提供しております。
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