当社社員がティラノサウルス類新種発見に貢献
中央開発株式会社

「カンクウルウ」と命名 ーティラノサウルスの”進化の空白”を埋めるためにー
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-e7273ab7208d4a98aee5bdba4a45c86d-1200x1089.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
骨格図と発見部位。画像内、白色の部分が確認された。(北海道大学提供)
中央開発株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:田中誠)は、英国時間6月11日付けの英科学誌natureにて発表されたティラノサウルス類の新種発見について、同社中国支店の堤社員が修士論文で扱った化石(日本人では2名。社員はうち第6著者)であることを発表しました。
新型ティラノサウルス類の発見について
2025年6月11日付けの英科学誌natureにて、北海道大学とカナダ・カルガリー大学などの国際研究チームが、モンゴルの白亜紀後期(約9000万年前)の地層から1972年頃に発見された恐竜化石について、肉食恐竜ティラノサウルス類の新種のものであると報告しました。
新種恐竜はモンゴル語で「王子の竜」の意味を持つ「カンクウルウ」と命名され、ティラノサウルスの幼体と似た特徴を持っています。これはティラノサウルス類の祖先にあたると言われており、進化過程に謎が多いティラノサウルス類の新たな手がかりとなりました。
ネイチャーの記事はこちらこちらは、サブスクリプションコンテンツのプレビューです。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-f0111193e93c3b4a3f5bfd391f4befcc-305x375.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ティラノサウルスの新種「カンクウルウ」の復元図提供:服部雅人氏
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-e9e8b2014f495043629b20764a1a6fec-2048x1320.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カンクウルウとゴルゴサウルス成体・幼体との比較図提供:北海道大学
カンクウルウ(a,d,g)はより派生的な種の成体(c,f,i)のような装飾が発達せず、幼体(b,e,h)と類似する。
概要
堤社員は、2021年4月から2024年3月にかけて所属した北海道大学総合博物館教授の小林快次氏の研究室にて、既往の研究を引き継ぐ形で恐竜の研究を始めました。学部当時はコロナ禍ということもあり、文献調査を主として実施していましたが、アレクトロサウルスと今回の標本の間に大きな違いを見出すことができず、新種であるとは言い切ることができませんでした。
後に修士に上がり、実際にモンゴルに足を運んだ際には、モンゴル科学アカデミーの古生物学研究所にて標本を観察するなど、より踏み込んだ内容で研究を行いました。また、2023年に恐竜研究者:トーマス・カーがアレクトロサウルスに関する詳細な再記載を提示したため再検討を行ったところ、アレクトロサウルスと今回の標本には明らかな違いが見られました。こちらをもとに、修士論文において、該当標本が新種恐竜であると結論付けました。
今回発表されたnature論文においても、堤社員は日本人の共著者として小林快次氏とともに新種の恐竜であるカンクウルウ命名に貢献しています。
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-eabcfe796020478c3329a0b43251dbde-350x233.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
中央開発(株)「第58回社内研究発表・業務報告会」にて研究成果を発表する堤社員(2024年6月27日撮影)
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-97bd30516579ff8f0141dc449891a64e-236x177.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
標本調査中の様子(2023年2月26日撮影)
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-ca2f80537bc2ed326b2e7a6807ad51fc-318x238.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
標本調査中の様子(2023年9月25日撮影・大藪隼平氏提供)
[画像7:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-7ea18f7008c13d587c76743ad7feb61c-403x302.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
バインシレ層でのフィールド調査中のキャンプの様子(2023年9月15日撮影)
[画像8:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-a4edd93f81cd617c8d74163d586bfc6f-270x238.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
中国支店 技術部 堤 裕規
[コメント]
修士論文を作成した際に新種恐竜であるという根拠はあったものの、今回他の研究者からも認められ光栄に思います。これまで私が続けてきた研究や観察が正しいことであったと証明され背中を押されたような気分です。また、地道な研究の経験は、業務にも大いに活かせていると感じています。
[略歴]
2022年3月 北海道大学 理学部 卒業
2024年3月 北海道大学大学院 理学院 博士前期課程 修了
2024年3月 学芸員資格取得
2025年4月 技術士補(応用理学部門)資格取得
[画像9:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-8c30e2acdf79ee0d28fff090c0882ef4-294x295.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
北海道大学総合博物館教授 小林 快次氏
[略歴]
1995年 ワイオミング大学 地質学地球物理学科 卒業
2004年 サザンメソジスト大学 地球科学科 Ph.D.
2005年 北海道大学総合博物館 助手 着任
2008年 北海道大学総合博物館 助教 昇格
2009年 北海道大学総合博物館 准教授 昇格
2019年 北海道大学総合博物館 教授 昇格
筆頭著者としてフクイサウルス、カムイサウルス、ヤマトサウルス、パラリテリジノサウルス、デュオニクスを命名。恐竜から鳥類への進化をはじめ、国内外の多数の古脊椎動物研究に携わる。
[画像10:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-fdd094a754a6167eaf6a64a25b1ba1e9-1920x471.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
四角い画像に変更する(ppt図形グループ化)
natureについてネイチャー(Nature)は、イギリスのロンドンを拠点に設立された、国際的な週刊科学ジャーナルである。総合科学学術雑誌であり、科学技術を中心としたさまざまな学問分野からの査読済みの研究雑誌を掲載している。2019 Journal Citation ReportsのScience Editionによると、世界で最も引用されている科学ジャーナルの1つであり、世界で最も読まれ、最も権威のある学術ジャーナルの1つとされている。
中央開発について
中央開発(株)は1946(昭和21)年、日本初の地盤コンサルティングカンパニーとして、戦後復興を目的にスタートした会社です。以来、国内における標準貫入試験の実用化を行うなど、地質調査業界のパイオニアとして、国内外のインフラ整備に関わるビッグプロジェクトに携わりながら、土木設計、情報解析、IoT機器を用いた防災コンサルティングなど建設コンサルタントへ事業領域を拡大して参りました。
近年では”地質DX”と銘打ったデジタルトランスフォーメーションを推進しています。点群データ活用やSfM処理技術、保有するボーリングデータを活用したAI分野での研究開発に取り組み、建設コンサルタント業界における新たな価値の創造に努めています。
詳しくは、中央開発(株)のWEBサイトをご覧ください。
詳細を見る
[画像11:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-68a29608e082af5e607be5b8d5926c33-1755x1314.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
土と水ホールディングスグループについて
土と水ホールディングスグループは、大地に残る仕事、人々の心に残る仕事、そして、豊かな未来へつないでいく仕事に実践的に関わっています。
私たち土と水ホールディングスグループがテーマにしている「土と水」はわかっているようで、まだまだわからない未知の部分が多く残っています。大地の造山活動によって地域毎にも異なっており、その時々によっても千差万別の条件や環境になり、画一的にこうとは決められない性格のものです。
私たちは自然の現場を重視し、実務経験に基づいて、時には新たに必要な技術を開発し、正確な調査に基づいて的確な判断を導くように努めてまいります。
【土と水ホールディングスグループ構成企業】
中央開発グループ
・中央開発(株)
・(株)ホクスイ設計コンサル
・新和ボーリング工業(株)
・(株)地域環境研究所
・日本計測調査(株)
・成都東中防災減災環境技術有限公司
日建商事グループ
・日建商事(株)
・西部ポンプ機工(株)
・ワインきのこ(株)
[画像12:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93454/30/93454-30-7d04c8a4370421248739921c2af14da9-1755x1314.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【本件に関するお問合せ先】
中央開発株式会社 経営企画センター プレスリリース担当
03-6228-0861
public_relations@ckcnet.co.jp
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes