秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT公募企画展「ビヨンセレクション2025」のラインナップ公開
NPO法人アーツセンターあきた

秋田公立美術大学(秋田市、学長:北郷悟)は、本学のギャラリーBIYONG POINT(秋田市八橋南)において、秋田公立美術大学生を対象とした公募企画展「ビヨンセレクション2025」を行うこととし、4名の採用を決定しました。10月から3月末にかけて、学部生と大学院生が個展形式による展覧会を開催します。
※ビヨンセレクションとは
2021年よりスタートした秋田公立美術大学の学内公募事業。個展・グループ展などの形式による展覧会や実験、公開制作を行い、意欲的な学生による日頃の研究・創作の成果を発表することで、学生の将来の作家活動を視野に入れた支援を行っています。
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秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
4名の学生が個展形式による展覧会を開催
秋田公立美術大学の学生を対象とした公募を実施し、教員らによる審査を経て、4名の採用が決定しました。
- 会期I曽田 萌「土壇場草木塔(仮)」秋田公立美術大学大学院 複合芸術研究科2年会期予定: 2025年10月4日(土)~11月3日(月・祝)- 会期II藤原 櫻和子「風の流るるほとりに」(仮)秋田公立美術大学大学院 複合芸術研究科2年会期予定: 2025年11月10日(月)~12月8日(月)- 会期III今野 嵩琉「虎日記」秋田公立美術大学 美術学部アーツ&ルーツ専攻3年会期予定: 2025年12月13日(土)~2026年1月20日(火)- 会期IV河塚 彩和「重 な る 記 憶 / 隔 た る 風 景」秋田公立美術大学大学院 複合芸術研究科1年会期予定: 2026年2月26日(木)~3月29日(日)
※展覧会タイトルや会期は変更になる場合があります。
会期I 曽田 萌「土壇場草木塔」(仮)
会期予定: 2025年10月4日(土)~11月3日(月・祝)
供養塔としての石造物「草木塔」を起点に、植物と人との関係性を問い直すインスタレーション展示。
草木塔は、山形県置賜地方に多く集まり、現存する供養塔でありながら、その建立理由には不明な点が多い。現在では時代に合わせて解釈され、変遷しながら親しまれている。根を失いながらも生きようとする切り花のように、草木塔の存在は人の思いに寄り添いつつも、どこか宙づりで、曖昧な存在である。本展では、そうした「草木塔」の周縁に「庭」をつくることを試みる。
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撮影:黄敏 Huang Min
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撮影:津島岳央
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曽田 萌 Akari Soda
広島県生まれ。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科在籍。2021年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業後、美学校「現代アートの勝手口」を受講。同年9月から花屋でのアルバイトを始め、植物と人の関係性を「庭」として捉え、作品制作を続けている。2024年10月からは山形県内に多く集まっている草木塔の調査を起点に、人や環境に対して巻き込み・巻き込まれながら、地域に入り込んでいく形で、数珠繋ぎにフィールドワークを行っている。
会期II 藤原 櫻和子「風の流るるほとりに」(仮)
会期予定: 2025年11月10日(月)~12月8日(月)
薄暗い中、ぼんやりとした明かりをたよりに歩みを進める。
場所を見渡し、作品に視線をうつし、他にもひとがいることに気づく。ゆっくりと、気配を感じとっていく。
おおきな流れのようなものがここに。
確かにここにあると。
そして、その流れのなかに私たちはいるのだと。
ふとしたときに、そう、思うのだろう。
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藤原 櫻和子 Sawako Fujiwara
兵庫県生まれ。秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻卒業。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科在籍。主に土を用いて「風通りのよい形」をつくっています。生きることとつくることが混ざり合う生活の中で、出会うものごとや人たちがいます。その関係性のあいだに細い風をすっと通し、縁をながく繋いでいけたらなと思う今日この頃です。
会期III 今野 嵩琉「虎日記」
会期予定: 2025年12月13日(土)~2026年1月20日(火)
私は現実と夢の内容を日記として毎日記録し、その中から印象的な事象を取り上げ、意識と無意識の関係性を分析しながら作品を制作している。今回の展示では、今年の2月4日に小説家・内田百閒の『虎』という特異な短編小説を読んだことをきっかけに虎に関する夢を何度も見、現実でも虎を意識し、最終的に動物園まで虎を見に行くことになる一連の記録を油彩画やオブジェによるインスタレーションで表現する。古来、虎は動物という枠を超えた超自然的な存在として人々に認識されることが多く、民話や慣用句などにも頻繁に登場する。本展覧会は、人々の心に棲む「心像としての虎」を探りつつ、日記の記録に見られる意識と無意識の相補性や統合性などに焦点を当て、日々我々の内部で繰り広げられている両者の興味深い働きについて深く考えようとするものである。
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今野 嵩琉 Takeru Imano
2004年兵庫県生まれ。秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻3年在籍。夢や無意識を人類のルーツと捉え、現実と夢の内容を交互に記録した日記をもとに意識・無意識の関係性についてリサーチや制作を行っている。昨年は秋田県の若手アーティスト支援事業である「アーツアーツサポートプログラム」に採択され、個展「喋る羊の夢」をアトリオンにて開催した。
会期IV 河塚 彩和「重 な る 記 憶 / 隔 た る 風 景」
会期予定: 2026年2月26日(木)~3月29日(日)
本展では、秋田の空き家に残されていた持ち主不明の古い写真を「記録」ではなく「記憶を想起させる素材」として捉え、絵画によってその記憶を再構成し、過去と現在、自己と他者をつなぐ表現を試みる。いずれ忘れられてしまうかもしれない写真と向き合い、その中に映る人物や風景と、作家自身がどのような関係を築けるのか。その問いのなかで生まれた作品群を展示する。
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河塚 彩和 Sana Kawatsuka
2002年生まれ。佐賀大学芸術地域デザイン学部芸術地域デザイン学科卒業後、2025年より秋田公立美術大学研究科在籍。「描く」という行為を通して他者の記憶と向き合い、過去と現在をつなぐ絵画表現を模索している。
※秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTの運営とビヨンセレクションの制作は、NPO法人アーツセンターあきたが担っています。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes