ガザ地区、飢餓による子どもの死者増 ユニセフ「支援物資すぐに必要」 治療を受ける子ども、紛争開始以来最多に 【プレスリリース】
公益財団法人日本ユニセフ協会

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ガザ地区内で支援物資を配布する場所にて、食料を求める人々の様子(パレスチナ、2025年7月16日撮影) (C) UNICEF/UNI836419/Nateel
【2025年7月24日 アンマン(ヨルダン)発】
パレスチナ自治区ガザ地区で、飢餓により子どもが不当に命を落としている事態を受け、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデルは、以下の声明を発表しました。
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ガザ地区の子どもが、餓えで亡くなっています。
支援が届くよりも早く、重度の栄養不良が子どもたちの間に広がっており、世界はそれを傍観しています。パレスチナ保健省によると、栄養不良により命を落とした子どもの数は今年 4 月には 52 人であったものが、3 カ月足らずで80人となり 54% も急増しました。わずか 48 時間のうちに、少なくとも 4 人の子どもが飢餓により亡くなったとも報告されています。この戦争の間に、栄養不良で死亡した人は計 100 人以上に上り、その 80% は子どもです。
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ガザ地区ハンユニスの病院で、重度の栄養不良の治療を受ける2歳のマリアムちゃん(パレスチナ、2025年6月5日撮影) (C) UNICEF/UNI812782/Eleyan
こうした死は許されないものであり、予防可能なものでした。国連主導の人道的対応は、支援を必要とする子どもたちへの妨げのないアクセスを通じて、十分に機能することが認められなければなりません。
そのような支援がなければ、急性栄養不良に苦しむ子どもの数はさらに増えるでしょう。6 月には、栄養不良の治療を受ける子どもの数が、紛争勃発以来最多となる 6,500 人に達しました。7 月にはすでにその数を上回り、わずか 2 週間で 5,000 人の子どもが治療を受けています。ガザ市だけでも、栄養不良の検査を受けた子どものうち、急性栄養不良と診断された子どもの割合は 2 月と比べて 4 倍に増加しています。
ユニセフとパートナーはガザ地区にとどまり、子どもの栄養不良の検査と治療を続けていますが、私たちが直面する破局的な状況を打開するには、人道支援物資および商業物資の持続的かつ予測可能な供給が、ただちに必要です。命を守る活動に必要な燃料は、十分な量が地区内に搬入されなければなりません。子どもは保護されなければならず、命を奪われたり、飢えに苦しめられたりしてはなりません。
停戦と人質の解放が必要です。そしてそれは今すぐに、実現されなければなりません。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(
https://www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(
https://www.unicef.or.jp )
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes