標準型エレベータ「エレ・グランス」の設計を自動化
フジテック株式会社

作業待ちを解消し、お客さまへの対応スピードを向上。経験差によるばらつきをなくし、均一で高い設計品質を実現
フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)は、2025年4月に発売した国内向け標準型エレベータ「エレ・グランス」の設計業務に、「作図オートメーションシステム」を導入しました。従来人手で行っていた図面作成を自動化します。
当社は、2028年3月期を最終年度とする中期経営計画「Move On 5」で、全社横断の生産性向上に取り組んでいます。その一環として、エレベータの設計業務のリードタイム短縮を目的に、「作図オートメーションシステム」を導入しました。これまで当社の設計者が行ってきた「かご(エレベータ内)」と「乗場(エレベータホール)」の図面作成を、自社開発の専用システムに置き換えます。当社の販売担当者などが本システムに必要項目を入力すると、設計者を介さず自動的に図面が作成され、即時出力できる仕組みです。作業待ちがなくなることでお客さまへの対応スピードがさらに高まり、迅速な意思決定に寄与します。
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当社では、これまでも設計サポートツールを活用した作図効率化に取り組んできましたが、エレベータはカスタマイズ性が非常に高い機械のため、プロセスの一部は、専門の設計者による対応が不可欠でした。そこで、過去5年間にわたり、設計者がお客さまの多種多様な要望に応じてきた複雑な設計事例を分析・蓄積。暗黙知となっていた設計ノウハウを約1900件の基準に集約し、本システムに落とし込むことで、設計者を介さず図面作成を完結できる完全自動化に成功しました。これにより、ヒューマンエラーや経験差によるばらつきをなくし、均一かつ高い設計品質をサステナブルに提供できる体制を構築しました。
今後、より複雑で業務ボリュームの大きい昇降路の図面などへ適用範囲の拡大を目指します。
【 参考情報 】
▽2024年12月プレスリリース
「Elevate Creativity. フジテックイズム全開 ~デザイン・メンテナンス性・災害対策を強化した標準型エレベータの新商品「エレ・グランス」を25年春に販売開始~」
【 フジテックについて 】
フジテックは、エレベータ・エスカレータ・動く歩道の専業メーカーです。研究開発・製造・販売・据付・保守・リニューアルまで一貫体制で行い、世界24の国と地域に“安全・安心”で“快適”な移動空間を提供しています。
設立 :1948年2月9日
上場市場 :東京証券取引所 プライム市場
公式ウェブサイト:
https://www.fujitec.co.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes