”介護している自分が嫌だった” ヤングケアラー経験者が「介護美容」で地域を支援
株式会社ミライプロジェクト

要介護5の祖母の介護で気づいた“美容の力”
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/25369/34/25369-34-3cb57e0513bb89ba5666259c710cdd3d-3900x3259.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
介護美容研究所(東京校)受講生の後藤さん
厚生労働省の調査によると、公立の全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答。高齢化や核家族化の進行により、ヤングケアラーは今後さらに増加することが予想されています。
そうした中、17歳から1年間父の看護、19歳から3年間祖父の介護、そして現在も要介護5の祖母の介護と難病を抱える母の支援を行う後藤舞さん(33歳)がヤングケアラーとしての経験を活かし「介護美容」の道に進もうとしています。
彼女が通うのは、株式会社ミライプロジェクト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山際 聡)が運営する、高齢者向け美容のプロ人材を育成する「介護美容研究所」。同スクールは2025年9月末に499名の卒業生を輩出し、今年10月には新たに615名の入学が予定されています。
今回は、身近な人のケアを担ってきた後藤さんが「ケアラーの経験を活かして美容で高齢者を癒したい」と話す背景と、介護美容を通じて描く未来についてお話を伺いました。
兵庫県での高校時代、後藤舞さん(現在33歳)は、17歳で肺がんを患っていた父の看護を家庭の事情から担うことになりました。食事の用意やおむつ交換など、日々の生活を支えながら、進学校での勉強との両立に苦しむ日々。母は一家の経済を支えるため仕事で忙しく、頼れるのは双子の姉だけ。介護について話せる相手もおらず、「授業中、ふいに涙がこぼれることもあった」と振り返ります。
「“おむつ交換”って、友達には話せませんでした。自分の夢に向かって進む同級生には理解されないと思い、どこにも行き場がない気持ちを抱えていました」
大学進学後、今度は祖父がパーキンソン病で寝たきりに。自宅では褥瘡の処置や経管栄養の管理を行い、気管切開後のコミュニケーションのために文字盤を自作。ナースコールも用意して夜間も対応し、訪問看護の時間だけが唯一の睡眠時間でした。大学ではようやく信頼できる教員に相談でき、授業と介護を両立する体制を整えてもらいました。
2018年、空港のグランドスタッフとして働いていた後藤さんは、SNSで「介護美容研究所」の存在を知ります。
当時は要介護5となった祖母の在宅介護に取り組んでおり、美容担当として祖母にメイクやネイルを施していることもありました。
「スカーフを巻いたり、メイクやネイルをしただけで、花が咲くように祖母の表情がパッと明るくなったんです。その時から美容の力を実感していました」
2024年、結婚を機に千葉に移住。自分の介護経験を活かせる仕事に就こうと決意し、まずは介護職員初任者研修を取得。同年10月に介護美容研究所 東京校に入学しました。初任者研修を通じて、介護の捉え方が大きく変わったと話します。
「介護って“お世話”だと思っていたけれど、実は“自立支援”なんだと学びました。そして美容はその人の尊厳を守る手段にもなりうると知って、考え方が大きく変わりました」
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/25369/34/25369-34-b25cac808e637bc957492906806c735a-3900x2603.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
授業の現場実習で後藤さんが介護美容を提供する様子
現在、後藤さんは千葉市や東松戸の老人ホーム・デイサービスで“ケアビューティスト”としてネイルやエステを提供しています。
後藤さんの将来の目標は在宅の高齢者を中心に介護美容を届けるケアビューティストになること。
「祖父は寝たきりで外出できませんでした。でも、リップクリームを塗っただけで笑顔が増えたんです。施設に通えない方、自力で外に出られない方にこそ、美容や整容の力を届けたいと思っています」
まずは千葉県を中心に活動を広げ、個人事業主として独立を目指します。
今まさにヤングケアラーの境遇にある若者に向けて、後藤さんはこう話します。
「10代の頃って”介護している自分”に負の感情しか向かないと思います。周囲に話せる友達や大人もいないし、それでも介護はしなくちゃいけない。ただ、暗い感情ばかりに目を向けず、自分の状況を一歩引いて見て、周囲や公共サービスに頼ってほしいと思います。そして自分が介護している家族がたまに見せる笑顔に目を向けて心を保ち、介護ってしんどいことだけではないことに気づいてほしい。」
介護と美容を掛け合わせた「介護美容」は、全国的にもまだ新しい領域。
後藤さんのように、実体験をもとに高齢者のQOL向上に取り組む存在は、今後の超高齢社会においてますます注目されることが見込まれます。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/25369/34/25369-34-07b29db9a038eab350fc03a957df1c23-2048x1536.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
高齢者向け美容サービスを提供するプロフェッショナルを育成する社会人スクールです。これまでに2,480名の卒業生を輩出し、83%が介護美容の活動に従事、56%が本業または副業として活躍しています。 全国6拠点(東京・横浜・名古屋・大阪心斎橋・大阪梅田・福岡)で展開し、2025年10月に埼玉県さいたま市で
大宮校を開校予定。入学者の約半数は介護・美容の未経験者です。
スクールHP:
https://academybc.jp/
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/carebeauty_mirapro/
所在地:東京都渋谷区神宮前1-15−15 タガミ神宮前ビル2F
設立:2015年11月19日
事業内容:介護・医療関連職の人材紹介事業、介護×美容の人材育成事業、訪問美容事業、介護×美容の商品販売事業
会社HP:
https://www.mirapro.net/
株式会社ミライプロジェクト(介護美容研究所)
広報担当:矢島
メールアドレス:yajima.r@mirapro.net
住所:東京都渋谷区神宮前1-15−15 タガミ神宮前ビル2F
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes