大丈夫、 君にも起業できる! (福井県坂井市)
坂井市役所

応援コミュニティ立ち上げ キックオフに男女58人参加
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81038/175/81038-175-e793aa9af9ca00415d5af314667e9a55-2933x1166.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
起業家育成のための応援コミュニティ「Start Hub SAKAI」キックオフイベントに集った参加者たち=2025年7月31日、坂井市役所
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81038/175/81038-175-5bae6b4df11b7fabe1aff9a195480dc7-1413x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
キックオフイベントの冒頭、プロジェクターに映しだされた「Start Hub SAKAI」のロゴマーク
市長 「起業のまち目指す」 「起業のまち・坂井」を合言葉に、市内での起業を後押しする応援コミュニティ「Start Hub SAKAI」のキックオフイベントが7月31日、福井県坂井市役所で開かれた。「起業に興味がある」「起業家を目指したい」などの思いのある起業希望者や協力団体の関係者ら58人(出席35人、オンライン参加23人)が参加。同コミュニティを運営していく「株式会社アルファドライブ」(東京)の麻生要一代表取締役兼CEO(42)が基調講演で、2万件を超す起業プロジェクトに携わった実績をもとに「起業は一部の天才しかできないとは考えないこと。強い信念と正しいやり方さえすれば、誰でもできる」と起業への挑戦を促した。一方、坂井市三国町出身でネットビジネス「MOSH株式会社」を創業した籔和弥氏(34)は「スタートアップの業界は、世界のあらゆる才能がしのぎを削る厳しい世界。それでも自らに課したミッションを実現したい信念がある人が、生き残れる」と覚悟を持って挑むことを説いていた。
「Start Hub SAKAI」は、起業家を目指す応援コミュニティであると同時に、起業候補生の相談窓口や1次窓口の役割を持つ予定で、運営は新規事業開発の支援などを行う「株式会社アルファドライブ」(東京都千代田)が、坂井市から事業を受託した。
この日のキックオフイベントには、市内外から、起業希望者や起業に関心のある会社員、新たな事業展開を構想する経営者、投資家、さらに同コミュティの協力団体である坂井市商工会、福井銀行や福井大学、県立大学の関係者らも聴講した。坂井市商工労政課によると、今後3年間はさまざまな支援、相談活動を続け、起業家の育成とコミュニティの自走を目指す。
冒頭、池田禎孝市長が登壇、「起業というのはそう簡単なものではないが、いろんな人が人とつながって新たなことにチャレンジするのは大事なこと。われわれは起業を目指す方の伴走者となり、いっしょに起業を支援し、夢をカタチにしていきたい」とあいさつした。
麻生氏 「“仮説と顧客の回転”に集中を」 次に「株式会社アルファドライブ」の麻生代表取締役社長兼CEOが、「起業は誰にでもできる」のテーマで基調講演。
「起業というと、普通の会社の営業職のように、どのようなプロセスを踏んでできるものかなかなかイメージできない。しかし、今の時代、イノベーション、新規事業立ち上げ、創業・起業は、アイデア出しから始まり、事業化から会社の立ち上げ、それを大きくしていく手法が手順化されてきた。過去2万件の新規事業プロジェクトに携わっているが、その経験から、能力ある人もない人も、若い世代も年齢を重ねた人も、男性も女性も…一定の正しいやり方さえすれば起業はできる」と述べ、これから創業起業を目指す参加者らにエールを送った。さらに具体的な起業の手法として「自分でやりたいアイデア(仮説)をお客様にひたすら持っていき、何度も修正をしていく『仮説と顧客の回転』を繰り返す」ことで、事業の中身が精査され、事業化していくと進言。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81038/175/81038-175-4487d2d79b57f3430ff94e7bde33df10-1321x2217.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81038/175/81038-175-e6456077477ac8b072a25553eea3bf9b-1103x1901.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「スタートアップ目指すなら覚悟持って」籔氏「とにかく顧客に修正した仮説を提示して、何度も修正する。それを300回繰り返すことが大事だ。その際、先輩らの意見を聴いたり、今後の市場規模などを気にせず、自分に社会の課題解決の強い思いがあれば、最初のアイデアとはまったく異なったものになっても、必ず事業は立ち上がる」と説いた。
続いて登壇した籔氏は弱冠26歳で、スタートアップ企業「MOSH株式会社」(東京都渋谷区)を立ち上げた経緯を語った。「大学卒業してすぐに『Retty』(飲食店情報サイト運営)の設立に関わり、その後、世界一周の旅に出たのが自分の大きな転機になった。ケニアではマサイ族の若者らとじっくり話し合い、SNSが彼らの人生を大きく変えていた。(世界一周は)自分のやりたい夢を応援する、そんな起業を目指すことで自分が社会に何か貢献できるのではないか、を考える大事な時間となった」などと語った。
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81038/175/81038-175-dead3acec11d923712cd0e4ac2575d20-2554x700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
写真左は、参加者を前に冒頭あいさつする池田市長。写真右は、基調講演後にトークセッションで気さくに語り会う麻生氏(中央)と籔氏。
籔氏の会社は、専門家やクリエイターが、自分の得意な技術や知識・経験をオリジナルのサービスとして、スマホひとつで販売できるプラットフォーム「MOSH」を展開。自分の“好き”や“推し”を仕事に変える無料サービスの仕組みがヒットし、現在200職種のクリエイターら8万人以上が登録している。中には1人で売り上げ数億円の実績のある語学教師やフィットネス指導者らもいるという。現在は順調だが籔氏は「スタートアップ企業は急速な成長を期待され、投資家から多額なお金を集めなくてはいけない、そのため事業が行き詰まったり、うつ病になる経営者も多い。僕も資金調達で苦労した際、『自分で靴を食べる悪夢』を見たことがある」と苦しい時期があったことも吐露した。そのうえで、「スタートアップでの起業は、自分で実現したい社会ミッションがあり、それを実現するには強い覚悟がある人には向いている」と述べた。
講演に続いて行われた2人のトークセッションでは、投資家の顔を持つ麻生氏が、籔氏の会社に出資した経過も話題となり、麻生氏は「僕がエンジェル投資する際の自分なりのルールがあって、プレゼンを聴いて、これは成功するビジネスモデルだと思ったら、逆に投資しない。いくら聞いても、本人の言っていることが、理解できない場合には投資する。籔くんのプレゼンテーションは、自分よりユーザー目線で熱心に話してくれて、ビジネスとして成功するか最後はよくわからなかったけれど、たぶん、僕には見えないものが、彼には見えていると思った。だから投資したんだ」とユニークな判断があったことを明かし、会場を沸かせていた。
「Start Hub SAKAI」には、すでに坂井市内外から30人以上の登録があり、この日のキックオフイベントで正式にスタート。今後、起業アイデア創出ワークショップなどの研修を9月と来年1月に開催、11月と年度末には交流会も予定されている。随時、参加者も受け付けており、問い合わせは坂井市産業政策部商工労政課=☎0776-50-3153。
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes