埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。原因は老朽化した下水管の破損だった――。生活インフラの“危機”を暴く!水問題専門家・橋本淳司氏による最新刊!
株式会社扶桑社

水問題専門家・橋本淳司氏による新刊『あなたの街の上下水道が危ない!』が扶桑社より9月1日に発売。老朽化が進む生活インフラの実態と課題を明らかにし、私たちが今取るべき対策を提言する一冊です。
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アクアスフィア・水教育研究所代表、武蔵野大学工学部サステナビリティ学科客員教授 橋本淳司氏
上下水道は、都市の生命線です。かつて私たちを感染症から守り、豊かな生活を築いてきました。しかし今、「静かなる崩壊」が進み、かつての成功体験が負の遺産と化しつつあります。蛇口をひねる手の下には、老朽化しながらも暮らしを支えるネットワークがあります。それは、見えないけれど、確かにそこにあるのです。本書では、制度の歪み、現場の声、技術の可能性、そして私たち自身が直面すべき「問い」に光を当てます。
未来に向けて、いまこそ「問いを立て直す」ときです。
橋本淳司(本書「はじめに」より)
『あなたの街の上下水道が危ない!』内容紹介
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埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。原因は老朽化した下水管の破損だった――。
この一件は、日本中どこでも起こり得る「水インフラ崩壊」の象徴であり、今まさに地下で進行している“静かな危機”の現れだと言えます。
実は、全国の下水道管の総延長49万km(2022年度末)の2割が2032年には法定耐用年数を超え、2042年には、なんと4割が法定耐用年数を超える見込みだとされています。
この数値はあくまでも現状のまま推移した場合。気候変動の影響で集中豪雨や台風が増え、下水道の負荷が増しており、老朽化や腐食は加速度的な勢いで早く進むと考えられているのです。
本書では、こうした現実を、さまざまなデータをもとに検証しています。
八潮で起きた事故は、決して他人事ではなく、自分の自治体・近所でもいつ起きても不思議ではないことなのです。
その一方で、高騰を続ける水道料金。なぜここまで水道料金が上がり続けてしまうのでしょうか? 水道民営化をすれば解決するのでしょうか? 庶民の生活に密着する水道ですが、このあたりを詳しく説明し、民営化のメリットデメリットをフラットな視点から解説しています。
本書は、日本の上下水道インフラの老朽化が進む中で、見過ごされてきた課題を浮き彫りにし、維持管理体制の限界、人材不足、予算難、さらには水道民営化の問題点にまで踏み込み、国民一人ひとりが無関心ではいられない現実、さらには「ではどうすればいいか」という解決策を模索する一冊となっています。
【目次】
第1章 足元が崩れた日 八潮市 道路陥没事故に見る「地下の見えない危機」
1)八潮の道路陥没事故が教えてくれたこと
2)忘れられた起源
3)八潮の事故が他人事ではない不都合な真実
4)流域下水道という手負いの龍
第2章 水道管の「寿命」―いつまでもあると思うな親と水道
1)水が来ないという現実──能登と和歌山から見えたもの
2)水道が抱える見えないリスク
第3章 高騰する水道料金
1)水道料金はどこまで上がるのか
2)価格の裏にあるインフラの価値
3)誰も知らない破綻事業、下水道使用料の世界
第4章 インフラを支える人がいない
1)誰が水道を支えているのか
2)新技術による点検・維持管理の革新
3)情報技術による補完と限界
第5章 水道民営化という幻想
1)なぜイギリスは民営化を選択したのか
2)なぜ水メジャーはフランスで生まれたか
3)日本のウォーターPPPとは何か――制度の基本と導入の背景
4)ドイツのシュタットベルケという別解
第6章 未来のために問いを変える
1)水道の持続と問い
2)問いの変化と未来の萌芽
1967年群馬県生まれ。アクアスフィア・水教育研究所代表、武蔵野大学工学部サステナビリティ学科客員教授。出版社勤務を経て、水ジャーナリストとして独立。国内外の水問題を調査し、その解決策を多岐にわたるメディアで発信している。「Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2019」や「東洋経済オンライン2021 ニューウェーブ賞」など。著書に『水辺のワンダー~世界を歩いて未来を考えた』文研出版)、『水道民営化で水はどうなる』(岩波書店)、『67億人の水』(日本経済新聞出版社)、『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)、『100年後の水を守る~水ジャーナリストの20年』(文
研出版)、『2040 水の未来予測』(産業編集センター)など多数
タイトル:『あなたの街の上下水道が危ない!』
定価:1045円(税込)
発行:扶桑社
発売日:2025年9月1日(月)
判型:新書版
ISBN:978-4594101275
※全国の書店、ネット書店にて予約受付中
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プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes