父に認知症の兆しが。目を背けてきた「親の老い」と向き合う小野寺史宜の最新小説『あなたが僕の父』発売
株式会社双葉社

父に認知症の兆しが。父という人を知りたいと思った。父が父であるうちに。男だけが残された家庭で、悔いを残さぬために今できることとは。
株式会社双葉社は、小野寺史宜の最新小説『あなたが僕の父』を8月20日(水)に発売いたします。
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『あなたが僕の父』小野寺史宜/双葉社
派手な事件は起こらないけれど、静かな筆致で綴られる日常の物語に不思議と引き込まれる――そんな作風で読者に愛される小説家の小野寺史宜さん。
小野寺さんが最新刊『あなたが僕の父』で描くのは“父親の老い”です。40歳を迎えた主人公は、78歳の父親が一人で暮らす実家には年に一回、帰るか帰らないか。高齢ではあるものの大病もせず、日常生活は問題なく送れていたはずの父親の様子が最近おかしい、というところから物語は始まります。
主人公は父親を一人にはしておけないと、実家に帰ることを決意するのですが――。女親に先立たれた男親と息子の微妙な距離感、老いゆく親との向き合い方、仕事で感じる自分の限界、結婚に踏み切れない恋人の存在……直面するリアルな問題に共感しながらも、ラストで主人公が気づく「人生の大切なもの」に、きっと心があたたかくなります。
涙があふれた。主人公と父の関係が、あまりにも私と父の関係に重なって見えたから。
(50代女性)
会社のこと。自分のこと。そして親のこと……等身大の40代が抱えている問題がつまっている。親は明日生きているかだってわからない年齢。話せることは話して、誤解があるのならば解いておかないといけないと考えさせられました。(40代男性)
なんだろう、このあたたかさは。不器用な父の愛がいとおしい。(20代女性)
読み終えた後に、親に連絡したのは言うまでもありません。先のことはわかりませんが、今できることをしてみようと思いました。(30代女性)
10年後の主人公の父を自分も通る思いで身につまされます。ああ、自分と息子と同じだなと思いながら文章を読み追いかけていました。私が確実に『あなたが僕の父』になる年齢まで日々の暮らしに感謝しながら生を全うします。ありがとう。『あなたが僕の父』。(60代男性)
作者と同じ目線で読める、身近に感じる小説。75歳の読者にとっては、人ごとでなく『わたしがあなたの父』の気持ちです。(70代男性)
富生が故郷の館山を離れ上京してから20年以上が経った。母が亡くなって以来ほとんど帰らなくなった実家には、78歳の父が一人で暮らしている。その父の様子が最近おかしい。久しぶりに実家を訪ねた富生は、弱くなった父の姿を目の当たりにする。不安に駆られ父との同居を決めるが、富生には付き合って8年になる恋人が東京にいて……。
父親、をこれまでそんなには書いてきませんでした。そして、館山、をいつか書きたいと思っていました。二つが合わさり、この小説になりました。父親は、思ったほど強くなかったりします。思ったよりずっと弱かったりもします。でも、父親です。タイトルがとても気に入っています。
1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。08年、第3回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作『ROCKER』で単行本デビュー。ひたむきな青年の姿を描いた『ひと』が19年本屋大賞第2位となりベストセラーに。著書に『まち』『いえ』『うたう』『ホケツ!』『家族のシナリオ』『君に光射す』『モノ』『日比野豆腐店』『ディア・オールド・ニュータウン』『ぼくは刑事です』「タクジョ!」シリーズ「みつばの郵便屋さん」シリーズなど多数。
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『あなたが僕の父』小野寺史宜/双葉社
タイトル:『あなたが僕の父』
著:小野寺史宜
定価:1,870円(税込)
発売:2025年8月20日
ISBN: 9784575248357
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes