台湾と日本で初のETF相互上場 - 金融協力の歴史的節目
台湾証券取引所
台北／東京、2025年9月19日 - 台湾証券取引所（TWSE）は昨日、日台初のクロスボーダーETFがTWSEおよび東京証券取引所（TSE）に上場したことを発表しました。今回の相互上場は、両取引所にとって地域の金融統合を進展させる重要な節目であるとともに、台湾が目指す「アジアアセットマネジメントセンター」としての地位確立を後押しするものです。
台湾では、世界有数のETFプロバイダーである野村アセットマネジメントが「NEXT FUNDS - Nomura TOPIX Feeder ETF（台湾上場銘柄コード：009812）」を台湾証券取引所に上場し、投資家の日本株式市場へのアクセス機会を拡充します。投資対象は、アジア最大の運用資産残高を誇り、新NISA制度成長投資枠の対象商品として日本の個人投資家の間で広く保有されている「NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信」（日本上場銘柄コード：1306）です。
また、日本では、「NEXT FUNDS TIP FactSet 台湾イノベイティブ・テクノロジー50指数連動型上場投信（日本上場銘柄コード：412A）」を東京証券取引所に上場しました。テクノロジーに牽引される台湾経済の強さとダイナミズムを反映したTIP FactSet 台湾イノベイティブ・テクノロジー 50指数は、人工知能（AI）と半導体の関連企業が構成銘柄の72%を占めます。台湾の主要株価指数は2020年から2倍以上に上昇し、今月に入って過去最高を更新しました。また、外国人保有比率も46%に迫るなど、力強い成長を示しています。
TWSEの林修銘取締役会長は、「今回の相互上場は、台湾と日本の金融協力における新たな章の幕開けであり、市場の信頼の高まりに加え、イノベーション推進とグローバル統合への台湾のコミットメントを示すものです」と述べました。林取締役会長はまた、式典当日に東京証券取引所の岩永社長とそろって着用した金色のネクタイについて、日台両資本市場の協力が新たな輝かしい段階へと進んだことを象徴していることに言及しました。
上場を記念する共同セレモニーは日本と台湾の両地で執り行われました。台湾では台湾証券取引所 林修銘取締役会長、金融監督管理委員会 陳彥良副主任委員、同委員会證券期貨局 高晶萍副局長、東京証券取引所 岩永守幸代表取締役社長、野村アセットマネジメント 鈴木伸雄常務、日本台湾交流協会 川合現副代表および福沢将明同協会主任らが出席し、東京では台湾証券取引所 李愛玲社長、TWSEとTSE、双方の金融当局幹部が会しました。
金融監督管理委員会 陳彥良副主任委員コメント：
「この取り組みは、台湾が地域金融において果たす戦略的役割を裏付けるものであり、アジアの資産運用における台湾のプレゼンスを強化します。併せて、持続可能な成長を推進するうえで、クロスボーダーのイノベーションがいかに重要かを示しています」
野村アセットマネジメント 鈴木伸雄常務コメント：
「ETFの相互上場により、日台両市場の投資家は多様なポートフォリオへシームレスなアクセスが可能となります。私たちの目標は、市場間の結びつきを一層強化し、投資家参加を拡大するとともに、世界の投資家に魅力ある金融商品を提供することです」
東京証券取引所 岩永守幸代表取締役社長コメント：
「本連携は、両地の資本市場の結びつきを強め、日台をアジアの金融エコシステムにおける重要なパートナーとして明確に位置づけるものです」
台湾証券取引所 李愛玲社長コメント：
「日本のNISA制度は、個人投資家の裾野拡大と市場流動性の向上に寄与する制度として注目を集めています。力強い成長を続ける台湾の資本市場のもと、本ETFは台湾の技術力を世界の投資家に示すものです」
今回の相互上場は、日台の金融協力の節目となり、クロスボーダー投資へのアクセスを拡大し、アジアの資産運用分野における台湾の役割を一層強化します。
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9月18日に台湾証券取引所で開催された上場セレモニーの出席者
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9月18日に東京証券取引所で開催された上場セレモニーの出席者
TWSEについて
1962年2月9日に開設された台湾証券取引所（TWSE）は、台湾の証券市場の運営と発展を担う機関として、主に、上場、取引、決済、監視等の業務を提供しており、その一環として、上場の推進と審査、上場後の監督およびコーポレートガバナンス、市場取引の維持と秩序の確保、証券会社向けサービス、投資家保護、清算・決済業務、市場の債務不履行への対応、違法取引の監視などを行っています。TWSEは証券市場に対して包括的なサービスを提供しています。
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