文化庁の文化資源活用事業で元興寺(華厳宗)が歴史追体験ツアーを造成、旅行社等へ販売開始
元興寺(華厳宗)

国の史跡「元興寺塔跡」を舞台に、飛鳥・奈良時代の仏教の広まりや、中世の八雷神・観音信仰を追体験できる1日ツアーが販売されます。雅楽の演奏や食事、イルミネーションなど、多彩な演出もお楽しみいただけます。
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桜開花時期のライトアップ風景
元興寺は、平城京への遷都に伴って、日本仏教普及の元となった法興寺(飛鳥寺)が奈良に718年別院を建立した事に始まります。奈良時代は国家の安寧を祈る七大寺の一つとして重要な役割を果たしていました。
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しかし、時代が進むにつれて国家の保護がなくなると、次第に衰退し、元興寺の大伽藍は、五重大塔と観音堂(東塔院)・極楽坊・小塔院の三寺に分立し、時代を経てならまちを形成しました。現在、元興寺はUNESCO世界遺産とその緩衝地域として保護されています。
私たちは、寺院としての営みを復興するため、五重大塔と観音堂であったかつての東塔院の寺域(1859年に焼失)や寺院行事の復活に取り組みはじめました。私たちは、日本で最初に仏教普及に努めた飛鳥寺(法興寺)が奈良に移された寺としての元興寺のレガシーを多くの人々に伝え直したいと考えています。
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江戸時代に発刊された「大和名所図会」に描かれた本堂、五重大塔、山門の位置関係や境内の面積はほぼ変わらない
当寺には、平城京のこの地へ飛鳥より移された飛鳥時代の礎石や、当時飛鳥寺で仏教普及に尽力された道昭菩薩のものと伝えられる像が存在します。中世以降、元興寺(東塔院)の僧たちは、勧進を精力的に行い、五重大塔や観音堂の修繕・維持を続けてきました。
昭和の初期には一度寺の営みが復興されましたが、その後は本堂に安置されていた国宝や重文仏像等が博物館への寄託となり、本堂内部を拝観いただく機会もなくなっていました。
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唐で玄奘に師事し、日本仏教普及の礎となった道昭のものと言われる像、飛鳥時代の礎石、そして大塔修復勧進のビラ
史跡や文化財の維持修繕も重要ですが、私たちはより大きな視点に立ち、「博物館に寄託している国宝薬師如来像などの寺宝を寺に戻す」という長期的計画を立てています。その実現に向けて限定拝観の実施や行事・法要の復興、観光コンテンツの提供による収入確保に努めてまいります。さらにクラウドファンディングの実施も計画しております。
観光コンテンツの造成に関しましては、令和6年度および7年度の「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」に採択され、この歴史追体験ツアーを造成することとなりました。この事業は、国の指定史跡や文化財を中心に、インパクトあるストーリーや魅力を打ち出した体験型ツーリズムコンテンツを提供し、参拝客や観光コンテンツ参加者を増やしていくことで、持続的な寺院の運営資金確保につながることを目指しています。より高付加価値な収入を見据えたツアーとするため、ターゲットを訪日外国人に設定することを意識しております(もちろん日本のお客様も大歓迎です)。
英語紹介サイト:
https://www.gonarastay.com/gangojipagodatempletour
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時を超え、日本最古の仏教寺院として東大寺よりもさらに古い歴史を持つ元興寺の豊かな遺産と出会いましょう。池田住職とともに、この由緒ある聖地の歩みと伝統を体感してください。
仏教儀式からツアーの体験が始まります。そしてかつて広大な寺域だった元興寺の町を住職とともに歩き、古い路地に秘められた物語を探求します。寺に戻ると、雅楽の幽玄な響きに耳を傾け、いにしえの元興寺伽藍の優美さを偲んでいただければと思います。
夕暮れには、住職と語らいながら地元の銘酒をご試飲いただき、美しくライトアップされた塔の礎石を眺めるひと時をお過ごしください。そして、一日の締めくくりとして、いにしえの元興寺僧侶が考案したとされる味噌を使い、季節ごとの地元食材をふんだんに使ったディナーを奈良町のミシュランガイド掲載レストランでお楽しみいただけます。お帰りの際には、奈良町や当寺ならではのお土産(昭和版護符版木意匠を元に特注型で作られた当寺オリジナル八雷神面墨など)をご用意しております。
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華厳宗元興寺住職 池田圭誠(いけだ けいせい)長年東大寺に勤務し、修二会の練行衆を務めつつ、都祁金龍寺の住職を兼務。
華厳宗元興寺を昭和に中興した大叔父である水野圭真和尚の志を継ぎ、2024年華厳宗元興寺住職(兼務)となり、復興を決意、活動に着手。
毎月の境内整備活動にも参加し、多くのファン・支援者の方々と交流、臨時拝観の時期も可能な限り本堂で御朱印を授与。
このツアーにおいても終始ゲストとともに過ごし、交流することを大切にしたいと思います。
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/159657/table/2_1_64a44d647663fb5f3eba16c692be93df.jpg?v=202509300116 ]
一般社団法人ウェルネスインバウンド協会 担当: 井辻
TEL: 090-6903-5048 MAIL: aitsuji4@gonarastay.com
本プロジェクトは、文化庁 令和7年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」の補助を受けて実施しています。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes