東京国立博物館、デザインの力で「誰もが楽しめるミュージアム」へ。インクルーシブデザインスタジオ CULUMUとの共創ワークショップから生まれた新たな鑑賞体験のアイデアを公開
STYZ

当事者との対話で見過ごされてきた課題を“発見”。「共創」で描く博物館の未来
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東京国立博物館、デザインの力で「誰もが楽しめるミュージアム」へ。インクルーシブデザインスタジオ CULUMUとの共創ワークショップから生まれた新たな鑑賞体験の新たなアイデアを公開
インクルーシブデザインスタジオCULUMU(運営:株式会社STYZ、本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中辰也)が提供する「インクルーシブデザインワークショップ」が、東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠)に導入され、2025年3月7日に実施しました。
本ワークショップでは、ろう者のリードユーザー6名と博物館スタッフ4名とCULUMUスタッフ3名が聴者として参加し、多様な人々が文化財を楽しめる未来の展示空間を探求しました。この度、そこから生まれた具体的なアイデアや、これからの博物館にとって重要ないくつかの“気づき”をまとめたレポートを、CULUMUのWebサイトに公開しました。
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導入の背景:博物館が抱える「情報格差」という課題
近年、社会全体でダイバーシティ&インクルージョンの重要性が高まる中、文化施設においても、多様な背景を持つすべての人々が文化の価値を享受できる環境づくりが求められています。しかし、美術品や文化財の鑑賞は視覚情報への依存度が高く、また専門的な知識が求められる場面も多いため、障害のある方、言語や文化背景の異なる方々にとっては、心理的・物理的な障壁(情報格差)が生じやすいという課題がありました。
このような課題に対して、東京国立博物館は、年齢、国籍、障害の有無などにとらわれず全てのひとが文化を楽しみ、交流する博物館を実現する第一歩として弊社のワークショップを導入いただきました。
導入の目的:来館者の多様なニーズに応える
ろう者の当事者視点を起点に改善策を共創し、主な目的として以下を掲げワークショップを実施しました。
- スタッフが、ろう者の言語や文化の違いに触れ、展示・運営に潜むバリアを理解する- 博物館のアクセシビリティ推進に繋がる意見・アイディアを取得し、今後の取り組みに活用する
CULUMUの共創ワークショップについて
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CULUMU が提唱する当事者共創プロセス
CULUMUは「設計段階からユーザーと共創する当事者共創プロセス」を提唱しています。当事者共創プロセスはN=1 (当事者それぞれの視点・感覚)を深く共感しながら取り組むアプローチです。当事者が企画・評価にも主体的に関わることで、表層的配慮ではない「自分ごと化された空間・施設の体験」を創出できます。
今回のケースでは施設の課題を最も深く理解する博物館のスタッフの方々自身が主体となり、ろう者のリードユーザーの視点を取り入れながら解決策を「共創」しました。ワークショップと通して、参加者が当事者意識を持ち、組織としてアクセシビリティへの理解を深めることを目指します。
共創から生まれた「誰もが楽しめる」への具体的なアイデアと気づき
1.情報の壁
来館前に得られるサポート内容の情報が少なく不安に感じることや、展示の解説文に使われる長文・漢字が読解の負担になっていること。
2.コミュニケーションの壁
施設に筆談具が置かれていても、実際には歓迎されていないように感じてしまい、使用をためらってしまうという心理的な壁の存在。
1.受付・誘導のアイデア
手話で対応できるスタッフが一目でわかる「手話バッジ」の導入や、多言語・日本手話に対応したタブレット案内など、サポートを求める際の心理的ハードルを下げるアイデア。
2.情報発信・展示体験のアイデア
来館前の動機につなげる「日本手話付きショート動画」のSNS配信や、展示の魅力を五感で伝える「触図(しょくず)・振動・香り」を活用した展示など、鑑賞の没入感を高める体験のデザイン。
3.組織・コミュニティを育むアイデア
当事者が企画・運営する「日本手話で行うワークショップ」の開催や、ろう者スタッフの採用・手話研修の実施など、継続的な改善サイクルを館内に根付かせるための組織的な提案。
関係者コメント
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東京国立博物館学の外観写真
東京国立博物館
学芸企画部 博物館教育課 教育普及室
川岸 瀬里
「東京国立博物館が歴史や文化を未来へつなぎ、より多くの人々に、より深く届けるためには新たな挑戦が不可欠です。CULUMUのプログラムは、我々博物館研究員が普段とは異なる視点から、来館者の体験を深く考えるための素晴らしい機会となりました。ここで生まれたアイデアや気づきを、今後のヒントにしていきたいと考えています。」
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インクルーシブデザインスタジオCULUMU 川合 俊輔(CDO / UXデザイナー)
インクルーシブデザインスタジオCULUMU
川合 俊輔(CDO / UXデザイナー)
「日本の文化の至宝が集う東京国立博物館様と、このような共創の機会をいただけたことを心より光栄に思います。デザインの力は、課題を解決するだけでなく、組織の中にいる人々が新たな視点を発見するきっかけを作ることができると信じています。今後も私たちは、文化・芸術領域におけるインクルージョンを推進し、誰もが心豊かに文化を享受できる社会の実現に貢献してまいります。」
東京国立博物館について
1872年(明治5年)に創立され、2022年に150周年を迎えた日本最古の博物館。国宝・重要文化財を含む、日本と東洋の文化財約12万件を収蔵し、その保存と活用という国民的な使命を担う。近年は「共に創る最先端ミュージアム」というビジョンを掲げ、文化財の収集・研究・展示といった基盤事業に加え、多様な人々との共創による教育普及活動にも力を注いでいる。
[表1:
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インクルーシブデザインスタジオCULUMUについて
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CULUMUの支援は「共創プロセスを取り入れた新たな事業創造支援」「尖ったインサイトを発見するリサーチ支援」「アイデアを形にするプロトタイピング支援」「全ての人にやさしい空間・建築デザイン支援」「価値を最大化するブランディング・アクセシビリティ支援」などがあります。
CULUMUの支援は「共創プロセスを取り入れた新たな事業創造支援」「尖ったインサイトを発見するリサーチ支援」「アイデアを形にするプロトタイピング支援」「全ての人にやさしい空間・建築デザイン支援」「価値を最大化するブランディング・アクセシビリティ支援」などがあります。
インクルーシブデザインスタジオCULUMUは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティ、Z世代・α世代など多様なユーザー、当事者と共創するインクルーシブデザインスタジオです。ビジネスコンサルタント、UXデザイナー、UIデザイナー 、プロダクトマネージャー、エンジニアなど多数スペシャリストが在籍しているので、さまざまな事業開発の支援が可能です。
また5,000団体以上の非営利団体との繋がりを通じた希少なN=1が多く集まる調査パネルを基に、これまでリーチが困難であった人々を含む多様な人々とマッチングと定性的な調査が提供可能です。当サービスは公益財団法人日本デザイン振興会より「NPOやNGOと連携し、当事者との距離が近く洗練されたプロダクト開発の手助けになる」と評価いただき、「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
これまでデザイン&開発案件で大手企業からスタートアップまで過去100件以上の幅広い取引実績があります。また、NPO・研究機関など多様なユーザーを支援するD&Iパートナーや開発パートナーも豊富で、従来の事業開発のみならず、社会課題への専門性やD&Iに取り組むプロジェクトも豊富な経験があります。
CULUMUの建築領域について
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CULUMU(くるむ)は、「障壁を生まない豊かな社会をデザインする」というビジョンの実現に向け、建築・空間領域においては「人と空間の関係をやさしくデザインする」ことを理念としています。
CULUMU(くるむ)は、「障壁を生まない豊かな社会をデザインする」というビジョンの実現に向け、建築・空間領域においては「人と空間の関係をやさしくデザインする」ことを理念としています。
私たちはインクルーシブデザインを起点としたコンサルティングと実装支援を行っています。住宅・公共施設・商業空間など多様な空間において、ユーザー視点からの共創リサーチや企業や建築物に合わせた独自のインクルーシブデザインガイドラインの策定、施設のネーミング・タグライン設計など、空間とデジタル・ソフト・ビジネスを横断した提案を強みとしています。
また、公共福祉施設や文化施設との協働も進んでおり、本事例のような リードユーザーとの共創プロジェクト を通じて、現場からのリアルな気づきを社会実装に繋げています。インクルーシブデザインを通じた施設価値の再編集にご関心のある企業・自治体の皆さまからのお声がけをお待ちしています。
CULUMU設立3周年記念!2種類のワークショップキット無料配布キャンペーン
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インクルーシブデザインワークショップの実施総数1,000名突破。利用者満足度は97%。
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AIUXワークショップの説明画像(少しだけ先のユーザー体験をソウゾウしよう)
CULUMU設立3周年を記念し、社会と事業を両立する共創プログラムの強化の一環として、通常有償ワークショップに付帯する以下のキットを期間限定で無料配布いたします。
1.インクルーシブデザインワークショップキット
目的:多様な当事者視点を取り入れ、共創を通じて新たなビジネスアイデアやソリューションを創出します。
対象:DE&I推進担当者、D&I視点でのビジネス創出を目指す企業、人事をはじめとする組織開発担当者など。
2.AIUXワークショップキット
目的:生成AIを活用したプロダクト・サービス開発において、人間中心のUXデザインを実践するための基礎を学びます。
対象:生成AIのビジネス活用を検討している企業、新規事業開発部門、UXデザイン担当者など。
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株式会社 STYZ 概要
「民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる」をミッションに掲げ、STYZは3つの事業があります。非営利セクターを中心に新しく資金流入を促す『ドネーションプラットフォーム事業』、企業課題と社会課題の解決を共に目指す『インクルーシブデザイン事業』。そして、次世代的なテクノロジーで人間ならではの体験を創造する『システム開発&エンジニアリング事業』になります。3つの事業を通じて、企業(ビジネスセクター)・行政(パブリックセクター)、NPO(ソーシャルセクター)、個人との媒介となり、社会の課題解決の促進を行います。
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プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes