鹿児島県錦江町役場、「AI検証班」による中間報告会を開催
エーゼログループ

AIを活かし役場がよりクリエイティブになる挑戦が進む
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鹿児島県錦江町では、役場がAIを活用できる組織となり、より住民の方々の暮らしが豊かになるまちづくりを推進するため、課を横断して発足した「AI検証班」による中間報告会が 2025年9月24日(水)に開催されました。
本報告会では、AIを取り巻く社会動向や可能性の解説からはじまり、「AI検証班」=チーム「soyjaga(そいじゃが)」の3名の職員の方たちからAIを活用したテーマと取り組み状況、今後の計画が報告されました。事業は今年度後半も継続し、最終成果に向けた取り組みを強化していきます。
本事業は、株式会社A0AI(エーゼロエーアイ)(所在地:鹿児島県錦江町、代表:佐藤道明(以下:A0AI))がAI導入プロジェクトチームの立ち上げ・運営支援コンサルティングとして参画しております。
※株式会社A0AIは株式会社エーゼログループのグループ会社です。
全国の地方自治体では人手不足が深刻化し、業務効率化のためのAI活用への期待が高まっています。
錦江町役場も例外ではなく、AI導入の取り組みが動き出しています。錦江町では「効率化のその先」にある、限られた職員数でよりクリエイティブで未来志向の取り組みを増やしその結果、更に住民の方々の日々が楽しい・嬉しいという機会を増やしていきたいと事業が進んでおります。
この事業のゴールはプロダクト開発ではなく、急速に発展するAI技術を前向きに捉え主体的に取り入れ、協働できるチームの立ち上げと持続可能な運営です。
具体的には役場の縦割りの組織編成を超えた思考と連携の文化が醸成されることも期待し、「AI検証班」が2025年4月に立ち上がり、半年間かけて議論とシステム構築の試行錯誤を重ねてきています。
AI検証班のチーム名は「soyjaga(そいじゃが)」。
「それいいね!そうだね!やってみよう!」という錦江町をはじめとする薩摩地方の方言が由来となっています。様々な意見も「そいじゃが!」といいながら挑戦し推進するチームを目指して名付けました。
今回の中間報告会は、町長や副町長をはじめ役職者の皆様に参加いただき、単なる経過報告にとどまらずAIをめぐる課題や可能性を共有し合う場となりました。
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開催日・会場:2025年9月24日(水)錦江町役場庁舎 会議室
参加者数:17名
主な内容:
1. AIの現状と今後起こりうる展開予測、そこに対する事業の目的の説明
2. soyjaga 3名による、テーマ別取り組み報告
3.質疑応答・意見交換
各職員の報告内容:
- 職員A:テーマ:事業引き継ぎの負担軽減、事業の形骸化防止
取り組み:引き継ぎ業務を支援するシステムを構築、職員間で試行運用
- 職員B:課題:福祉支援の申請受付業務の負担軽減、情報共有のスムーズ化
取り組み:福祉相談記録のシステム構築
- 職員C:テーマ:議会答弁案の制作負担軽減、誤答弁の発生回避
取り組み:議会議事録をAIに学習させ、答弁案制作の支援システムを試作
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(1)錦江町事業の今後
AI検証班「soyjaga」は今後も議論と試作を重ね、実際の業務に即した仮説検証を積み重ねながらシステム開発を進め、まずは実用化を図ります。そのうえで、実証や開発の成果を単発で終わらせず、最終的には「役場の文化」としてAIを良きパートナーにしていくことをゴールとしています。
半年後には最終報告会を予定しており、日常業務の中で繰り返し検証を行いながら、AI活用のプロセスを明らかにするとともに、役場全体や地域にとっての波及効果を共有する機会としたいと考えています。
(2)A0AIとしての今後
AIの技術進歩は今後さらに加速度的に進み、社会の仕組みそのものが変化していくと考えられます。とりわけ「フィジカルAI(ロボット)」が活躍するようになれば、社会はがらりと変容するでしょう。
人口減少のスピードが最も速いのは地方ですが、発想を転換すれば、地方だからこそAI導入や活用事例が先行できる土壌があります。AI活用が進むことで、人々がクリエティブな活動に時間を使えることは、新たなビジネスの創出にもつながっていくはずです。またAIの活用によって地方にある豊かな自然資本がさらに注目されるとも考えています。
地方のAI導入には地域のエンジンである「役場」が最先端でクリエイティブな職場へと進化することが欠かせません。役場内にAI活用のコア人材が存在することこそ、地域全体を前に進める力となります。
A0AIは錦江町での取り組みを一つのモデルとし、他の自治体にも広めていくことで、地方が抱える課題に応えていきます。
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錦江町 新田 敏郎町長
職員数は市町村合併以降60人ほど減少しました。総合行政では全ての窓口が必要ですが、人がすべてを担うのは難しい。AI導入によって限られた職員でもクリエイティブな仕事ができるようになり、その結果、住民の皆さんの日常がもっと楽しく、嬉しくなると考えています。
今回の報告会を通じて職員の関心もさらに高まりました。今年度末には現在チームが着手しているシステムの完成度があがり、いずれ運用していける未来が来ることも楽しみにしています。それ以上に、若手とベテランがチームとなって役場のAI活用が一歩ずつ形になっていることを、今回の取り組みを通じて実感しています
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錦江町役場 soyjagaメンバー 池之上 和隆氏
正直、取り組みが始まる前はチームメンバーの若い二人と一緒に方向性を揃えてチームをつくっていけるのかと心配していました。けれど実際には二人の支えもあり、何事にも“よし、やってみよう”という雰囲気が培われ、チームとして歩んでこれたと感じています。
soyjagaでは私は議会答弁をサポートするシステム構築に取り組んでいます。これまで議会での答弁案を作成する際、過去答弁を遡ることに大変苦労していましたので、この課題解決に向けて取り組んでいます。システムはまだ完成していませんが、システムの大枠が見えてきた時にはとても嬉しく思いました。残り半年、完成度を上げていきたいです。
soyjagaに参加してこれまでのAIとの関わりは、外部からの提案が主で受け身だったと気づきました。また“AIができることと、人間がどう関わるべきか”を理解する入り口に立ったように思います。この取り組みの先、将来的には役場業務の時間短縮が進み、その分、住民の皆さんの課題に向き合える機会がもっと増えるはずと、とても期待しています。
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事業について
主催:錦江町役場 総務課
協力・支援:株式会社A0AI(エーゼロエーアイ)
担当(広報窓口):坂田憲治(メール a0ai@a-zero.co.jp)
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes