2025年10月06日
ロンドン
（ビジネスワイヤ） -- BATは、15の地域の政策専門家を対象に実施した新たな複数市場調査の結果、ニコチンが喫煙関連疾患の主因ではないという科学的合意が広がりつつあること、および従来型たばこに代わる無煙たばこの利用可能性が高まっていることにもかかわらず、ニコチンの健康リスクに関する誤った認識が依然として根強く残っていることが明らかになったことを発表しました。
本調査は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（BAT）の委託により実施され、今週ブリュッセルで開幕する本年の「世界たばこ・ニコチン・フォーラム（GTNF）」に先立って発表されたもので、政策専門家の10人中7人が依然として「ニコチンが喫煙関連疾患の主因である」と誤って認識していることを示しています。
さらに、本調査は2024年から2025年にかけて、3つのコホート（ニコチン使用者2、政策専門家、医療専門家3）を対象に実施されたものであり、医療専門家の半数が、患者と週単位で無煙のたばこ代替製品について話し合っている一方で、それらを推奨するのに十分な知識を有していると感じている人はわずか21%にとどまることも明らかになりました。
BATのチーフ・コーポレート・オフィサー（CCO）であるキングスリー・ウィートンは次のように述べています。
「本調査は、変化の可能性はあるものの、それが自動的にもたらされるものではないことを示しています。新たな製品イノベーションを投入し、科学的根拠に基づく明確なコミュニケーションを推進している市場では、前向きな兆しも見られます。しかし本データは同時に、意思決定を担う人々に対し、無煙たばこ製品に関する最新のエビデンスを提供し、さらに迅速かつ踏み込んだ対応を進めていく必要があることも示しています。」
「当社は、今後も公衆衛生当局や規制当局、科学者と連携し、消費者に正確な情報を届けることに引き続き取り組んでまいります。」
BATの委託を受けて第三者機関が実施した本調査では、無煙たばこ製品、特にニコチン使用者の間でベイパー製品に対する認識が改善しつつある兆し4も確認されました。
複数市場調査5の主な結果：
政策専門家の間でニコチンに関する誤認識が最も高く6、70%が依然として喫煙関連疾患の主因を誤ってニコチンと認識していることが明らかになりました。 医療専門家の50%が、週単位で非燃焼式のたばこ代替製品について話し合っている一方で、それらを推奨できるほど十分な知識を有していると感じている人は21%にとどまります。 医療専門家の75%以上が、たばこ・ハーム・リダクション（THR）に関する科学的・公衆衛生上の発信を信頼しているものの、THR認知度は低く、十分に情報を得ている、関連する科学文献に精通している、あるいはTHR学習に時間を設けられているという回答は約20%しかありません。 政策専門家の65%が、無煙たばこ製品に対して紙巻たばこと同等またはそれ以上に厳しい規制を支持しており、THR推進の妨げとなっています。 コホートを通じて、THR認識が最も高かったのはオーラル・ニコチン・ポーチで、次いでベイパー製品および加熱式製品の評価が高い結果となりました。地域別の主な傾向：
日本&パキスタン：医療専門家および政策専門家の間で、オーラル・ニコチン・ポーチに対するリスク認識の改善傾向が見られました。4 オーストラリア&ニュージーランド： 医療専門家において、ベイパー製品に対するTHR認識が悪化する傾向4が示されており、より厳格な規制の影響が考えられます。 スウェーデン： 政策専門家、医療専門家、およびカテゴリー内の利用者の約80%7がオーラル・ニコチン・ポーチに対して好意的なTHR認識を示しました。 フランス：医療専門家の89%がベイパー製品を紙巻たばこより潜在的に有害性が低いと考えています。 英国：喫煙者の60%超8が、オーラル・ニコチン・ポーチを紙巻たばこよりも潜在的に有害性が低いと認識しています。 米国、フランス&英国：政策専門家の85%超が、調査対象市場の中で最も高いレベルのニコチン健康影響に関する誤認識を示しました。調査について
本調査はBATの委託により、第三者の市場調査会社カンターが2024年および2025年に実施した意識調査であり、ニコチン使用者（n＝6,000）、政策専門家（n+450）、医療専門家（n+600）を対象に、オーストラリア、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スウェーデン、ブラジル、日本、韓国、パキスタン、ニュージーランドの15市場を対象としています。
BATは、既存の科学文献に基づく知見を活用して調査結果を分析し、THRに関する理解度および認知状況を評価しました。本調査は、BATが事業による健康影響の低減を目指し、公衆衛生当局、規制当局、科学者との間で科学的根拠に基づく対話を推進するというBATの取り組みを反映しています。
BATについて
BATは、世界をリードするマルチカテゴリー型消費財企業であり、世界最高水準の科学・研究開発力を基盤として、「無煙社会の実現（A Better Tomorrow™）」を企業目的としています。
この実現の中核となるのが、「たばこ・ハーム・リダクション（THR）」の概念です。 これは、本来であれば喫煙を続けていたであろう喫煙者を、紙巻たばこから、リスクが低減された無煙たばこ製品やニコチン製品へと移行させることを指します。この取り組みについては、BATのTHRに対するコミットメントと進捗を示す、エビデンスに基づく変革のマニフェスト「Omni™」で詳しく説明されています。
BATは世界で4万8,000人以上を雇用し、2024年の売上高は259億ポンド、調整後営業利益は119億ポンドを計上しました。
同社は2030年までに無煙たばこ製品の成人利用者を5,000万人に、2035年までに売上高の50%をこれら製品から得ることを目標としています。3,050万人が利用しており、代表的なブランドにはベイパー製品「Vuse」、加熱式製品「glo」、オーラル・ニコチン・ポーチ製品ブランド「Velo」があります。新カテゴリー製品の売上は2024年に34億ポンドに達し、収益性も堅調に推移しています。
またBATは、バージン原材料の使用削減に継続して取り組むとともに、事業を展開する地域社会の発展に貢献し、2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロの実現を目指しています。また、気候変動、水資源保全および森林に関する2024年の情報開示が評価され、CDPより「トリプルＡ」格付けを取得しました。さらに、『フィナンシャル・タイムズ』による「クライメート・リーダー」に5年連続で選出されています。
将来見通しに関する記述
本リリースには、1995年米国私募証券訴訟改革法の定義に基づく「将来見通しに関する記述」が含まれています。これらの記述は、常にではありませんが、「信じる（believe）」「予期する（anticipate）」「～し得る（could／may／would／should）」「意図する（intend）」「計画する（plan）」「潜在的な（potential）」「予測する（predict）」「～する予定である（will／expect）」「見積もる（estimate）」「予測する（project）」「位置付けられている（positioned）」「戦略（strategy）」「見通し（outlook）」「目標（target）」などの語句またはこれに類似する表現を用いてなされる場合があります。これらには、当社の顧客ターゲットに関する目標、新カテゴリー製品の売上高目標、ならびにESG目標に関する記述が含まれます。
これらすべての将来見通しに関する記述には、一定の推定や仮定が含まれており、リスク、不確実性およびその他の要因の影響を受ける可能性があります。本リリースに示された期待は合理的なものであると考えられますが、実際の結果は、現在予想されている内容と大きく異なる可能性のある多様な変動要因の影響を受ける場合があります。実際の結果および動向が、これらの将来見通しに含まれる、またはそれによって示唆される内容と大きく異なる可能性がある理由については、ブリティッシュ・アメリカン・タバコp.l.c.（BAT）の2024年年次報告書およびForm 20-Fに記載の「Cautionary Statement（注意事項）」および「Group Principal Risks（主要リスク要因）」の項をご参照ください。
これらおよびその他の要因に関する詳細情報は、BATが米国証券取引委員会（SEC）に提出した、Form 20-Fによる年次報告書およびForm 6-Kによる随時報告書などの書類に記載されています。これらの書類は、SECウェブサイト（ http://www.sec.gov ）、BATの年次報告書に関してはBAT公式サイト（ www.bat.com）から無料で閲覧できます。
過去の業績は将来の業績を保証するものではありません。 投資等に関する助言が必要な場合は、独立した金融アドバイザーにご相談ください。なお、本リリースに含まれる将来見通しに関する記述は、本リリース作成日時点で入手可能な情報および知見に基づいており、BATは、新たな情報や将来の事象等によりこれらの記述を更新または改訂する義務を負うものではありません。 読者の皆さまにおかれましては、これらの将来見通しに関する記述を過度に信頼しないようご注意ください。
___________________1元政府関係者、学術および研究機関のリーダー、NGOおよびアドボカシー団体のメンバー、上級法務専門家、関連非政府機関（NGI）のメンバー、政策およびアドボカシー専門家。
2（少なくとも週1回ニコチン製品を使用し）少なくとも1種類の非燃焼式製品（電子たばこ／ベイプ製品、加熱式製品、オーラル・ニコチン・ポーチ）を認知しているニコチン使用者。
3 医療従事者（一般開業医、家庭医、腫瘍内科医、呼吸器科医、循環器科医）、外来臨床専門医、薬剤師、地域医療従事者、メンタルヘルス専門職、および看護師。
4質問文の改訂により2年間のデータポイントは直接比較できませんが、回答スケールは維持されているため、相対的な傾向を示す参考値として活用可能です。
5複数市場調査の結果は、15市場（オーストラリア、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スウェーデン、ブラジル、日本、韓国、パキスタン、ニュージーランド）で得られたスコアの平均に基づいています。
6他のコホート（ニコチン使用者および医療専門職）との比較スコアに基づきます。
7カテゴリー内のアクティブユーザーは、当該カテゴリーの製品を少なくとも週1回使用している人と定義しています。
8喫煙者は、紙巻たばこを毎日使用し、少なくとも1つの新カテゴリー製品（ベイプ、加熱式、またはニコチン・ポーチ製品）を試したことがある、または将来的に試す意思がある人と定義しています。
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