下北沢病院が提唱する新しい歩行法「美姿勢歩行」
医療法人社団青泉会 下北沢病院

――科学的検証に基づいた“疲れにくく、美しく歩く”新習慣。“歩き方” を変えるだけで、人生100年時代を健康に過ごせる――
日本初の足病医療の総合病院・下北沢病院(東京都世田谷区)(歩行分析室 田中尚喜、リハビリテーション科 武田直人)は、現代人の歩行機能低下に警鐘を鳴らし、新しい歩行法「美姿勢歩行(びしせいほこう)」を発表します。
「大股で腕を振って歩く」という健康法ブームで広まった歩行法を覆すこのメソッドは、体の重心をスムーズに前方へ移動させ、上下左右のブレを最小限に抑えることで、効率的かつ疲れにくく、本来の美しい姿勢を保てる歩行法です。
【背景】
近年、日本人の平均歩数は年々減少し、猫背や反り腰といった姿勢不良に悩む人が増えています。さらに歩行機会の減少は、大殿筋・大内転筋などの筋力低下や腰痛、尿失禁、外反母趾などの健康問題にもつながっています。
下北沢病院は「歩き方」を医学的に見直すことで、人生100年時代にふさわしい健康寿命の延伸を目指します 。
【“美姿勢歩行”とは】
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/134501/9/134501-9-39b04d1da685732158faf8b90a553ff1-1850x1032.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【第一次検証結果】
下北沢病院 歩行分析室では、「大股歩行」と「至適歩幅歩行」を比較検証しました。
健常男性10名を対象にトレッドミル上(ウォーキングマシン)で歩行時の筋活動を測定したところ、
大股歩行では腓腹筋が過剰に活動し、ヒラメ筋との比率も有意に高いことが確認されました。
これは立脚期後半で膝関節が屈曲せず、結果として腓腹筋に過度な負担がかかるためと考えられます。一方、至適歩幅歩行では膝関節の適切な屈曲が得られ、筋の負担軽減につながることが示されました 。(画像1)
さらに、本研究では呼気ガス分析を用いて両歩行法のエネルギー効率も比較しました。
その結果、「大股歩行」では酸素摂取量や呼吸交換比の数値が高く、至適歩幅での歩行に比べてエネルギー効率が劣ることが明らかになりました。これは、見かけ上は運動強度が高そうに見える大股歩行が、実際には疲労を蓄積しやすく、長時間の歩行には不向きであることを示しています 。(画像2)
これらの結果から、従来の「大股歩行」よりも、効率的かつ身体にやさしい「美姿勢歩行」の実践が推奨されます。
[画像2:
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(画像1)ウォーキングマシン上で行った“大股歩行”と“至適歩幅”の歩行検証
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/134501/9/134501-9-f757a0f8211bde4eb92bc76b5ae4dc02-1326x950.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(画像2) 呼気ガス分析による検証
【社会的意義】
高齢化社会が進む中、この歩行法は以下の社会的価値を提供します。
- 医療費削減(予防医学の推進)が期待できる。- QOLの向上(活動的で豊かな生活の実現)につながる可能性。- 健康寿命の延伸:高齢社会において、生涯にわたり自立した歩行を支える。
【今後の展開】
下北沢病院は今後も歩行に関する研究を続け、科学的根拠に基づいた正しい歩行法を、より多くの方に広めて参ります。
さらに、学会発表を通じて医療従事者への啓発活動にも積極的に取り組んでまいります。
今回の発表に合わせ、歩行と足の健康をテーマにしたコンソーシアム会議を開催します。
日時:2025年10月16日(木)18:00~
場所:
北沢タウンホール12階 スカイサロン
(東京都世田谷区北沢2-8-18/下北沢駅中央口・東口から徒歩5分/小田急バス(下61)「北沢タウンホール」下車)
内容:
1.足のトリセツ検定導入による社員教育(BENEXY 海野祥之様)
2.第2回フットヘルスアワード受賞企業によるプレゼン(日本道路株式会社 川村修様)
3.下北沢病院が推奨する歩行フォーム「美姿勢歩行」発表(歩行分析室 室長 田中尚喜、リハビリテーション科 科長 武田直人)
4.第3回 Foot Health Awards 2026 案内(Link Cross Stage 池上吾郎様)
「美姿勢歩行」について発表後、実際にデモンストレーションを行い、皆様にも体感して頂く機会を設けております。
取材をご希望の報道関係者の方は、下記の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
【問い合わせ先】
下北沢病院 広報担当 : 笹 利恵子
TEL:090-3097-5261
Mail:riri09030975261@gmail.com
医療法人社団 青泉会 下北沢病院日本初の足病医療の総合病院。足を一つの臓器として考えて、
整形外科、形成外科、心臓血管外科、糖尿病内科、循環器内科、
内科、皮膚科など様々な角度から診察、治療を行っています。
また、足と歩行の人間ドック「足の見えるか検診」を実施し、
皆様の足の健康に対する意識向上に貢献しています。
東京都世田谷区北沢 2-8-16
03-3460-0300(代表)03-3460-0021(予約専用)
理事長 : 久道勝也
詳細はこちらから:
https://shimokitazawa-hp.or.jp
[画像4:
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プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes