海なし県から未来の海をデザイン! 長野県高校生海の政策コンテスト 最優秀賞は松本県ヶ丘高校「縣陵政経研究会」の能登復興支援バーガー計画!
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2025年9月28日 【場所】長野県長野市
一般社団法人 海と日本プロジェクト in 長野は、海なし県・長野に暮らす高校生が海洋の社会課題を学び、自らの政策を考える「長野県高校生 海の政策コンテスト プレゼンテーション大会」を、2025年9月28日(日)に長野市の長野放送スタジオで開催しました。「海の社会課題に立ち向かえ!~未来をデザイン!海なし県の挑戦~」をテーマに、松本県ヶ丘高校と上田西高校の高校生3チームが集結。石川県能登地域や富山での現地研修と数カ月の探究・調査を経て、本選の舞台で政策を発表しました。最優秀賞は松本県ヶ丘高校「縣陵政経研究会」。地域スーパーと連携した能登復興支援のフィッシュバーガー計画が高く評価されました。
本イベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
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・開催概要
長野県の高校生が海の社会課題を学び、自らの視点で政策を考え発表する探究型プレゼンテーションコンテスト。海と直接接する機会の少ない「海なし県」から未来の海を見つめ、課題を自分ごととして捉えることを目的に開催。高校生たちは調査や体験を通じて得た学びをもとに政策を提案し、審査員や観客に向けて発表。本大会を通じて、若い世代の創造力と問題解決能力を育むとともに、次世代へ豊かな海を引き継ぐ意識を広げることを目指しています。
▽イベント概要
・名称:長野県高校生 海の政策コンテスト
・日程:2025年9月28日(日)
・会場:長野放送スタジオ(長野市岡田町)
・形式:プレゼンテーション&テレビ収録(後日、特別番組として放送予定)
・参加:県内高校生3チーム(計9名)
・審査員:
野牧 秀隆 氏(海洋研究開発機構 JAMSTEC 上席研究員/有人潜水調査船「しんかい6500」搭乗研究者)
武藤 千春 氏(実業家/タレント/農ライフアンバサダー/防災士)
・MC:鶴崎 修功 氏(東大卒タレント・QuizKnock)/松山 航大(NBSアナウンサー)
大会当日の朝、長野放送スタジオに集まった高校生たちは、まず控室で緊張した面持ちを見せていました。午前中はリハーサルが行われ、発表の立ち位置やスライドの送出確認、声量チェックなどを一つひとつ確認。「声が小さいと、せっかくのアイデアも伝わらないよ。もっと自信を持って!」とMCの鶴崎修功氏(QuizKnock)がアドバイスを送り、会場の空気を和ませました。14時、いよいよスタート。照明が落ち、カメラが回り出すと会場全体に緊張感が走りました。
オープニングで鶴崎氏は「海から遠い長野で、これほど真剣に海を自分ごととして考えられるのは本当に素晴らしい。今日はその成果を楽しみにしています」とコメント。拍手が沸き、高校生たちの表情にも決意がにじみました。
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松本県ヶ丘高校「縣陵政経研究会」が提案したのは、能登半島地震の復興支援を目的とした「能登ブリかがやきバーガー」の販売計画です。地元スーパー・綿半と連携し、能登産ブリを使ったフィッシュバーガーを試作。「タルタルソース」に伝統調味料「いしる」や甘口醤油を取り入れながら、ボリュームと価格のバランスに苦心し、649円という誰もが手に取りやすい価格設定にたどり着きました。ネーミングには、県民おなじみの「北陸新幹線かがやき号」の親しみやすさと、「能登に再び輝きを」という願いが込められています。販売の成果についても「能登の産物の売上推移を検証し、実際に支援につながるかを確認する」とし、消費を通じて地域を支援する仕組みづくりのプレゼンを展開。発表では試食も行われました。
審査員からは「食を入口に人を動かす力がある」「価格設定まで含めて実現性が高い」と評価する声が上がりました。
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上田西高校「Westerlies」が発表したのは、漁業現場で廃棄される魚の鱗に着目した「鱗アクセサリー」計画です。合宿で漁師の選別作業を見学した際、地面に大量に落ちている鱗を目にしたことが出発点でした。「美しく輝くのに、誰からも価値を見出されずに捨てられている」--この矛盾に向き合い、鱗を洗浄・乾燥・染色し、レジンでコーティングしてイヤリングやネックレスに仕立てました。実際の作品も会場で披露され、審査員からは「一点物の特別感がある」「ワークショップ化すればさらに広がりそう」と評価の声が上がりました。スタジオでも実際に生徒がアクセサリーを着用。「一枚ごとに模様や厚みが異なり、その個性を活かすのが難しくも面白い」と制作過程を紹介しました。質問では「制作にどのくらい時間がかかるか」と問われ、「洗浄・乾燥に時間はかかるが、レジン加工まで進めれば比較的短時間で完成でき、大量制作にも適している」と答えました。さらに、高価になりがちな鱗アクセサリーを、ワークショップなどを通じて手に取りやすい形にすることで、「海をより身近に感じてもらいたい」という展望も語り、未利用資源に新たな価値を与え、海を日常に近づけるといった内容を展開しました。
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松本県ヶ丘高校「WOVEN FATE」が提案したのは、環境に優しいプラスチック代替素材の普及を促す「ウミ×トク革命」です。高校生たちは「環境に良い商品は高くて選ばれにくい」という課題に注目。そこで、購入行動にゲーム要素を組み合わせ、消費を楽しみながら環境意識を高める仕組みを考案しました。具体的には、環境配慮商品にQRコードを付与し、購入者が読み取るとスマホ上で「海のすごろく」に挑戦。途中でクイズや4コマ漫画に触れながら学びを深め、ゴールすると海の特産品などの特典を獲得できる仕組みです。発表では、試作した「すごろく画面」をスライドで実演しました。
生徒は伊那食品工業の協力で寒天フィルムの実験を行っていて、新たな素材を生み出すよりも「既存のエコ商品に別の価値を与える方が実装が早く、負担も少ない」と現実的な視点に立った提案です。
質疑応答では「既に存在するエコ商品との差別化は?」と問われ、「“楽しさ”という付加価値を与える点が特徴です」と回答。審査員からは「ポイ活やゲーミフィケーションの発想を取り入れた点が斬新」「教育と購買行動を自然につなぐアイデア」といった評価が寄せられ、MC鶴崎氏も「高校生らしいユーモアと未来志向を感じた」とコメント。チームは「商品購入だけでなく、現地体験や行動に応じてマスを進める仕組みも追加したい」と今後の発展性も語りました。
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全ての発表を終え、会場が緊張に包まれる中で最優秀賞が発表され、松本県ヶ丘高校「縣陵政経研究会」が栄冠を手にしました。MCの鶴崎修功氏は「海が遠い長野でこれほど自分ごととして海を語れるのはすごい」と高校生の熱意と表現力を称賛。審査員の野牧秀隆氏は「食を切り口に人を動かす仕組みは強く、実現性も高い」と講評し、武藤千春氏も「現場体験を社会的政策にまで昇華させた行動力は高校生の域を超えている」と評価しました。優勝チームは「支えてくれた人への感謝を忘れず、販売を成功させたい」と抱負を語り、惜しくも選に漏れたチームも「テレビで発表できたことが貴重な経験」「次は社会に届けたい」と前向きに振り返り、会場全体が達成感と期待に満ちた空気に包まれました。
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松本県ヶ丘高校「縣陵政経研究会」
「優勝できてとても嬉しい。支えてくれた人への感謝を忘れず、販売の現場で成果を出したい」
「ここまでの活動は苦労も多かったけれど、楽しく取り組めた。これからもアドバイスを糧に続けたい」
上田西高校「Westerlies」
「私たちの伝えたいことは表現できた」
「緊張したけれど、自分たちなりにやりきれたことが良かった」
「試行錯誤を重ねたアクセサリーづくりを振り返ると、挑戦してよかったと思える」
松本県ヶ丘高校「WOVEN FATE」
「優勝はできなかったが、テレビという舞台で発表できたことが大きな経験」
「他チームから学ぶことが多く、自分たちに足りないものを考える機会になった」
「今回作ったコンテンツを、形を変えてでも世の中に出していきたい」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と日本プロジェクトin長野
URL:
https://nagano.uminohi.jp/
活動内容 :長野県の次世代を担う子供たちやその家族などを対象に海に親しみ、その素晴らしさ、豊かさを知り、大切にする心を育てる運動を興し推進する活動。
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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes