PFAS吸着試験・破過試験を開始しました
中外テクノス株式会社

中外テクノス株式会社(所在地:広島県広島市、代表取締役:福馬 聡之)は、環境分野における新たな取り組みとして、PFAS吸着試験・破過試験の受託サービスを開始しました。
背景
PFOS、PFOAに代表される有機フッ素化合物(PFAS)は、極めて分解されにくく「永遠の化学物質」とも呼ばれており、環境残留性・生物蓄積性・毒性が世界的に深刻な課題となっています。水質や土壌、さらには生体試料からも検出されており、人の健康や生態系への影響が懸念されています。
近年は欧米諸国を中心に規制が強化されており、EUではPFAS規制案が検討され、米国でも飲料水基準値の設定や排出抑制が進められています。日本国内においても、公共用水域や地下水での検出事例が報告され、行政や事業者において対策の必要性が高まっています。
そのような背景から、環境浄化や水処理に資する新規吸着材や処理技術の開発が急務となっており、性能を適切に評価するための信頼性ある試験データが求められています。
サービス内容
当社では10年以上にわたりPFASの分析に取り組み、幅広い試料に対する分析実績を積み重ねてきました。これまで培った知見と技術を活かし、評価材(評価対象の試料)の性能を明らかにするためのPFAS吸着特性評価サービスを提供します。
当社が提供する主な技術サービスは以下のとおりです。
1.PFAS吸着性能の定量的評価(吸着試験)
PFAS溶液中に評価材を添加し、振とう撹拌して評価材にPFASを吸着させます。その後に溶液中のPFAS濃度を測定することにより、評価材の性能を評価します。
2.各種条件下での破過特性の把握(破過試験)
カラムに評価材を充填し、PFAS溶液を通水します。所定時間毎にカラムを通過した溶液中のPFAS濃度を測定し、破過時間を推定することにより、評価材の性能を評価します。
*破過試験:捕集材やフィルターなどの「吸着能力の限界(破過点)」を確認する試験
3.お客様のご要望に応じたカスタマイズ試験の実施
目的やコンセプト、方法、評価手法等お客様のご希望に応じた実験やレポート作成を実施します。
今後の展望
環境化学分野で培ってきた分析力を基盤に、PFAS対策に関わる研究開発や実証試験を支援します。持続可能な環境づくりに貢献するため、最新の分析技術とノウハウを積極的に提供します。
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破過試験の実験例
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes