カクナルと仙台市が職員エンゲージメント向上に向けて連携開始
株式会社CAQNAL
組織人事コンサルティングや地方創生に取り組む株式会社CAQNAL（社名：カクナル、本社：東京都港区、代表取締役：中島篤）は、仙台市と令和7年度に「職員エンゲージメント調査・分析」の試行実施に関する連携協力覚書を締結しました。今回の調査は仙台市総務局の職員約130名を対象に行い、CAQNALが仙台市の現状に即してカスタマイズした設問で実施いたします。調査および結果分析は無償で提供し、結果データは自由記述回答のテキスト回答の分析やヒートマップによる可視化など、多角的な手法で分析を行い仙台市の職員エンゲージメント向上に寄与してまいります。
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背景・目的
近年、自治体における人材確保と定着はこれまでにない課題に直面しています。総務省の調査によれば、地方公務員試験の受験者数は過去10年で約28%減少しています（※1）。一方で地方公務員の退職者数は増加傾向にあり、特に40歳未満の若手職員の離職が顕著に増えています（※2）。こうした状況から、自治体職員の定着策は喫緊の課題といえます。実際、総務省が公表したガイドブックでも、職員のエンゲージメント（仕事への貢献意欲）向上が人材マネジメント上の重要な柱と位置づけられています。エンゲージメントの高い組織ほど離職率が低い傾向もデータで示されており、ある調査ではエンゲージメントスコアが高い自治体職場群の退職率は2%未満と、低スコア群（4%以上）の半分以下であることがわかっています。このような背景から、仙台市においても職員のエンゲージメント向上施策を検討していました。
※1 総務省「地方公務員における働き方改革に係る状況―令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要―」（2024年）
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei11_02000238.html
※2 リクルートワークス研究所「臨界点が迫る公務サービス（１）―危機に瀕する職業としての地方公務員―」（2024年）
https://www.works-i.com/research/project/turningpoint/introduction/detail002.html
主な取り組み内容
仙台市とCAQNALは職員エンゲージメントの現状把握と課題抽出に向けたテスト調査を連携して実施します。試行調査は、仙台市総務局のみを対象に限定して行います。CAQNALは仙台市の人事課題に即したアンケート設問を柔軟に設計し、必要な情報を効果的に引き出す調査票を作成します。また、調査結果に対して、フリーコメント（自由記述意見）の分析を含む定性分析や、人事情報を用いたクロス集計、複数項目間の相関分析、ヒートマップによる可視化など、多角的な分析手法で徹底的に解析します。仮説の検証と本質的課題の発見の双方からデータを深掘りし、表面化していない組織課題を洗い出し分析結果をもとに具体的かつ実行可能な改善施策を立案することを目指します。単なるサーベイ提供ではなく、当社が今まで培ってきた他自治体でのエンゲージメント調査のノウハウや組織人事コンサルティングでの知見と強みとしている泥臭く伴走するコンサルティングスタイルを活かして課題の可視化にとどまらず、その先の改善策の設計と実行支援まで一貫して行い課題解決をリードします。
なお、調査の実施時期は令和7年9月に実施し、その後集計・分析結果を踏まえた施策立案を行い最終報告を実施する計画です。今回の取り組みは仙台市への無償提供であり、両者は本施策の広報においても連携して協力してまいります。
今後の展望
本試行調査で得られた知見や成果は、仙台市における職員エンゲージメント向上施策の検討に活かされる見込みです。当社では今後、同様の課題を抱える他の自治体に対しても簡易版エンゲージメントサーベイの無償提供を検討しており、自治体全体のエンゲージメント向上支援に貢献してまいります。
中島 篤(ナカシマアツシ)コメント
この度は、歴史と魅力あふれる杜の都・仙台市と、職員のエンゲージメント向上をテーマとし連携できることを、心より光栄に思います。昨今、全国の自治体で人材の確保・定着が大きな課題となる中、その鍵を握るのが職員一人ひとりのエンゲージメントであると考えております。
今回の連携では、私たちがこれまで培ってきた組織人事コンサルティングの知見と、データに基づいた多角的な分析力を最大限に活かし、単なる調査に留まらず、仙台市が抱える固有の課題を可視化し、現場に寄り添いながら実効性のある改善策まで導きます。
この取り組みが、仙台市の職員の皆様がより一層やりがいを感じ、市民サービスの向上に繋がる一助となるよう尽力してまいります。
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株式会社CAQNAL（カクナル） 代表取締役 中島 篤（ナカシマアツシ）
iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授
地方創生アドバイザー
1976年福島県生まれ。東北学院大学2部経済学科卒業。在学中は（株）紀伊国屋書店で契約社員として勤務し、昼間就業・夜間就学という二足の草鞋で過ごす。卒業後、2001年にスターバックスコーヒージャパン入社。その後ユニクロをはじめ、複数の業界・企業で現場・人事部長およびコンサルタントとして就業。2011年、東日本大震災を機に働き方改革や地方創生に関心を持ち、フリーランスとして活動後、（株）CAQNAL（カクナル）創立。現場経験を活かした伴走型コンサルタントとして、リアルな組織診断とその具体的な解決を信条として、慣例や既成概念に囚われないブランディング・制度設計・研修を実施している。自身も積極的にテレワーク・ワーケーションを行い、様々な地域で食と酒を楽しむ。
X URL：
https://x.com/nakashimatsu45?s=21&t=ieoh58jFgCKJVHB1MlfPYg
【株式会社CAQNAL（カクナル）について】
「人のチカラで『場』を興（おこ）す」というミッションの下、大手企業からベンチャー、行政や自治体などさまざまな組織の価値を向上させるコンサルティング・グループ。
組織人事、採用/転職、人事制度、労務、DX、業務効率化を中心に幅広い領域を支援。豊富な実務経験を兼ね備えた専門家集団として、企画やノウハウの提供だけでなく制度の定着まで伴走する支援スタイルを強みとしている。
【株式会社CAQNAL 会社概要】
代 表 取 締 役 : 中島 篤
設 立 : 2018年 1月
所 在 地 : 本社:東京都港区六本木 7-12-2 R7ビルディング SPACES六本木
東北拠点:宮城県仙台市青葉区本町1−5−28カーニープレイス仙台駅前通 603
関西拠点:大阪府大阪市福島区福島7-1-10Wiz fukushima 2F GRANDSLAM 239
業 務 内 容 : 組織人事・DXコンサルティング、採用・労務支援、地方創生
U R L :
https://caqnal.jp/プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
