クラウドファンディング最新動向2025年9月:秋冬の快適グッズが人気、高額AIガジェットが市場をけん引
株式会社LEAGUE

ガジェット系・美容/ファッション系が安定市場を牽引しつつ、GCFが共感を軸に3000万円超えの高額支援を集める
株式会社LeaguE(本社:東京都武蔵野市)が運営するクラウドファンディング専門メディア・CF NEWSは、2025年9月に自社メディア内で紹介したクラウドファンディングプロジェクトの分析レポートを発表しました。
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https://cfnews.jp/
本レポートでは、各プロジェクトのジャンル、支援総額、支援者数、リターンの特徴などのデータを集計・分析し、9月における人気ジャンル、資金調達状況、成功プロジェクトの傾向を明らかにしています。
調査会社:株式会社LeaguE
調査方法:CF NEWSの記事にて取り扱ったクラウドファンディングプロジェクトを集計・分析
調査期間:2025年9月1日 ~ 2025年9月30日
調査結果サマリー
- プロジェクト件数が多いジャンル:ガジェット系、美容・ファッション系- 平均支援総額が高いジャンル:ガジェット系、美容・ファッション系- 支援者数を伸ばしたジャンル:季節の変化に応じた快適さ・健康志向のプロダクトが台頭
ジャンル分析
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ジャンル別プロジェクト件数割合(2025年8月)
ガジェット系、美容・ファッション系の人気は健在
ガジェット系は全体の約33.9%(20件)を占め、これに美容・ファッション系(17件、28.8%) が続きます。
この結果から、市場は依然としてガジェットを中心とした効率化と未来感を提供する製品が主流である一方、実用面とデザイン性を兼ね備えたライフスタイル系プロダクトの供給も安定していることがわかります 。
人気ジャンルの特徴
ガジェット系:日常の効率化を重視
ファッション系:デザイン性×実用性
その他:これからのシーズン似合わせた季節性アイテム
効率化と未来感を押し出したガジェット系
AI技術やスマート家電を活用した最先端ガジェット、日常生活を効率化するプロダクトが多数登場し、高い実用性とデザイン性の両立が支持を集めています。
AI搭載の電子ノート「AINOTE 2」は1億2,000万円超の支援を集めて話題となりました。音声文字起こしや翻訳機能まで備えたこのデバイスは、“仕事の生産性を新たな次元へ”引き上げる革新的ツールとして注目されています。
自動で除菌クリーニング機能を備えた次世代加湿器「加湿器 STEM 500H」や、140メートル先まで計測できる高精度3D空間スキャナー「空間スキャナーEagle」など、“日常の便利さ×先端テクノロジー”を追求したプロジェクトが軒並み成功を収めました。
骨伝導とダイナミック型ドライバーを組み合わせた最新イヤホン「Winter II」など音楽系ガジェットも登場し、クリアな音質や新しい聴覚体験が評価されています。こうした多彩な切り口のガジェット系プロジェクトは9月もクラウドファンディングの主役となり、大きな支援を集めています
デザイン性×実用性を備える美容・ファッション系が拡大
美容・ファッション系プロジェクトに登場する商品は単なるデザイン性だけでなく、着用時の快適さや機能性といった実用面まで考慮した商品が多く、幅広い層から支持を集めています。
代表的なのは、わずか1cm厚・超軽量でありながら真冬の寒さに対応する次世代ヒートウェア「ウルトラWヒートエア」です。電源式ヒーター内蔵のこの防寒着は、重ね着せずとも暖を取れる利便性が評価され、約2,700万円もの応援購入と1,700人超のサポーターを獲得しました。
伝統革ブランドの栃木レザーを使った極薄ミニ財布「SATTO Pro 栃木レザーモデル」や、日本古来の技術を応用した「三河木綿テーパードパンツ」など、高品質×使いやすさを追求したファッションアイテムが次々と目標額を大幅に上回る結果に。
特に新進工房による本革バッグシリーズは、職人技が光る上質素材と収納力・軽量性を兼ね備えた点が好評で、複数のプロジェクトで合計数千万円規模の支援金を集めています。
京都産の白檀や沈丁花が香る高級ヘアオイル&香水セットといったコスメ系プロダクトも登場し、伝統の香りと現代的な使い心地を融合させた点が話題となりました。美容・ファッション系ではこのように伝統と革新を取り入れた製品が目立ち、ブランド性と実用性を両立したアイテムが好調です
季節需要と社会背景を捉えた多様なジャンルの広がり
その他にも、アウトドア系、食品・飲料系、健康・フィットネス系といった幅広いジャンルが続き、9月も多彩なラインナップが目立ちました。これからの秋キャンプシーズンに合わせたアウトドア用品(テント、暖房アイテムなど)や、社会貢献方プロジェクトにも注目を集めています。
支援金分析
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ジャンル別支援総額(2025年8月)
2025年9月におけるクラウドファンディング支援金額の集計では、ガジェット系が圧倒的な存在感を示しました。総支援金額は約4億1,500万円に達し、全体の55%超を占める結果となりました。
AI・IoTを活用した最新デバイスや、生活を効率化するスマート家電など、実用性と革新性を両立したプロダクトが高い支持を集めています。特に、ポータブル電源やスマートノートといった「日常をアップデートする」ガジェットが人気を牽引しました。
続いて、美容・ファッション系が約1億7,500万円(約23%)を記録しました。
デザイン性と機能性を両立したアイテムが多数登場し、ライフスタイル志向の支援者層から支持を獲得しています。中でも、軽量防寒ウェアや上質な本革バッグといった「日常に取り入れやすいラグジュアリー志向の製品」が目立ちました。
3位・4位には、スポーツ系(約5,100万円)とアウトドア系(約4,900万円)が並び、アクティブなレジャー需要の高まりを反映しています。高機能トレーニングギアや軽量キャンプ用品など、身体を動かす楽しさや自然体験をサポートするプロジェクトが多くの支援を集めました。
一方で、健康・フィットネス系(約600万円)や社会貢献・地域支援系(約200万円)などは金額的には小規模ながら、専門性や社会的意義にフォーカスしたプロジェクトが中心。限られたニーズを的確に捉えたプロダクトが支持されています。
社会貢献型プロジェクトである「#アントラーズの未来をみんなで2025」では、支援総額約3,415万円、支援者数702人を集め、地域とクラブの未来に貢献できるという、共感と実利を両立させるGCFの成功戦略が活用されました。
ふるさと納税型クラウドファンディング(GCF)とは
支援者には純寄付コース、地域特産品、選手サイン入りグッズなど多様なリターンを提供されつつ、ふるさと納税の税制優遇を受けることができるクラウドファンディング。
支援者数分析
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ジャンル別総支援者数(2025年8月)
支援者数の分析においても、ガジェット系が引き続き強い人気を誇りました。総支援者数は約16,400人に達し、全体の36%以上を占める結果となりました。AIやスマート家電などの実用的な製品が多く、「毎日の暮らしを便利にする」提案が幅広い層に響いたことが大きな要因です。特に、携帯性・機能性・デザイン性を兼ね備えたプロダクトが支援者層を拡大しました。
次いで、美容・ファッション系が約11,400人(約25%)で2位にランクイン。支援金額ランキングと同様に、高品質な素材×デザイン性の高さが評価され、クラウドファンディング市場におけるファッションジャンルの存在感を確立しています。
防寒ウェアや革小物、機能美を備えたバッグなど、“日常の中で上質さを感じられる商品”が支持を集めました。
3位と4位には、スポーツ系(約3,400人)とアウトドア系(約2,000人)が続き、アクティブなライフスタイル志向の支援者層の厚さが確認されました。健康志向や自然志向の高まりを背景に、体を動かす・外に出るといったアクティビティ系プロジェクトの支持が継続しています。
リターン(支援特典)の特徴と傾向
クラウドファンディングにおけるリターンは単に「商品が届く」だけではなく、支援者が納得しやすい仕組みづくりや、ファンとの関係を深める仕掛けとしてますます重要になっています。
2025年9月のプロジェクトでも、実用性・選択肢の広さ・継続性といった観点から、ジャンルごとに異なる工夫が見られました。ここでは代表的なジャンルごとの傾向を紹介します。
ジャンルごとのリターン戦略
ガジェット系:セット販売など幅広い価格帯戦略
美容・ファッション系:手に取りやすい価格設定&豊富なバリエーション
食品・飲料系:高額な体験型リターンも人気
【ガジェット系】セット販売など幅広い価格帯戦略
リターン内容は主に製品そのものの先行提供で、早期割引や限定カラーといった特典を用意するケースが一般的です。
工事不要で設置できる大出力ポータブルバッテリーや高速冷凍調理機などが数万円台のリターンとして人気を博しました。中には支援単価の低い小型ガジェット(薄型充電器やカラビナ型バッテリー等)で数百人規模の支援者を集めるプロジェクトもあり、手頃な価格帯と実用性で幅広い層の関心を獲得しています。
一方、最新技術を盛り込んだ高額ガジェットも「ここでしか手に入らない先行モデル」「セット購入割引」などの訴求で着実に支援を集めており、ガジェット系全体がクラウドファンディング市場を牽引する傾向が続いています
【美容・ファッション系】手に取りやすい価格設定&豊富なバリエーション
価格帯は1万円台から3万円程度が多く、早割による特別価格や色違い展開で複数購入を促す戦略も見られました。美容系では、例えば40年の技術を結集した電動歯ブラシや高機能のスキンケア製品など、専門性の高いリターンが用意され、効果のエビデンスやテスト結果を示すことで信頼感を醸成しています。
総じて、美容・ファッション系は「日常をちょっと良くする」アイテムが中心で、手に取りやすい価格設定と豊富なバリエーションが多くの支援者を呼び込む要因となっています
【食品・飲料系】高額な体験型リターンも人気
有名シェフ考案のスパイスや、職人が1日1回だけ焼き上げる限定スイーツなど、数量限定・期間限定のグルメ商品が人気です。実際、料理人が手作りする新作ニンニク調味料はプロジェクト期間中のみの限定販売となり、希少性もあって1000人以上の支援者を集めました。
リターンは商品セットや先行予約が中心で、支援額も数千円程度と参加しやすい価格帯が多くの支援者を呼び込みました。一方、飲食店の会員券や特別コースといった体験型リターンでは1人あたり数万円の高額支援も見られ、少数ながら熱心な美食ファンの支援によって高い資金調達に成功しています。
2025年9月の傾向と今後の展望
2025年9月のクラウドファンディング市場は、以下の二つの明確な成功軸によって特徴づけられました。
◎革新駆動型(技術軸)
ガジェット系が件数、総支援者数で市場を牽引しました。AIスマートノートや高機能加湿器など、日常生活の効率化と清潔・安全を追求する高単価のソリューションが、市場のコア層であるアーリーアダプターのニーズを捉え、記録的な資金調達を達成しました 。
◎共感・参加駆動型(感情軸)
社会貢献・地域支援系プロジェクトがGCFを武器に高い平均支援総額を達成しました。また、飲食店など体験系プロジェクトも、希少性や限定的な参加権をリターンに組み込むことで成功し、製品の機能的価値だけでなく強い物語(ストーリーテリング)と共感性の高いリターン設計が、資金調達の鍵であることを示しました。
クラウドファンディング市場は、今後も成長が予測される中で 、以下の三つのトレンドが主流となると見込まれます。
予測1:サステナビリティと倫理観の重視
近年、エコフレンドリーなプロジェクトへの注目が高まっています。支援者は、製品の機能だけでなく、それが環境や社会に与える影響を重視する傾向を強めています。この傾向は、社会貢献・地域支援系だけでなく、ガジェットやファッションにおいても、サステナブルな素材の使用や製造工程の透明性が、支援を決定づける重要な要素となることを意味します。
予測2:Web3.0技術との融合と所有権の変化
テクノロジーの進化は、新たな未開拓の市場を広げています。NFT関連のクラウドファンディングはその一例であり 、製品のデジタル所有権の付与や、コミュニティメンバーとしての永続的な権利をNFTとしてリターンに組み込む試みが、今後主流となる可能性があります。
これにより、支援者は単なる先行購入者から、プロジェクトのデジタルな共同所有者へと立場を変え、コミュニティへのエンゲージメントが深化します。
3:体験経済の深化とリターンの質の向上
若年層を中心に所有よりも経験を重視する消費トレンドが加速する中、リターンとして設定される体験の質と多様性はさらに向上します。単なる限定見学ではなく、プロジェクトの制作過程への本格的な参加型リターンや、創作者との深い交流権など、支援者がプロジェクトの一部になれるような設計が、高額支援を引き出すための必須戦略となります 。
クラウドファンディングの最新情報や成功事例について、さらに詳しく知りたい方は、クラファン専門メディア・
CF NEWSをご覧ください。業界の最新動向や注目プロジェクトについて、常に最新の情報を提供しています。
会社名:株式会社LeaguE
代表者:代表取締役 武智 翔太郎
本社所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目8番4号 i-office吉祥寺
設立:2020年4月
事業内容:小売・卸事業、販売代行業、コンサルティング業
URL:
https://league-jp.com/プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes