10/11 国際ガールズデー:51の国と地域で少女たちの声を調査。困難の中でも少女の 84% が希望を表明
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

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ワールド・ビジョンは、10月11日の国際ガールズデーを前に、アフリカ、アジア、ラテンアメリカなど51の国と地域に住む432人の思春期の少女たちを対象に調査を実施し、少女たちの希望や不安、夢、そして「女の子である」ということが、いま自分の地域でどんな意味をもつのか聞きました。この最新の調査は、暴力や貧困、差別の中で生きる少女たちの声と日々の奮闘を伝えています。
●3人に1人が、教育を受けられなくなることを心配
●約5人に1人が「女の子でいることで一番つらいことは“暴力と虐待”」と回答
●18%は経済的なストレスを、21%は紛争や不安定な治安を報告する一方、84%がより良い未来への希望を表明
報告書全体(英語)は、
こちらからダウンロードできます。
"Dreaming Out Loud: Hopes and challenges facing girls around the world" (仮訳)『夢を声に出して:世界中の少女たちが直面する希望と課題』と題した報告書は、2025年3月から8月にかけて、インタビュー、ビデオ日記、アンケートなどを通して行った調査をまとめたものです。国連と世界銀行のデータも参照しています。それぞれの声は、各国を代表するものではありませんが、紛争地域から高所得国まで、多様な状況で暮らす少女たちの経験と希望を独自の視点で描き出すものとなりました。
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◆教育
教育について直接関係する質問をされたわけではないにもかかわらず、調査に参加した少女たちの70%が学校と教育について語りました。このことは、少女たちの未来や直面する課題を考えるうえで、教育がどれほど中心的な位置を占めているかを示しています。3人に1人(33%)が最も大きな不安として教育に関することを挙げていました。
4%の少女が、「児童婚によって教育が途絶えること」を特に心配していると答えました。ブルキナファソでは50%の少女が、児童婚と、その教育への影響を具体的に挙げており、地域における児童婚の高い発生率を反映しています。 調査ではこうした声も聴かれました。
「今年試験を受けるのですが、もし落ちたら両親が私を結婚させてしまうのではないかと恐れています。まだ結婚できるほど大人ではないのに」
―ハッサナ、16歳、ニジェール
「周りの人はよく、女の子を教育しても何の得があるの? 女の子は結婚させればいい…と言います。そういう言葉を聞くと、女の子の人生が本当に大変だと感じます」
―スラヤ、17歳、バングラデシュ
世界では、1億3,300万人の女の子が学校に通えていません。1分間に22人の少女が18歳未満で結婚させられています。
ワールド・ビジョン・ジャパン参考記事:
【世界の女子教育】女の子が学校に通えない3つの原因
◆社会的規範
全体の24%、およそ4人に1人が、「ジェンダーに基づく社会的制約」が自分たちの生活に悪影響を及ぼしていると自発的に認識していました。こうした問題が文化や地域を超えて広く根付いていることを示しています。
◆暴力と虐待
19%の少女たちが、子どもや女の子をねらった暴力(性的暴力、いじめ、児童婚、家庭内暴力など)について語りました。10人に1人が、性的暴力や搾取、嫌がらせに対する恐れを表明し、畑仕事の現場、家庭で家族から、公共の場など、その恐れをさまざまな場所で感じていました。特に恐れの割合が高かったのは、エスワティニ(46%)、エクアドル(42%)、ペルー(40%)、エチオピア(33%)、バングラデシュ(27%)、レソト(27%)でした。
◆月経について
10%(10人に1人)が、月経痛、生理用品の不足、文化的なタブーなど、月経にまつわる問題を挙げました。学校に女子トイレがないことや、生理用品が手に入らないことが原因で、月経中の女の子は学校に行くことが難しい国、地域もあります。次のような国では月経に関する問題をあげた割合が高くなっています。ブルンジ(64%)、レソト(46%)、ネパール(46%)、中国(36%)、南スーダン(33%)
◆紛争
21%の少女が、治安の不安定さや、戦争、紛争、地域で起きる暴力などについて語りました。
一方で、私たちが話を聞いた少女たちの84%が希望を表明しました。それは単なる楽観主義ではなく、夢、強さ、思いやり、喜び、そして知恵を含む複雑で多面的な希望でした。ワールド・ビジョンが「希望」を構成する相互に関連した要素として定義する、「知恵」「レジリエンス」「喜び」「思いやり」「目標意識」といった5つの価値観にも、多くの少女が共感を寄せました。
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71%の少女が女性のリーダーシップの可能性について肯定的でした。女性のリーダーシップの歴史がある国の少女たちは、具体的な例を挙げる可能性が18%高くなりました。また、将来の夢としては、病人を治す医者、次世代を教育する教師、より良いインフラを構築するエンジニア、地域社会に貢献するリーダーなど、42%が「他者を助けること」を軸にした夢を語りました。
「私がすべての女の子に望む未来は、自由で、恐れず、ありのままを認められる未来です。すべての女の子が、大きな夢を持ち、教育を受け、リーダーになり、恐怖なく生きる権利を持つ未来です。
女の子は、すばらしい大統領やリーダーになることができます。それはただ強いからではなく、心、思いやり、勇気、そしてビジョンをもって導くことができるからです」
―アレシア、14歳、アルバニア
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報告書の中の少女たちの声は、SDGs(持続可能な開発目標)5でも掲げられた「ジェンダー平等」への取り組み、少女たちの教育の機会の拡大、暴力からの保護などにおいて、社会全体の進歩が見られる一方、少女たちの平等な権利に向けた前進がいかにまだ必要かを浮き彫りにしています。貧困、教育の不足、暴力は依然として少女たちに深刻な影響を及ぼしています。こうした課題に取り組むには、長期的な関わりや継続的な支援が必要です。少女たちが、自分たちが大切にされていると感じ、身体的および性的暴力から守られ、学校に通い、夢を実現できる可能性を持てるようにすることは私たちの責務です。
ワールド・ビジョンのアドボカシーと渉外責任者のダナ・ブドゥセアは次のように述べます
「本レポートからは、少女たちが家庭やコミュニティにおいて、変化を牽引する準備ができているという彼女たち自身の声が聴こえてきます。ワールド・ビジョンは、私たちの活動するあらゆる場所において、弱い立場に置かれている少女たちを支え、彼女たちの権利が守られるようともに声をあげています。政府やあらゆる関係者の行動と資金が向けられることも同時に必要です。少女たちが輝くとき、私たちみながその恩恵を受けるのです」
報告書全体(英語)は、
こちらからダウンロードできます。
世界には”女の子”であるという理由だけで、未来を閉ざされてしまう子どもたちがいます。
彼女たちの希望を現実のものとできるように、あなたの力をお寄せください。ワールド・ビジョン・ジャパンでは、11月1日からクリスマスまでの間に、1000人の女の子のチャイルド・スポンサーを募集します。
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「全員を救うことは難しいと誰もが思うでしょう。しかし、どんな課題にも解決策があります。一人の子ども、一つの物語から世界を変えていくのです。あなたのご支援で、一人の少女の未来を変えてください」
―ワールド・ビジョン・インターナショナル総裁・最高責任者アンドリュー・モーリー
◆ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。詳細は
こちら
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes