アゲ鑑定って何!? 鏡リュウジさんと大森静佳さんによる角田光代最新小説『神さまショッピング』(9月25日発売)の書評を公開します!
株式会社新潮社

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誰にも言えない願いを胸に、ミャンマー、京都、レパルスベイ、雑司ヶ谷、ガンジス川。どこへ行けば、この願いは叶うのだろう――。角田光代さんの新刊『神さまショッピング』は、私だけの神さまを探し求める8人の物語を収めた短篇集です。本書に寄せられた書評を紹介します。
鏡リュウジが「アゲ鑑定」や「占い師ショッピング」に言及 “信じる”ことのパラドクスとアイロニーにヒリヒリした小説
鏡リュウジさんによれば「アゲ鑑定」とは占い業界でのジャーゴンとのこと。良い結果だけを求めて占い師を転々と渡り歩く占いショッピングを続ける人がいるように、信じられる神さまを求めて聖地を訪ね歩く「神さまショッピング」をする人もいる。
鏡リュウジさんによる書評
「願いごとは必ずしも善の側のものばかりではない」歌人・大森静佳が心の奥を抉られた短篇集とは
「にせ巡礼」「神さまショッピング」「絶望退治」など、この作品集『神さまショッピング』に収められた各短篇のタイトルのかろやかさに油断していると、いつのまにか心の深いところを静かに抉られている、おそろしい短篇集。
大森静佳さんによる書評
京都、スリランカ、雑司ヶ谷、レパルスベイ、神楽坂、ガンジス川――。世界各国の聖地を訪れている角田さんが「信じる」ということについて描いた最新小説集『神さまショッピング』。刊行に際しての角田さんからのメッセージはこちら。
私は聖地マニアで、各国の聖地をかなり訪れているのですが、どこも信者でごった返しています。
神秘体験によってではなく、人々の俗な熱狂によって、神さまはいるんだ、と何度も思わされました。
日本人は特定の宗教を持たない、とよく言われますが、
不特定の何かはかなり強く信じているのではないかと私は思います。
その「何か」にあてはまるものをさがし歩く人たちの姿を、小説にしたいと思いました。
角田光代
試し読みはこちら!
幸せになれますように。あの人にいなくなって欲しい。寿命を延ばして下さい。縁が切れますように――。誰にも言えない願いを胸に、ミャンマー、神楽坂、レパルスベイ、雑司ヶ谷、ガンジス川。どこへ行けば、願いは叶うのだろう。誰もが何かにすがりたい今の時代に、私のための神さまを求める8つの短篇集。
1967年神奈川県生れ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』(全3巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)、25年『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『キッドナップ・ツアー』『くまちゃん』『笹の舟で海をわたる』『坂の途中の家』『タラント』他エッセイなど多数。
【タイトル】神さまショッピング
【著者名】角田光代
【発売日】2025年9月2日
【造本】四六判クレスト装カバー
【定価】1760円(税込)
【ISBN】978-4-10-434609-7
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/434609/プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes