バッテリー先進人材普及ネットワーク(BATON)の設立
BASC

~蓄電池国内製造能力150GWhに必要な電池人材の育成・確保~
次世代のバッテリー人材の育成・確保のため、これまで産官学が連携し、高校・高専を対象とした「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」が進められてきましたが、この取組を全国に拡げるとともに、対象を大学まで拡げ、バッテリー人材の育成・確保を加速すべく、「バッテリー先進人材普及ネットワーク“Battery Advanced Talent Outreach Network、以降、BATON(バトン)※1”を設立することとしました。
経済産業省が2022年8月に策定した蓄電池産業戦略は、2030年までに国内の電池・材料の製造基盤を150GWhとする官民目標を掲げ、同目標の実現には、約3万人の電池人材の育成・確保が必要と見込まれており、人材は当戦略の柱の1つとなります。2022年8月、産官学が連携して電池人材育成に取り組む枠組みとして、「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」が立ち上がり、バッテリー分野では初となる産学連携による教育プログラムのモデルケースを実施してきました。この教育プログラムの制作・展開の結果、関西の高校・高専を中心に電池教育の実施校が30校に拡大し、受講者は累計で約1,500名に達しました。こういった関西地域での成果をもとに、関西以外の地域からのプログラム普及に関する強い要望を受け、脱炭素社会・デジタル社会の実現を支える次世代の人材育成をより広く普及・啓発し、蓄電池産業の発展に貢献を目指していくため、BATONを立ち上げる運びとなりました。
BATON立ち上げに向け、2025年9月29日には準備会合を開催し、取組の方向性について意見交換を行い、高校・高専・大学でのより実践的な教育の充実、企業交流を通じて、多くの学生の皆さまに電池業界へ興味、関心を高めることへの期待、次世代を支える人材の育成を通して電池サプライチェーン全体の競争力向上を目指すことなどが確認されました。今後、2025年11月下旬に、第一回会合を開催し、その後、本年度内に第二回会合の開催を予定しています。今年度は、BATON組織体制の明確化及び運用ルールの合意、並びに各委員会における活動方針・アクションプランの合意を目指し、次年度以降、大学や高専等での教育プログラムの普及に取り組んで参ります。
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準備会合の様子(2025年9月29日)
※1 BATON(バトン)には「次世代につなぐ」という意味も込められています。
バッテリー先進人材普及ネットワーク 協力先(10月14日現在)
事務局
一般社団法人電池サプライチェーン協議会(BASC)
一般社団法人電池工業会(BAJ)
産業界
株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション
トヨタバッテリー株式会社
パナソニック エナジー株式会社
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ (PPES)株式会社
教育機関
早稲田大学所 千晴先生
名古屋大学 入山 恭寿先生
福塚 友和先生
京都大学 安部 武志先生
立命館大学 折笠 有基先生
兵庫県立大学 松尾 吉晃先生
嶺重 温先生
東京大学 山田 淳夫先生
静岡大学 嵯峨根 史洋先生
同志社大学 稲葉 稔先生
土井 貴之先生
大阪大学 山田 裕貴先生
九州大学 栄部 比夏里先生
独立行政法人 国立高等専門学校機構
支援機関・自治体
経済産業省
経済産業省 関東経済産業局
経済産業省 近畿経済産業局
経済産業省 九州経済産業局
注)メンバーは今後追加等される可能性があります。
(本発表資料のお問い合わせ先)
一般社団法人 電池サプライチェーン協議会
メールアドレス:press@basc-j.com
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes