教育と福祉の総合コミュニティ「ソーシャルインクルージョンヴィレッジ」がグッドデザイン賞を受賞
社会福祉法人檸檬会

奈良県三郷町の大学跡地で進める社会福祉法人 檸檬会のプロジェクトが、従来の福祉施設の枠を超えた地域共創モデルとして評価
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FSS35キャンパス一体の上空写真
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ソーシャルインクルージョンヴィレッジのモニュメントと2号館 外観
全国で約90拠点の保育施設や障がい福祉の事業運営を行う社会福祉法人 檸檬会(法人本部:和歌山県紀の川市 理事長:前田 効多郎 以下:檸檬会)がプロデュースするソーシャルインクルージョンヴィレッジ プロジェクトでは、「誰一人取り残さない社会」の実現を目標に、遊休化した大学跡地を再利活用して複合施設を整備。保育・教育・障がい福祉の事業を複合的に運営することで「誰もが働き、学び、遊び、暮らす、教育と福祉の総合コミュニティの創造と実現」を目指しています。その事業コンセプトと取り組みが評価され、2025年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
コミュニティデザインのポイント
1. 長く使われてきた建物に残る歴史や息遣いを残して活用すること
2. 誰にとっても居心地がよく、自分らしく活躍できる空間を創造すること
3. 自治体や地域、企業との連携・共創により持続可能な事業とすること
本プロジェクトでは、解決すべき2つの課題にコミットしています。
- 「年齢、国籍、性別、障がいの有無に関わらず多様性を尊重する」という考え方が浸透してきている一方で、社会における構造的排除は変化しづらい現状がある。檸檬会では設立からの18年間、児童福祉・障がい福祉を通して、切れ目のない支援・多様な人との関わり、居場所作りなどを行ってきた。しかし、これまでの既存事業では包含しきれない社会課題が見えてきた。- 少子化によって使われなくなった大規模建築は解体できないまま増加し、地域力の低下や防犯・防災面へのリスクが懸念される。
この2つの課題を解決するアクションとして、SDGsの目標にある「不平等の是正・包摂的なまちづくり・質の高い教育・健康と福祉」につながるソーシャルインクルージョンヴィレッジ プロジェクトを開始しました。地域課題に取り組む自治体と共に、地域の方や企業にも協力を仰ぎながら、FSS35キャンパス全体で発展し続けられるプロジェクトに挑戦しています。
社会課題を解決するために目指しているのは「ここで働き、学び、遊び、交流する。すべての人が躍動できる社会」をコンセプトとした教育と福祉の総合コミュニティ。
敷地内には、通信制高校や日本語学校、障がいのある方が通う就労支援施設などがあり、多様な人々が躍動できる場として、現在も拡張しています。また、屋内の遊び場や飲食店、屋外ではプレイガーデンなどを創り、誰にとっても開かれた拠点になるよう設計することで、訪れた人々がゆるやかにつながることができます。1カ月に約1万人が訪れる奈良おもちゃ美術館や、1日150名以上の多様な関係者が訪れる学校や事業所など、新たな賑わいと交流が生まれています。いずれの事業も自治体や地元企業と共創し、地域や住民と共存しながら新たな資源を創り出す、というデザインにより大きな成果を得ることができました。
役目を終えた大規模施設からバトンを受け取り、官民が連携する事によって課題を解決しながら地域社会が再生していく持続可能な取り組みが実現しつつあります。
概要
敷地名:FSS35キャンパス
敷地面積:13万平方メートル
建物:8棟
土地所有:奈良県三郷町
敷地管理:管理組合(奈良県三郷町、檸檬会、株式会社ハウディ)
ターゲット:主に関西圏、特に奈良県内の子育て家庭・障がい者・外国人留学生・高校生ほか
敷地内の施設概要
・奈良おもちゃ美術館:木育がテーマの体験型施設、カフェ、ミュージアムショップ
・レイモンドカレッジ:就労移行支援、自立訓練(生活訓練)
・レイモンドマネジメント:就労継続支援A・B型
・精華学園高等学校レイモンド学園奈良校:広域通信制高校
・ハウディ日本語学校奈良校:日本語教育機関
・京西陣菓匠宗禅:菓子製造工場
・いんくるれすとらん:レストラン
・サテライトオフィス
・体育館
・野球場
・複合型スポーツパーク
・いんくるパーク:屋外プレイガーデン
・専門学校(認可申請中)
本プロジェクトは、地域再生と包摂的な社会の実現を同時に目指す先進的な取り組みである。歴史ある建物を活かしつつ、地域や住民とともに、誰もが働き・学び・遊び・暮らせる空間をデザインした点は、従来の福祉施設を超えた地域社会の共創モデルとして高く評価できる。自治体や地元企業との連携により、官民一体で課題解決と地域資源の創出を進めており、福祉と地域経済をつなぐ循環を実証している。社会福祉法人としての公益性を基盤に収益事業にも挑戦し、持続可能性を確保しつつ広域的に福祉を拡張しており、全国に共通する地域や福祉課題へのモデルを示している。
グッドデザイン賞とは
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公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞は、豊かさと持続可能性に満ちた生活と産業、そして社会の実現を目指し、グッドデザイン賞の理念に基づいた公正な審査を行い、賞賛すべき優れたデザインを選び広く推奨する活動です。この活動は1957年に誕生した通商産業省による「グッドデザイン商品選定制度」を前身としたものです。
社会福祉法人 檸檬会
「レイモンドほいくえん」や「れもんのこほいくえん」などの保育施設、英語事業や放課後児童クラブを運営。「なんだろうのその先へ」を合言葉に、子どもにとっても大人にとっても主体的で対話的、そして深い学びのある環境の実現を目指しています。また、障がい福祉事業も展開しており、児童発達支援、就労支援、グループホームなどを運営。
12都府県であわせて92施設(111サービス)を運営し、社会課題の解決に取り組んでいます。事業を通して新たな社会価値を創造し、たくさんの方が手を取り合える社会づくりを目指しています。
法人名:社会福祉法人 檸檬会(れもんかい)
代表者:理事長 前田 効多郎
法人本部:和歌山県紀の川市古和田240
本部:和歌山、東京、大阪、奈良
設立:2007年2月
職員数:1920名(2025年4月現在)
WEBサイト:
https://global.lemonkai.or.jp/
事業内容:
・レイモンドチルドレン(認可保育園、認定こども園、公立保育園の指定管理)
・れもんのこほいくえん(小規模保育園)
・Kid’s & More(企業主導型保育園、プリスクール、学童、認可外保育施設)
・レイモンド学童クラブ(放課後児童クラブ)
・レモネードキッズ(児童発達支援)
・LIIMO(就労移行支援)
・レイモンドBK、レイモンドマーケット、レイモンドマネジメント(就労継続支援)
・レイモンドハウス(共同生活援助)
・ソーシャルインクルージョンヴィレッジの運営
・レイモンド学園奈良校(広域通信制高校)
・レイモンドカレッジ(就労移行支援、自立訓練(生活訓練))
・奈良おもちゃ美術館(指定管理事業)
・いんくるれすとらん、トイミュージアムカフェ(飲食業)
・児童館の指定管理
・研修受入事業
・不動産賃貸業
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes