【浜名湖養魚漁業協同組合】125年の歴史を背負った新ブランド鰻「でしこ」、2025年度グッドデザイン賞を受賞
浜名湖養魚漁業協同組合

「産地消滅の危機」から生まれた共創の物語。「伝統を守り、進化を続け、幸福を届ける」ブランドの哲学が、デザイン界の権威ある評価を獲得。
浜名湖養魚漁業協同組合(所在地:静岡県浜松市、代表理事:外山昭廣)は、この度、地域をあげて創出された新ブランド鰻「浜名湖うなぎ でしこ」が、2025年度グッドデザイン賞(受賞番号:25G191490、主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したことを、深い感謝と共にご報告いたします。
この受賞は、単なる商品デザインの評価に留まらず、養鰻発祥の地・浜名湖が直面した「文化消滅の危機」という困難に対し、残された精鋭たちが示した、未来への覚悟と情熱そのものが評価されたと証明だと感じております。
受賞ページはコチラ
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125年の栄光と、静かに進む産地の危機
かつて浜名湖は、日本で最も多く鰻を育てていた、養鰻文化の聖地でした。最盛期には400軒もの養鰻場が賑わいを見せましたが、今、浜名湖で養鰻を続けている生産者はわずか27軒。その数は、栄光の時代から10分の1以下にまで減っています。
時代の荒波の中で、安価な海外産うなぎとの競争、資源の減少といった課題が重なり、“量で勝負する”時代は終わりを告げました。さらに、シラスウナギ(稚魚)の価格高騰や、供給競争の激化といった複合的な要因が重なり、地元養鰻家は「このままでは、浜名湖のうなぎ文化が終わってしまう」という、静かで切実な危機感に直面しました 。
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それでも、浜名湖の職人たちは顔を上げました。
「もう一度、浜名湖に日本一の座を取り戻したい」
その熱い思いと、この地で受け継がれてきた125年の知恵を結集し、量ではなく「質」で勝負するという再起の決意のもと、2024年11月29日に新ブランド「でしこ」を発表しました。
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「想いの可視化」── 伝統と進化を言語化したミッション
「でしこ」という名には、浜名湖の未来を託す、3つの揺るぎない想いが込められています。
で:伝統を守り、
し:進化を続け、
こ:幸福を届ける
浜名湖の自然、職人の技、地域の誇りをひとつに。“うなぎ”を単なる食材ではなく、文化・風土・人の想いが循環する「食のデザイン」として再構築したのが「でしこ」です。その世界観は、ロゴ、パッケージ、映像、メッセージのすべてに一貫して息づいており、今回のグッドデザイン賞受賞は、まさにこの「想いの可視化」が評価された結果です。
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デザインが可視化した「浜名湖モデル」の価値
グッドデザイン賞受賞──長年の取り組みが地域資源の価値創造として認められた
この度の受賞は、単なる商品のデザインではなく、長年にわたり私たちが培ってきた地域ぐるみの取り組みそのものが、社会的な価値を持つと認められた結果であり、大変光栄に存じます。
<グッドデザイン賞 審査評価のポイント(Design of the Point)>
ミッション・ビジョンを再構築したブランド設計:地域のうなぎ文化の存続という課題に対し、「伝統を守り、進化を続け、幸福を届ける」という、魂のこもったミッションを再構築しました。
“食の循環”という地域ぐるみの仕組みづくり:浜名湖には、生産者・目利き・料理人がすべて同じ地域にいるという、他の産地にはない特別な環境があります。この三者が密接に連携し、共に美味しさを磨き、支え合う共創モデルをデザインしました。
地域のうなぎ文化と市場が求める価値を表現したビジュアルコミュニケーション:その世界観はロゴ、パッケージ、映像、メッセージのすべてに一貫して息づいており、浜名湖の誇りと物語を伝えるデザインとして評価頂きました。
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究極の品質と持続可能性への挑戦
「でしこ」のもう一つの挑戦は、持続可能なうなぎ養殖です。絶滅危惧種という危機的状況の中、「でしこ」は、大豆イソフラボン活用によるメス化技術を導入。大きく肉厚で柔らかい肉質を持つうなぎを育成しています。同時に、出荷までの期間を延ばすことで、結果として稚魚の捕獲量を抑え、資源保護にも貢献しています。
職人たちの新しい哲学は、「美味しさを追求することが、結果として環境を守ることにつながる」というものです。また、浜名湖の養鰻で伝統的に守られてきた「土づくり、水づくり、人づくり」の哲学も継承し、最高の鰻を作り続けるための弛まぬ努力を続けています。
共感が起こした、奇跡の波紋
「でしこ」の背景にある物語と品質は、多くの人々の心を打ち、今現在も多大なる応援をして頂いております。
特に2024年12月、「でしこ」は
MAKUAKE(応援購入サービス)にて先行販売を開始した結果、うなぎ関連プロジェクトで日本一、支援総額1,530万円、支援者953名を記録しました。この成功は、単なる販売実績にとどまらず、「地域の誇りを再び形にした」ことへの深い共感の証でもあります。
その品質は、東京・永田町の「鰻 北白川」や、世界的シェフのレストラン「SUGALABO V」など、名だたる食の舞台で採用され、プロフェッショナルからも高い評価を得ています 。
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未来へ ── 浜松の食と観光の未来を拓く
この度のグッドデザイン賞受賞は、「でしこ」が、そのデザイン的価値によって地域の観光資源としての価値を高めることを証明しました。
私たちは、この受賞を励みに、鰻という食文化の奥深さと、その背景にある浜名湖の豊かな自然と人々の知恵を広く発信することで、鰻業界全体を盛り上げることはもちろん、浜名湖地域の観光促進にも貢献できるよう、地域資源としての価値創造に努めてまいります。
【でしこ】の購入はこちらから
→
https://maruhama.or.jp/
でしこ生誕1周年記念イベントを3カ月連続で開催
「でしこ」は、2024年11月29日のブランド発表から1年を迎えます。この受賞を追い風に、地域の未来をつなぐためのイベントを3カ月連続で展開いたします。
この一連の取り組みを通じて、これからも浜名湖の誇りと文化を次の世代へつなぎ、未来に向けて美味しい鰻を作り続けることをお約束いたします。
浜名湖うなぎまつり
2025年11月2日(日)
ガーデンパーク
http://www.hamana.net/unagifes/index.html
うなぎの街フェスティバル
2025年12月14日(日)
浜松学院大学
https://seimankai.hamazo.tv/c750604.html
~浜名湖うなぎ100年の食卓~(仮)発表会
2026年1月末
浜松市内ホテルを予定
【関係者コメント】
浜名湖養魚漁業協同組合 代表理事 外山 昭廣
「浜名湖は養鰻の原点です。この受賞は、単なる評価ではなく、次の100年、浜松の食と文化の未来を背負っていくという、私たち全員の覚悟が報われたものです。この誇りを胸に、これからも精進してまいります。」
株式会社filments 代表取締役/ブランディングプロデューサー 深瀬 泰宏
「地域資源として浜名湖うなぎの魅力を再定義するプロジェクトとして、浜名湖養魚漁業協同組合からご相談いただき本プロジェクトはスタートしました。地元浜松に住み、浜名湖の恵みを享受している情熱をもって取り組むメンバーが一丸となって本プロジェクトに取り組み、このデザインの権威ある賞を受賞できたことは本当に嬉しく、今後の活動の大きな励みとなります。」
Arrow株式会社 代表取締役/ブランディングディレクター・デザイナー 鈴木裕矢
「『でしこ』は、ただのブランドではありません。浜名湖の人々が『本当に美味しいものとは何か』を問い直し、その答えをクリエイターたちが一滴のタレのように丁寧にデザインした物語です。この受賞は、その物語に共感してくださったすべての方々の熱意が形になったものです。」
【浜名湖うなぎ「でしこ」 】
ミッション
「で」伝統を守り、「し」進化を続け、「こ」幸福を届ける
【でしこ】の購入はこちらから
https://maruhama.or.jp/
浜名湖養魚漁業協同組合 代表理事 外山 昭廣
【お問い合わせ先】 浜名湖養魚漁業協同組合
〒432-0123 静岡県浜松市中央区馬郡町2465 TEL:053-592-0123
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes