転職サービス「doda」、企業のミドルシニア層の採用に関する調査レポート(バイアス編)を発表
パーソルキャリア株式会社

~採用前の懸念として「業務内容の習得」や「スキル不足」などが上位に挙がるも、8割以上は採用後「課題に感じなかった」ことが明らかに~
パーソルキャリア株式会社が運営する
転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2025年8月、企業の中途採用担当者約1,300人を対象に、ミドルシニア層*の採用に関する調査を実施しました。
本調査レポートでは、そのうち、2024年度に40代後半~50代の人材を採用した企業(以下、採用実績あり企業)の採用担当者505人と、2024年度以降に採用実績がなく、今後も採用ニーズがない企業(以下、採用実績なし企業)の採用担当者325人の回答を抜粋し、採用前の懸念と採用後の課題感のギャップについてまとめました。
*本調査レポートでは、“45歳以上”の人材を「ミドルシニア層」と定義しています。
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【主なトピックス】
・2024年度に40代後半~50代の「採用実績あり企業」において、採用前に「何らかの懸念があった」のは約67%。うち「業務内容の習得」や「スキル不足」への懸念が多く挙がったが、採用後に「課題に感じなかった」は8割を超える
ミドルシニア層の採用について
「業務内容の習得に難がありそう」:採用前 懸念あり48.1%/採用後 課題に感じなかった89.6%
「必要なスキルが想定よりも不足してそう」:採用前 懸念あり43.0%/採用後 課題に感じなかった85.8%
「新しい業務領域や技術へのキャッチアップに難がありそう」:採用前 懸念あり24.6%/採用後 課題に感じなかった82.8%
・「採用実績あり企業」の約半数が採用したミドルシニア層の活躍を実感。「全く活躍できていない」は3.8%にとどまる
…採用してよかったことに、「自律的な行動」「マネジメント経験」「業務改善への貢献」などが挙がる
・「採用実績なし企業」では、約82%が「懸念あり」と回答。理由として「柔軟性の低さ」や「希望する給与水準と条件が合わなそう」などが上位に挙がった。しかし、「採用実績あり企業」では9割以上が各項目について採用後に「課題に感じていない」
ミドルシニア層の採用について
「キャリアが固まっていて柔軟性が低そう」:採用に対する 懸念あり36.6%
「希望する給与水準と募集条件が合わなそう」:採用に対する 懸念あり29.9%
「業務内容の習得に難がありそう」:採用に対する 懸念あり28.4%
「必要なスキルが想定よりも不足してそう」:採用に対する 懸念あり28.4%
2024年度に40代後半~50代の「採用実績あり企業」において、採用前に「何らかの懸念があった」のは約67%。うち「業務内容の習得」や「スキル不足」への懸念が多く挙がったが、採用後に「課題に感じなかった」は8割を超える
「採用実績あり企業」に対し、ミドルシニア層採用前の懸念の有無を聞いたところ、採用前に「何らかの懸念があった」割合は66.7%でした(図1.)。「何らかの懸念があった」337人から具体的な懸念点について聞くと、「業務内容の習得に難がありそう」「必要なスキルが不足していそう」「新しい技術へのキャッチアップに難がありそう」が上位3項目に挙げられました(表1.)。一方で、各項目について採用後の課題感の有無を聞いたところ「課題に感じなかった」と回答した割合はそれぞれ8割以上を占めました。つまり、採用前に「何らかの懸念があった」採用担当者の8割以上は、上位3項目の懸念に対して採用後に課題を感じておらず、不安は杞憂であったことが伺えます。
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「採用実績あり企業」の約半数が採用したミドルシニア層の活躍を実感。「全く活躍できていない」は3.8%にとどまる
「採用実績あり企業」に対し、採用したミドルシニア層が所属先で活躍できていると感じるか聞いたところ、49.5%が「活躍できている(上位2項目合計)」と回答、「まったく活躍できていると感じない」は3.8%に留まりました(図2.)。
また、「ミドルシニアを採用してよかったこと」について自由記述形式で聞いたところ、「これまでのキャリアや経験もあり、自律的に行動してくれる。基礎的な研修の必要がない」「マネジメント経験が豊富で経営マインドを持っている人材が多い」「技術者として採用したが業務改善も得意で業務効率化に貢献」などの声が挙がりました。
これらの結果から、採用されたミドルシニア層の多くは、即戦力として活躍していることがわかります。
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「採用実績なし企業」では、約82%が「懸念あり」と回答。理由として「柔軟性の低さ」や「希望する給与水準と条件が合わなそう」などが上位に挙がった。しかし、「採用実績あり企業」では9割以上が各項目について採用後に「課題に感じていない」
2024年度以降にミドルシニア層の採用実績がなく、今後も採用ニーズがない「採用実績なし企業」に対し、ミドルシニア層採用に対する懸念有無を聞いたところ、「何らかの懸念がある」と回答した割合は82.5%でした(図3.)。「何らかの懸念がある」と回答した268人に具体的な懸念点を聞くと、上位4項目には「キャリアが固まっていて柔軟性が低そう」「希望する給与水準と募集条件が合わなそう」、同率で「業務内容の習得に難がありそう」「必要なスキルが想定よりも不足してそう」が挙げられました。(表2.)
しかし、「採用実績あり企業」では、上記4項目について、9割以上が採用後「課題に感じなかった」と回答しています。
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<解説>
今回の調査結果から、企業がミドルシニア層の採用前に抱いていた懸念の多くが、採用後には課題とならなかったことが明らかになりました。また、ミドルシニア層を採用した企業の半数以上が「入社後に活躍している」と感じており、採用前の不安が杞憂であったことが伺えます。
人材採用は企業にとっての大きな投資であり、年齢にかかわらず何らかの懸念が生じるのは自然なことです。しかし、現在のミドルシニア層の多くは就職氷河期を経験し、厳しい環境の中でキャリアを築いてきた世代でもあります。そうした背景を持つ人材は、実務力や適応力、安定感といった面で高いポテンシャルを備えています。
今後、労働人口の減少と高齢化は確実に進んでいきます。年齢にとらわれず、経験やスキルを活かせる人材を見極めて採用していくことが、企業の持続的な成長や課題解決につながるのではないでしょうか。
解説者プロフィール ミドルシニア労働市場スペシャリスト 石井 宏司(いしい こうじ)
2023年パーソルキャリアに中途入社。同年10月、ミドルシニア事業企画部のゼネラルマネジャーに就任。就労人口が平均50歳を超える2030年を見据え、社内におけるミドルシニアのキャリア支援体制の強化を推進するほか、ミドルシニアが活躍できる市場の開発にも取り組む。
自社の事例やデータに基づく転職市場動向の解説に加え、大手コンサルティング会社での勤務経験を活かし、アカデミックな視点から多角的な分析や課題の特定を得意とする、ミドルシニアの労働市場全般におけるスペシャリスト。特に脱炭素領域やメーカーの技術職、ミドルバック系職種の市場動向分析に強みを持つ。
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調査概要
期間…スクリーニング調査 2025年8月22日(金)~ 8月26日(火)
本調査 2025年8月29日(金)~ 9月1日(月)
調査対象…全国 20-60代 正社員の中途採用担当者に関わる正社員・会社役員・代表取締役・公務員・団体職員
調査方法…Webアンケート回答形式
有効回答数…1,329人
当調査レポートは、「2024年度に40代後半~50代の人材を採用した企業(採用実績あり企業)」の担当者(505人)、「2024年度以降に採用がなく、今後も採用ニーズがない企業(採用実績なし企業)」の担当者(325人)の回答結果を元に作成
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