眠る知財を事業化へ導く「共創ナビ ivan(R)」、2025年度グッドデザイン賞を三者協働で受賞
株式会社HackCamp

知財や技術アセットの潜在価値を引き出す、新しい共創モデルが評価。知財を誰もが活用し、新規事業創出に直結するAI支援システム
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共創イベントの企画・運営や新規事業支援を手がける株式会社HackCamp(本社:東京都千代田区、代表取締役:菊地 愛)は、三菱電機株式会社、一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会 と共同で取り組む「知財を起点とした事業共創プラットフォーム 共創ナビ ivan(R) ×Open Technology Bank(R)」が、応募総数5,225件の中から選出され、2025年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせします。
受賞ページはこちら
企業における知財活用の課題
近年、生成AIの普及により知やアイデアが大量に生み出される時代を迎えています。しかし、多くの企業では知財や技術資産が「眠ったまま」活用されていないことに加え、研究開発部門と事業部門の連携不足や知財リテラシーの不足もあり、新規事業創出の機会を逃すケースが少なくありません。
従来、知財部門の主な役割は出願や管理が中心でしたが、近年は経営・事業に資する経営層向けのレポートを通じた「知財の見える化」に取り組む活動も目立ってきました。
ただし、こうした取り組みを経営戦略・事業戦略や新規事業の構想へと直接つなげていくには、まだまだ活動は不十分で、知財部門が活躍できる領域には十分な余地があります。
またR&D部門においても、自社技術を新規事業のタネにするためには、顧客や市場のニーズや変化を意識した発想が重要です。
こうした背景を踏まえ、HackCampは三菱電機、一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会と連携し、「知財を起点とした事業共創プラットフォーム」を構築しました。
「知財の民主化」を目指す三者連携の取り組み
「共創ナビivan(R) × Open Technology Bank(R)」は、三菱電機が保有する膨大な特許情報とHackCampが開発したAI共創システムを組み合わせ、誰もが知財を起点に新規事業を構想できる仕組みです。
専門知識がなくても利用できる設計により、眠っていた知財を社会的価値へと変換し、知財の民主化と事業創出を加速します。
この枠組みは単なるシステム提供にとどまりません。三菱電機が特許を公開し活用を促進する姿勢を打ち出し、一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会が社会実装のハブ役を担うことで、社会全体で知財を共創資源として使う基盤を築いています。
HackCampは共創の手法とAIによる支援システムを提供し、三者で「知財の民主化」を社会実装する取り組みとして展開しています。
共創ナビivan(R)の特徴
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自他社アセット(知財・技術)を起点に新たな事業構想案を作ります。
・人とAIが協働する共創プロセス
AIが特許や技術情報をもとに用途仮説や事業アイデアを提示し、人がそれを評価・改善しながら次のステップに進む設計です。これにより「探索 → 仮説 → 創出 → 評価 → 判断」の一連の流れを、高品質かつ瞬時に進めることができます。
・幅広い応用可能性
研究開発や知財部門だけでなく、教育、自治体、産業界への展開も可能。多様な共創環境へと進化しています。
・知財の民主化を実現
技術シーズと顧客ニーズをAIが統合し、知財を「誰でも使える知」へと再構成。社会全体に知の輪を広げます。
共創ナビivan(R)は、10年にわたりアナログ(対面・オンラインでのワークショップ等)で共創プロセスをデザイン・実践してきたHackCampの知見を基盤に、フレームワークとAIを融合したチームで使えるプロダクトとして開発されています。
活用事例
本プラットフォームの有効性は、複数の事例で確認されています。
・製造業の競争力強化
産業機械メーカー・株式会社スギノマシンとの取り組みでは、同社のウォータージェット技術と三菱電機の特許を掛け合わせることで、建設・農業・医療など複数領域に応用可能な未来仮説を導出。現場技術者が「顧客ニーズ視点」と「自社技術視点」を統合して構想を検討できた点は、クリエイティブな発想を広げる成果となりました。
・生活の質向上
「犬×テクノロジー」をテーマにした企業向けの機会発見ワークショップでは、犬の散歩にAR技術を活用する新サービスや健康データを取得できるスマートリードなど、暮らしや地域社会に新しい価値を生み出すアイデアが誕生。人間とAIの共創、そこに特許を組み合わせることで、新たな事業領域やビジネス参入の機会が見えてきました。
審査委員の評価コメント
専門的な知識がなくても、特許や技術を出発点に事業構想に取り組める共創プラットフォームを実現した点が評価された。従来は専門家に閉ざされがちだった知財を「共創のための知」として再定義し、誰もが活用できる環境を整えている。生成AIと人との対話的なプロセス設計により、探索や仮説構築を直感的に進められる仕組みは革新的であり、知財の民主化を具体的に推し進めている。教育・自治体・産業界にまで広がる可能性を持ち、知をひらき共有することで新しい事業や社会的価値を創出する取り組みとして意義深い。
今後の展望
HackCampは今後、知財・R&D部門に特化した支援をさらに展開し、部門横断の共創を促進していきます。特に製造業を中心に、眠れる知財や技術資産を事業創出へとつなげる取り組みを加速させると同時に「知財の民主化を通じて社会の価値創造基盤をつくる」ことを目指します。
さらに、三菱電機や一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会との体制を強化し、知財活用を「事業案と意思決定」へと進化させる流れを広げてまいります。将来的には行政や教育の現場でも「共創ナビ ivan(R)」を活用し、社会課題の解決や人材育成にも貢献していきます。
共創ナビ ivan(R)
Topics(最新情報)から最新セミナーやコンテンツをご確認いただけます。
共創ナビivan(R)の紹介動画
代表コメント
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株式会社HackCamp 代表取締役 菊地 愛
このたびのグッドデザイン賞受賞は、知財を起点とした新規事業創出を模索する多くの企業にとって、大きな希望になると考えています。知財は長らく出願や管理業務に閉じてきましたが、いま求められているのは価値創造と事業化への接続です。私たちは共創ナビ ivan(R)を通じ、知財を眠らせず社会的価値に変換する仕組みを提供し、企業と社会の未来を切り拓く共創を後押ししてまいります。
HackCampについて
HackCampは、企業と共に「ありたい未来」を描き、それを実現するために逆算して戦略や行動計画を構築する会社です。アイデアソンやハッカソンといった共創イベントでは、国内最大規模の運営実績を誇ります。
また「バックキャスト思考」を基盤とした共創手法を活用し、イノベーションの推進に取り組んでいます。2025年からは、人とAIが共創するプラットフォーム「共創ナビ ivan(R)」の提供を開始し、組織の持続的な成長と革新を支援。未来志向の共創プロセスを通じて、ビジネスの変革を実現します。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に当時の通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を前身とし、現在まで継承されている日本を代表するデザイン賞です。産業の発展と暮らしの質の向上を目的に、国内外の企業や団体が参加する国際的なデザイン評価・推奨の活動として、毎年実施されています。受賞の証である「Gマーク」は、優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
会社概要
商号 : 株式会社HackCamp
https://hackcamp.jp
代表者 : 代表取締役社長 菊地 愛
所在地 : 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル2F SENQ霞が関
設立 : 2014年8月
お問い合わせ先
本件担当者:HackCamp広報部
Email: info@hackcamp.jp
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes