文春新書『令和の米騒動 食糧敗戦はなぜ起きたか?』が10月17日に発売! ベストセラー『食の戦争』の著者で、食料安全保障の第一人者・鈴木宣弘さんの緊急提言書
株式会社文藝春秋

日本のコメと国民を守るために
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、食料安全保障の第一人者である鈴木宣弘さんの新著『令和の米騒動 食糧敗戦はなぜ起きたか?』(文春新書)を10月17日(金)に刊行します。
「令和の米騒動」はなぜ起きたのか? それは農協など流通の問題ではなく、長年続いた減反政策の限界と農家の疲弊による供給不足、つまり農政の失敗にこそ原因があります。日本人の主食であるコメを守るためにはどうしたらいいのか。問題の構造と処方箋を描き出します。
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スーパーからコメが消え、過去最高の小売価格を記録し、国政のど真ん中に躍り出た「令和の米騒動」。政府備蓄米の放出、輸入拡大によって事態は一時的に沈静化したかのように見えたが、構造的に市場へのコメ供給が足りなくなってきていることが明白になった。温暖化による米の不作もその一因だが、より根深いのは長年にわたって推し進められてきた生産調整政策の限界、低い米価による農家の疲弊、高齢化問題などに積極的な策を講じてこなかった農政の失敗という構造的な要因だ。
この数年でパンデミックを経て戦争が頻発し、アメリカとの関税交渉の中でコメの輸入拡大措置を飲むことにもなった。自給率100%を誇った日本のコメは過去のものとなり、日本の食料安全保障はいよいよ全面崩壊するのか。「規模拡大とスマート農業と輸出」を連呼しても危機は深まるだけだ。真に日本の農と食を救う具体策はあるのか。『食の戦争』がベストセラーとなった第一人者の著者による構造分析と未来への緊急提言!
本書は「預言書」とも評された『食の戦争』から12年、「食糧敗戦」ともいえるほど、さらに深刻化した危機を打開するために後継書だ。大事なことは枝葉末節ではなく、また事象を曲解して攻撃のためのストーリーをつくるのではなく、逆に政府におもねるのでもなく、根底にある根本問題を直視し、その解決を急ぐこと。これが日本の農村コミュニティと国民の食を守る道だ。消費者の皆さんに本書を糸口に、ともに考えていただきたい。
プロフィール1982年、東京大学農学部農業経済学科を卒業し、同年、農林水産省に入省。15年ほど主に貿易問題、国際交渉担当などを担った後に退職。1998年、九州大学農学部助教授、同大学院農学研究院教授を経て、2006年9月から東京大学大学院農学生命科学研究科教授(農学国際専攻)。2024年から同特任教授。『食の戦争――米国の罠に落ちる日本』(文春新書)、『農業消滅――農政の失敗がまねく国家存亡の危機』(平凡社新書)、『貧困緩和の処方箋――開発経済学の再考』(筑波書房ブックレット)、『協同組合と農業経済――共生システムの経済理論』(東京大学出版会)、『世界で最初に飢えるのは日本――食の安全保障をどう守るか』(講談社+α新書)、『このままでは飢える!――食料危機への処方箋「野田モデル」が日本を救う』(日刊現代)など著書多数。
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書 名:『令和の米騒動 食糧敗戦はなぜ起きたか?』
著 者:鈴木宣弘
判 型:新書判
定 価:990円(税込)
発売日:2025年10月17日
ISBN:978-4-16-661509-4
書誌URL:
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166615094プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes