20代AI利用者9割がトラブル経験。利用を隠さない人は4割のみ「思考力不足」「情報漏洩」など新たなAI課題が浮上【861人調査】
株式会社Hajimari

AI非利用者の8割はAI学習意欲なし、AI格差が広がる可能性も
フリーランスプロ人材マッチングのITプロパートナーズを運営する株式会社Hajimari(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:木村 直人)は、20~60代のビジネスパーソン861名を対象に、「生成AI活用に関する実態調査」を実施しました。
本調査では、AIを活用する人の半数以上が利用を「隠した経験」を持ち、さらに約8割がAI原因でトラブルや失敗を経験している実態が明らかになりました。一方で、AIを使っていない層の大半は「今後も学ぶ意欲がない」と回答しており、AI格差が今後開いていく可能性も見てとれました。
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調査サマリ
・「AI利用はこっそり」全く隠していない人は4割のみ
・AI利用者の約8割が「ミスや叱責などトラブル経験あり」
・20代は86%と突出、全世代でトラブルが発生
・「思考力不足」「出典不明」「品質不足」「機密漏洩」など生成AI特有の新たなトラブル
・AI非利用者の約8割は「AI学習意欲なし」、広がるAI格差
調査概要
調査概要:ビジネスパーソンの生成AI活用に関する実態調査
調査方法:インターネット調査(QIQUMOを利用)
調査時期:2025年9月
有効回答:ビジネスパーソン861名
≪アンケート利用条件≫
- 調査結果は自由にご活用ください。但し情報の引用元として「ITプロパートナーズ」の名前を明記してください。- ウェブサイトで使用する場合は、引用元として、下記リンクを設置してください。URL:
https://biz.itpropartners.com/blog/report/4447/
「AI利用はこっそり」全く隠していない人は4割のみ
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業種・職種を問わず、20~60代のビジネスパーソン861人にAI活用の実態を調査しました。その結果、AIを利用している人は約45%(387人)、利用していない人は約55%(474人) となり、業種・職種を問わず、AIの普及はまだ半数に満たないことが分かりました。AIを利用している人は、世代が若くなるほど多くなり、20代が最もAIを利用しています。
さらに、AIを利用している人に対して「業務でのAI利用を隠した経験があるか」を尋ねたところ、「隠したことがない(常にオープンにしている)」と答えた人は約44%にとどまりました。裏を返せば、利用者の過半数が一度はAI利用を隠した経験を持つことになります。
特に20代では「隠した経験あり」が利用者の中の約63%と高く、「よく隠している」と答えた割合も年代別で最も多い結果となりました。AIネイティブ世代である若手ほど、AI利用を堂々と開示しにくい状況が見て取れます。
30代・40代も過半数が隠した経験を持ち、世代を問わず“AIはこっそり”使う人が一定数存在する実態が明らかになりました。
利用者の約8割がAIによるトラブルを経験
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AIを活用している人(387名)に対し、AIによるトラブルが起こった経験について具体的な事例を挙げて尋ねた結果、1つ以上に回答した人は304人に上りました。
つまり、AI利用者387人の約8割が「何らかの形でAI使用に起因するミスや叱責を経験している」 ことが明らかになっています。
「思考や提案の深み不足」「出典不明」生成AI特有の新たなトラブル
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具体的な失敗の内容を尋ねたところ、最も多かったのは「出典を明示せず流用して注意された(20.4%)」でした。次いで、「AIに頼りすぎて、自分の思考や提案の深みが不足していると注意された(15.8%)」が続きます。
さらに「AIが生成した文章が不自然/失礼な表現をふくみ、そのまま送信してクレームや叱責につながった(15.1%)」も多く見られました。
「思考の浅さ」や「不自然な表現」で注意を受ける軽微なミスだけでなく、「出典不明」や「品質不足」で業務に支障が出るレベル、さらには「機密漏洩」や「誤情報拡散」といった組織の信頼に関わる重大な問題まで幅広く発生しており、生成AI特有の新しいミスやリスクが職場に生まれている可能性が見て取れます。
AIによるミスや叱責は全世代発生。20代は86%と突出
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AIによるトラブル経験を年代別にみると、20代が86.4%と最も高く、次いで30代(81.0%)、40代(79.3%)、60代(78.9%)と続きます。50代は65.8%にとどまり、比較的低い水準となりました。
若手世代では、AI利用率が高い一方で、業務経験が浅い段階からAIに依存することで、これまでにない種類の失敗が発生している可能性があります。
中堅~シニア層においても、利用者の多くが何らかの失敗を経験しており、世代を問わず、AI活用による新たなトラブルが生まれているようです。
AI非利用者の8割はAI学習意欲なし、広がるAI格差
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AIを活用していない人474人に、今後のAIに対する学習意欲を尋ねたところ、「全く興味がなく、学ぶつもりはない」と答えた人が約半数を占め、最多となりました。次いで「あまり興味がない」も140人と多く、消極的な層が全体の約8割に達しています。
一方で、「興味があり学びたい」と答えた人は2割弱にとどまり、「積極的に学びたい」と強い意欲を示した人はごく少数でした。
すでに「AIを業務に活用する層」と「関心のない層」との差が明確になっており、このAI格差が広がっていく可能性も考えられます。
コメント
本調査から、生成AIの活用が進む一方で、利用者の約8割が何らかのトラブルを経験している実態が明らかになりました。特に20代は利用率の高さに比例して、トラブル経験率も86%と突出しています。
しかしこれは決して若手だけの問題ではありません。若手は「思考や提案の深みが不足している」と注意されるケースが最も多く、30~40代でも約8割がAIによるミスや叱責を経験しています。こうした全世代のトラブルの背景には、AI時代にふさわしいマネジメントや指導法がまだ確立されていないことがあると考えられます。今後、「部下のAI活用をどう導き、評価すべきか」という新しい課題に、管理職層が直面する可能性もあります。
さらに深刻なのは、AI非利用者の8割が学習意欲を持たない点です。このまま放置すれば「AI格差」が開いていき、個人のキャリアや組織の競争力に影響を及ぼしかねません。
ITプロパートナーズは、こうした新時代の課題に向き合い、基礎的な業務スキルとAI活用スキルをバランス良く育む環境づくりに取り組んでまいります。当社のビジョンである「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」社会の実現を目指してまいります。
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