衛星データ×FAST-Dによる漏水検知システムにおける実証フェーズの方向性決定について
Hmcomm株式会社

 当社は、滋賀県守山市において進めている「衛星データ×FAST-Dによる漏水検知システム」の実証実験に関し、広域漏水リスク特定およびピンポイント漏水検知の両フェーズにおける開発・検証方針を社内で正式に決定いたしましたのでお知らせいたします。
1.本システムの概要
 当社は、衛星データや地理空間データ、そしてAI異音検知技術「FAST-D」を組み合わせた漏水検知システムの開発を進めています。本システムでは、地上の聴音データと衛星の地表情報等を統合し、従来の目視や聴診による点検をAIが補完することで、漏水リスクの特定と検知支援の高度化を実現します。
 これにより、水道事業者が抱える人員減少や点検コストの課題を解消し、より効率的で高精度な漏水管理を可能にします。
[画像: 
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33941/155/33941-155-b4ff03b941471c696ed603a6ec18812f-608x265.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2.これまでの取り組み内容
 当社は、滋賀県守山市において現地実証を進め、衛星データ・地上環境データ・現場音データの収集および解析を実施してまいりました。現場では、配水管台帳や修繕履歴と照合しながら漏水リスク要因を分析し、 FAST-Dに活用するための音響データを収録。実際の漏水事例に基づくデータセットを構築しました。
 これらの取り組みにより、漏水発生パターンの抽出と検知アルゴリズムの初期検証を完了しております。
3.今後の方針の決定
 本実証の進展を踏まえ、当社は以下の2フェーズにおける開発・検証方針を社内で正式に決定しました。
(1)広域漏水リスク特定フェーズ
  衛星データおよび地上情報を用いたリスクスコア算出ロジックを確定し、守山市の配水系統単位で
  リスクマップを生成します。
(2)ピンポイント漏水検知フェーズ
  FAST-Dによる現場音解析とAI判別ロジックの構成を確定し、地表面下の漏水箇所を高精度に特定
  するアルゴリズムを構築します。
4.今後の展開
今回の実証で得られた成果をもとに、人員が減っても持続的に運用できる自治体DXインフラの構築モデルとして検証を進めてまいります。広域リスク特定およびピンポイント漏水検知の仕組みを通じて、点検作業の効率化や維持管理の最適化を図り、自治体業務におけるデジタル活用の実効性を高めていきます。また、守山市での知見を活かし、今後は他地域や自治体への展開を視野に入れた検証・提案活動を行ってまいります。
【補足説明資料】 「衛星データ×FAST-D 漏水検知システム」の守山市実証実験
■Hmcomm株式会社について
代表取締役社長CEO 三本 幸司
URL   
https://hmcom.co.jp
設立日  2012年7月24日
所在地  東京都港区芝大門2-11-1 富士ビル2階
事業内容 人工知能(AI)音声処理技術を基盤とした要素技術の研究/開発およびソリューション/サービスの提供
<本リリースに関するお問合せ>
報道関係者様:Hmcomm株式会社 IR担当  hm_ir@hmcom.co.jp
TEL:03-6550-9830 FAX:03-6550-9831
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes