文学賞2冠に輝く傑作将棋エンターテインメント待望の続編『銀将の奇跡 覇王の譜2』、10月29日刊行!
株式会社新潮社

「WEB本の雑誌」オリジナル文庫大賞と将棋ペンクラブ大賞・大賞【文芸部門】の二冠に輝き、新聞・雑誌の書評でも大きく取り上げられた『覇王の譜』。かつて奨励会でプロ棋士を目指した作家が描く至高の将棋エンターテインメントの続編が、文庫書下ろしで登場です。
棋界に君臨し続ける絶対王者、ようやく一冠を摑んだ青年棋士、その師匠たる伝説の〈孤剣〉。
〈令和将棋三國志〉第二章、開幕です!
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7年間、C級2組から這い上がれない直江大は、かつて天才と言われた棋士でした。奨励会で腕を競った親友にして現王座の剛力英明には将棋連盟理事として裏方にまわれとまで言われる始末。だが、京都の天才少年・拓未との邂逅“孤剣”の異名を持つ師匠=師村との特訓が、燻っていた直江を覚醒させました。そして、彼は新しく創設されたタイトル〈蒼天〉を運命の対局の勝利によって獲得しました。その勝利には、若くして亡くなった最初の師・三木邦光の作った精妙な詰将棋が深く関わっていました(前巻『覇王の譜』あらすじ)。
そして本書。タイトルホルダーとなった直江の前に絶対王者の北神仁四冠が立ちはだかります。直江の弟子となった高遠拓未は棋士を目指す者が死闘を繰り広げる奨励会で絶好調。一方、直江の幼なじみ、女流棋士の頂点にいた江籠紗香は奨励会で苦悩しており、直江に助けを求めます。そのような中、〈孤剣〉の異名で知られる直江の現師匠、師村柊一郎が振り飛車から居飛車へと棋風を変え、将棋界に衝撃が走ります。まぎれもなくトップ棋士のひとりである師村もまた、北神仁からタイトルを奪おうとしているのでした。
将棋好きの胸に突き刺さる本格将棋小説でありながら、将棋を指せない読者にはバトル小説として存分に楽しんで頂ける内容になっています。
あらゆる将棋エンターテインメントを凌駕するこの新作をあなたの眼で確かめてください。
【登場棋士】
直江 大 27歳の元天才少年。デビュー以来鳴かず飛ばずであったが、遂に覚醒を果たす
北神 仁 名人・竜王・棋王・王座を保持する棋士。33歳にしてタイトル65期のモンスター
剛力英明 王位・棋聖。直江の奨励会同期。「将棋は筋肉」が持論で、将来を見据える野心家
師村柊一郎 王将。 直江の二人目の師。振り飛車派で〈孤剣〉と称されるいぶし銀の実力者
江籠紗香 直江の幼なじみ。女流名人・王座・王将・王位・天衣の5冠を持つトップ女流棋士。奨励会から、棋士を目指す
高遠拓未 京都の天才将棋少年。AIに詳しく直江の軍師を自認する
蒔野純一 勝星を重ねる注目の若手棋士。新タイトル戦スポンサー企業の御曹司でもある
三木邦光 詰将棋作家として多くの作品を遺した棋士。直江と師村の師で、亡くなる直前に直江を師村に託した
絶対王者として君臨し続ける北神仁四冠。蒼天位を奪取し、遂に時代を摑んだ直江大は、彼の牙城に挑みかかる。剛力王座は直江と新たな関係を結び、女流棋士の頂点にいた江籠紗香は棋士を目指す奨励会で苦悩する。そのような中、〈孤剣〉の異名で知られる直江の師匠、師村柊一郎が振り飛車から居飛車に棋風を変え、将棋界に衝撃が走る。師村の双眼もまた北神を捉えていた。二冠に輝いた『覇王の譜』を凌駕する、至高の将棋エンターテインメント。【解説=村上貴史】
1984(昭和59)年、兵庫県生れ。1999(平成11)年、中学生将棋王将戦で優勝。棋士を目指して同年に新進棋士奨励会に入会するも、挫折を味わい、2003年に退会。2008年、神戸大学を卒業。2011年、『サラの柔らかな香車』で小説すばる新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。2014年、続編『サラは銀の涙を探しに』を発表。2022年に上梓した、文庫オリジナル作品『覇王の譜』で、「WEB本の雑誌」オリジナル文庫大賞(現・北上次郎オリジナル文庫大賞)並びに将棋ペンクラブ大賞 大賞【文芸部門】を受賞する。2025年刊行の将棋小説アンソロジー『もの語る一手』に短編「なれなかった人」が収録されている。
【タイトル】『銀将の奇跡 覇王の譜2』
【著者名】橋本長道(はしもと・ちょうどう)
【発売日】2025年10月29日
【造本】文庫版
【定価】 880円(税込)
【ISBN】978-4-10-1041822
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/104182/ プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes