テラデータの調査で、エージェント型AIによる顧客体験革新の可能性と準備不足の課題が浮き彫りに
日本テラデータ

企業リーダーの74%がエージェント型AIに強い期待、しかし93%がガバナンスに課題感
[2025年10月7日にTeradata Corporationより発表されたプレスリリースの抄訳です]
サンディエゴ発 |Teradata(NYSE: TDC)は、本日、C-suiteおよびAIリーダー500名超を対象に実施した最新調査の結果を発表します。本調査では、顧客体験(CX)向上を狙うエージェント型AIへの取り組み状況、ROI期待、運用上の障壁などを多角的に分析しています。多くの企業がエージェント型AIに期待を寄せる一方で、ガバナンスやデータ、スキル面の準備不足が顕在化していることが判明しました。
調査概要は、以下の通りです:
対象:米国を拠点とする企業で、従業員100名以上、年間売上5億ドル超の企業に所属するCレベル~ディレクター職のIT/データ分析責任者
回答者数:500名超のAI関連リーダー
業種:金融サービス、製造(自動車含む)、小売/卸売、通信、政府/公共、ヘルスケア(ライフサイエンス含む)
調査結果1:AIは既に“常識”に、エージェント型AIにも高い関心
[画像1:
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企業の99%が何らかの形でAIを導入し、2/3が「6か月以内に成果を実感できる」と回答。エージェント型AIを検討・評価・試行中の企業は85%にのぼり、そのうち9%が本格導入を完了しています。探索から実装へ移行した企業では81%が「非常に/極めて高い」信頼感を示し、自律化への期待がいかに高いかを物語ります。
多くの企業がチャットボットやパーソナライズされたレコメンデーションなど、限定的なエージェント型AIを既に活用しています。今後は顧客の行動予測や問い合わせ自動対応を360度で一気通貫に行う『全方位的AIエージェント』の採用が拡大し、CX全体の最適化に向けた移行が進むと見込まれます。
調査結果2:積極投資の動向とROI期待
75%以上の企業がエージェント型AIへの支出増加を計画し、50%超がCX施策で年間100万ドル以上の収益またはコスト削減を見込んでいます。さらに36%は250万ドル以上の成果を期待し、高投資・高リターンという新たなフェーズに突入しています。
企業はまずパイロットプロジェクトに予算を割り当て、成功事例を社内に展開する「段階的拡大モデル」を採用しています。ROI分析では、導入初年度から半年以内に成果が可視化されるケースが多く、エグゼクティブ層も意思決定を後押ししています。
調査結果3:ガバナンス構築・データアクセス・スキルの壁
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93%がAIガバナンスに課題を抱え、年商200億ドル超の企業では42%が「重大な課題」と回答。データの正確性(34%)がセキュリティ(32%)をわずかに上回り最大の懸念となっています。適切なデータを迅速かつ一貫して提供できると回答した企業は4%にとどまり、96%が遅延や不整合を経験。また、AIイニシアティブ推進に必要スキルをすでに保有している企業は13%のみで、社内教育や外部人材活用によるスキル獲得が急務となっています。
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ガバナンスでは、AI倫理やプライバシー、アルゴリズムの透明性を担保するための明確なポリシー策定が必要です。データ面では、データレイクやデータファブリックといった最新アーキテクチャを活用し、リアルタイムでのデータ供給体制を整備することで、エージェント型AIの精度と信頼性を高められると考えられます。
調査結果4:組織内で高まる“実証主義”と懸念の声
法務・コンプライアンス部門、IT/セキュリティ部門の各75%がAI導入に懸念を表明。経営層でも55%が懸念し、2.2%は「全く懸念なし」と回答。35%が「まず実証された後に導入」を志向(2024年比13ポイント増)、55%は「早期参入で競争優位構築」を重視しています。
企業は過度な先行投資リスクを避ける一方、ベンダーやパートナー企業との共創によるPoCで安全性と効果を検証しています。成果が確認された段階でスケールアップを図るアプローチが主流となりつつあります。
調査からの示唆
エージェント型AIはCX革新の大きな可能性を秘める一方、実運用の成功には明確なガバナンスフレームワークの策定と、一貫性あるデータ供給体制、必要スキルの確保が不可欠です。迅速なROI実現を目指す企業は、これら基盤強化を最優先事項として取り組む必要があります。
Teradataのデジタルマーケティング&デマンドジェネレーション担当バイスプレジデント Aditi Uppalは次のように述べています。「世界中の組織がAIを受け入れていますが、エージェント型AI導入には新たな困難が伴います。データ課題や運用上のハードル、信頼性確保の要件が高まる中、多くの企業がエージェント型AIによるCX向上とROI実現に強い期待を寄せています」
本調査は、Teradataの依頼に基づき、B2Bリサーチ企業のNewtonXが実施しました。
NewtonXについて
NewtonXは、140業界にまたがる11億人のプロフェッショナルを網羅するオープンネットワークから、AI駆動のアルゴリズム「NewtonX Graph」を通じて最適な調査対象者をカスタムリクルートし、100%検証済みの専門知見を提供する唯一のB2Bリサーチ企業です。
Teradataについて
Teradataは、より良い情報が人と企業を成長させると信じています。Teradataが提供する最も包括的なAI向けクラウドデータ分析基盤は、信頼できる統合されたデータと信頼できるAI/MLを提供し、確実な意思決定、迅速なイノベーション、価値あるビジネス成果を実現します。詳しくは、Teradata.jpをご覧ください。
プレスリリース提供:PR TIMES


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