再生可能エネルギー由来の電力で水素を製造する「やまなしモデルP2Gシステム」の実証施設が完成、サントリー天然水 南アルプス白州工場へのグリーン水素供給を開始
山梨県

大規模P2Gシステムの実証開始式典を「グリーン水素パーク -白州-」で開催
山梨県(知事:長崎幸太郎)は、技術開発参画企業10社※1とともに、サントリー天然水 南アルプス白州工場(以下、天然水工場)およびサントリー白州蒸溜所(山梨県北杜市)の脱炭素化に向け建設を進めてきた「やまなしモデルP2Gシステム」※2の実証施設(山梨県北杜市)について、令和7年10月11日(土)より稼働を開始しました。また、同日本実証施設から天然水工場へのグリーン水素の供給をスタートしました。
本実証施設は令和6年2月より建設を行ってきたものであり、国内最大となる16メガワットの水電解能力を有します。本施設を24時間365日稼働した場合、年間2,200トンのグリーン水素を製造し、16,000トンのCO2排出量の削減が可能です。
製造されたグリーン水素は、天然水工場の熱源として活用されるほか、今後は周辺地域での利用も計画しています。自然豊かな白州の地で、本システムが将来的にグリーン水素の象徴的な拠点として親しまれることを目指し、本実証施設を含む実証地を「グリーン水素パーク -白州-」と命名しました。
■「グリーン水素パーク -白州-」について
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また、本施設の稼働開始にあわせて、同日現地において実証開始式典を開催しました。式典には技術開発参画企業の代表が主催者として出席し、経済産業省および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の関係者の皆様を来賓として迎え、テープカットや起動ボタンのスイッチを入れる、起動式を行いました。
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▲挨拶をする長崎幸太郎山梨県知事
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▲テープカットの様子(左から、サントリーホールディンス株式会社 副社長 山田賢治氏、山梨県知事長崎幸太郎、経済産業省 経済産業大臣政務官 竹内真二氏、NEDO 理事 松本真太郎氏)
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▲実証設備のスイッチ押し起動している様子
山梨県は今後も技術開発参画企業とともに、「やまなしモデルP2Gシステム」が国内外のより多くの地域で活用され、水素社会の実現と地域経済の発展に繋がるよう、取り組みを前進させて参ります。
◆実証開始式典における長崎幸太郎山梨県知事コメント
世界的規模で脱炭素化の潮流が加速するなか、再生可能エネルギーを活用したグリーン水素は、時代を切り開くキーテクノロジーとして大きな注目を集めています。
これまで、輸入に頼ってきた化石燃料の熱源が、この白州の清らかな水と、太陽光・水力といった再生可能エネルギーによって生み出される水素に置き換わる。まさにこれは、人類のエネルギー史に新たな時代を告げる歴史的な転換であると考えています。
そして、ここから始まるのは、山梨の地から世界へと波及する、世界を驚かせるエネルギー革命です。私たちが今ここで灯した一筋の光が、やがて世界の未来を照らすことになると確信しています。
今後は、システムの安全で、安定した稼働を確保しつつ、商用展開に向けた信頼性と経済性の向上を図り、知見とノウハウを蓄積していきます。また、周辺地域への脱炭素燃料の供給ハブの構築を見据えながら、準備を進めてまいります。
私たちの挑戦は、単にエネルギー供給構造を変えるに留まりません。これはまさに、人類が持続可能な形で、地球と共存しうる未来を自らの手で作り出す試みでもあると考えます。山梨から始まるこの挑戦は、やがて国境を越え、文化を越え、世界の人々が共有する希望の光となるものと確信しています。
私たちはこの白州の地から、エネルギー革命によって未来を切り開く、その使命の先頭に立ち続けます。
山梨において育まれたこの優れたシステムが、国内外のより多くの地域で活用され、水素社会の実現と地域経済の発展に繋がるよう、更に取り組みを前進させてまいります。
※1 民間企業10社
・東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢光雄)
・東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川智明)
・東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長崎桃子)
・カナデビア株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役 取締役社長兼CEO:桑原道)
・シーメンス・エナジー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:ラッセル・ケイト)
・株式会社加地テック(本社:大阪府堺市、代表取締役社長兼CEO:松岡克憲)
・三浦工業株式会社(東京本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTO:米田剛)
・サントリーホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:鳥井信宏)
・ニチコン株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:森克彦)
・株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:中澤宏樹)
※2 やまなしモデルP2Gシステム
NEDOのグリーンイノベーション基金事業による助成事業を受けて開発されたPEM(固体高分子)型の大規模水電解(Power to Gas)システム。再生可能エネルギーを活用でして水を電気分解し、二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」を製造し、工場の熱源などに活用することで脱炭素化を図る。
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プレスリリース提供:PR TIMES





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