【風邪予防とのどケアに関する意識調査】約8割が「自分は風邪を引きやすくない」、実際には約4割が「風邪を引いた」「のどの乾燥」が風邪の要因になることを知らない人は約7割
一般社団法人ウェルネス総合研究所

~風邪予防における「のどケア」意識の低さが明らかに~
一般社団法人ウェルネス総合研究所は、全国の20~60代男女500名を対象に「風邪予防とのどケアに関する意識調査」を実施しました。コロナ禍を経て感染症への予防意識が高まる一方、感染症のひとつである風邪の具体的な予防策や重視点を探ると、マスクや手洗い、うがい、免疫維持に比べて「のどの保湿」に対する意識の低さが明らかになりました。なお、調査結果については、そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院 院長 内尾紀彦先生よりコメントをいただいています。
<調査結果トピックス>
・風邪を引きやすい時期」 12月から2月に集中
・「自分は風邪を引きやすくない」約8割、実際には「風邪を引いた」約4割
・「のどの乾燥」が風邪の要因になると思っていない人 約7割、風邪予防で最も重視すること「のどの保湿」約1割
・風邪予防策「手洗い・マスク・うがい」2人に1人、「のどの保湿」4人に1人以下
・のどケアをはじめるタイミングは 「のどに違和感を覚えてから」 約4割
・空気の乾燥が気になりだす時期は「11月から」
■調査概要
・調査名 風邪予防とのどケアに関する意識調査
・調査主体 一般社団法人ウェルネス総合研究所
・調査方法 インターネットによるアンケート調査
・調査期間 2025年9月5日(金)~8日(月)
・調査対象者 全国の20-60代男女500名(※各年代男女50名均等割付)
※数値については、小数点第1位までの掲載としています。回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
- 「風邪を引きやすい時期」 12月から2月に集中- 「自分は風邪を引きやすくない」約8割、実際には「風邪を引いた」約4割
20~60代の男女(「風邪を引くことはない」と回答した人除く)に「風邪を引きやすい時期」を尋ねた結果、12月~2月が顕著に高くなりました。冬季は気温が下がって寒くなり、空気が乾燥するため風邪を引きやすいと感じる人が多いようです。
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また、「ご自身が風邪を引きやすいタイプだと思うか」を尋ねた結果では、「自分は風邪を引きやすくない」と思う人(全くあてはまらない・あまりあてはまらない計)が76.8%と約8割近くにのぼりました。その一方、「自分は風邪を引きやすくない」と思う人でも「1年以内に風邪を引いた経験(風邪気味含む)」がある人は、37.5%と約4割に達しました。自分は風邪を引きにくいという思い込みにとらわれず、風邪予防に注意を払う必要がありそうです。
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【内尾紀彦先生コメント】 ~風邪を引きにくいと思っても、油断はしないで~
自分は風邪を引きやすいと思わない人が8割も存在しつつ、そのうち、実際は4割近い人が風邪を引いています。また、「熱は出ていないから」「のどが痛い・違和感があるだけ」といった人も「風邪は万病のもと」という言葉があるように、放っておくと様々な疾患に影響を与える可能性があります。高齢の方や体力が弱っている方は、自分を過信せずにしっかりと風邪予防に取り組むことをおすすめします。
- 「のどの乾燥」が風邪の要因になると思っていない人 約7割、風邪予防で最も重視すること「のどの保湿」約1割- 風邪予防策「手洗い・マスク・うがい」2人に1人、「のどの保湿」4人に1人以下
風邪予防に対する意識を探るために「風邪を引く要因だと思うもの」を尋ねた結果、「のどの乾燥」を挙げた人は33.4%と3人に1人に過ぎず、そもそも風邪予防における「のどの保湿」の重要性を理解している人が少ない結果になっています。また、「風邪の予防のために最も重視すること」を尋ねた質問では、「口や鼻からのウイルスの侵入の防御」(38.6%)、「免疫力の強化」(18.8%)、「のどの保湿」(12.4%)の順になっており、「のどの保湿」を重視する人は1割程度に過ぎないという結果でした。
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実際に「風邪予防のために行っている方法」を尋ねた結果では、「手洗い・マスク・うがい」がTOP3になっており「口や鼻からウイルスを侵入させないこと」に気を配っている様子がわかります。また、4位と6位は「十分な睡眠・休養をとる」(40.8%)、「栄養のある食事をとる」(29.6%)となっており、免疫維持に対する意識も比較的高いことがわかります。一方、「のどの乾燥を避ける」は23.2%と4人に1人程度であり、実際の対策をみてもまだまだ意識が低いようです。
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【内尾紀彦先生コメント】 ~風邪の三大予防策の1つである「のどの保湿意識」の向上を~
風邪予防には「口や鼻からウイルスを体内に入れないこと」、「体内にウイルスが入っても感染させないために、のどを潤しておくこと」、「感染しても発症させないために、免疫を維持すること」の3つが大切です。調査結果では、のどの保湿に対する意識が低い結果になっていますが、「のどの保湿」は風邪予防にとって「ウイルスの侵入を防ぐ」「免疫を維持する」ことと同様に大切です。
鼻やのどから肺にかけての気道の内壁には「粘液」と「線毛(せんもう)」があり、ウイルスに対する防御機能を担っています。ウイルスが体内に侵入し、鼻やのどの粘膜に付着すると、線毛が活発に動いて異物を体外へ排出しようとします(線毛運動)。これにより、くしゃみ、鼻水、咳、たんなどの反応が起こり、ウイルスは外へ押し出されます。しかし、粘液や線毛が乾燥して線毛の働きが弱まってしまうと異物を排出させる働きが低下し、ウイルスが気道にとどまりやすくなり、感染につながってしまうのです。
- のどケアをはじめるタイミングは 「のどに違和感を覚えてから」 約4割- 空気の乾燥が気になりだす時期は「11月から」
「のどケアをはじめるタイミング」を尋ねた結果では、「常にのどのケアを意識している」人は13.8%に過ぎず、「のどに違和感を感じはじめたとき」(38.2%)と回答した人が最も多く約4割、また「のどのケアをすることはない」(28.6%)と答えた人も約3割という結果となっており、のどケア意識の低さがうかがえます。
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屋外や室内の空気が乾燥すると、のどの乾燥につながり、風邪に感染しやすい状態になります。「空気の乾燥が気になり始める時期」を聞いた結果では、「11月頃から」(26.4%)と回答する人が最多の結果になっています(「空気の乾燥が気になることはない」と回答した人を除く)。風邪予防のためには、空気の乾燥が気になる時期や体調不良のときには特にのどの保湿を心掛けるのが良さそうです。
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【内尾紀彦先生コメント】 ~のどに違和感を覚える前に、早めの「のどの保湿」対策を~
人体が健康な状態の場合、風邪の原因となるウイルスが体内に侵入しても、すぐに風邪を発症することはありません。のどの粘膜にある線毛がウイルスを捕まえて、体外に排出してくれますし、のどの粘膜免疫で働くIgA抗体(免疫グロブリンA)がウイルスの増殖を防いでくれるからです。
ところが、乾燥した空気を吸い続けるなどの要因でのどが乾燥すると、線毛が十分に働かなくなり、ウイルスがのどの細胞に付着・侵入(感染)してしまいます。ウイルスがのどの細胞に侵入するとのどに炎症が生じます。それにより粘液量が減少し、線毛が壊れてしまい、よりウイルスが侵入しやすい環境になるという悪循環に陥ります。この状態が続くとのどの防御機能がさらに低下し、咳やのどの炎症が悪化、損傷した粘膜や壊れた線毛の再生が追いつかなくなる「のど乾燥スパイラル」に陥ることになり、慢性的に風邪を引きやすい状態につながってしまいます。また、ウイルスがのどから細胞に侵入した際、免疫機能が維持できていないと風邪の発症につながってしまいます。
風邪の発症を防ぐには、のどの保湿によってウイルスの排出機能を保護しつつ、同時に増殖するウイルスを撃退するための免疫機能を正常に保つ生活習慣が大切になります。
■のど感染スパイラルの詳細は
こちら
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内尾 紀彦 先生|そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院 院長東京慈恵会医科大学医学部医学科卒。東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 助教として喉頭外来の責任者を務めた後、2021年7月より現職。音声治療を中心に地域医療へ携わる一方、アナウンサーや歌手など仕事で声を使うプロまで幅広い層の診療に当たっている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医。
<ウェルネス総合研究所 概要>
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◆WEBサイト:
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記事提供:PRTimes