男女で異なる「低用量ピル」への理解度|女性は「健康管理の一環」、男性は「避妊薬」の印象が強い結果に
一般社団法人賢寿医療

一般社団法人賢寿医療が運営するON-CLINICでは、2025年に「低用量ピル」に関する意識調査を実施しました。
回答者は全国の男女200名(男性100名・女性100名)。
本調査では、低用量ピルに対する認識や使用目的、副作用への理解、そして男女間での捉え方の違いについて実態を調べました。
その結果、男性の多くが低用量ピルを「避妊のための薬」として認識している一方で、
女性の多くは「生理痛やPMS(月経前症候群)の改善など、健康管理のための薬」として捉えていることが明らかになりました。
また、男性の回答では「副作用がありそう」「体に負担がかかる」といった漠然とした不安が多く見られ、具体的な知識が乏しい一方で、女性は「血栓症」「吐き気」など副作用を具体的に理解し、体質に合わせて使用している現実が浮き彫りとなりました。
本調査では、男女それぞれが低用量ピルをどのように理解し、どのような印象を持っているのかを明らかにし、「避妊薬」としての誤解や、社会に根強く残るジェンダーギャップの可視化を目的としています。
【調査概要】
調査対象:男性100人・女性100人
調査期間:2025/10/24~2025/10/28
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:200人
男性の認識:「避妊のため」が最多、アフターピルとの混同も
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男性に「低用量ピルと聞いて思い浮かべる印象」を尋ねたところ、最も多かった回答は「避妊のため」でした。  
「女性が妊娠を防ぐために日常的に飲む薬」「コンドームの代わりになる薬」といった回答が多く、  
低用量ピルを避妊専用薬と捉える傾向が強く見られました。  
一方で、「生理痛の軽減」「PMS(月経前症候群)の緩和」などを挙げた回答も見られたものの、 「緊急時の最終手段」など、アフターピルとの混同も散見されました。  
【代表的な回答】  
- 「女性が避妊目的で飲む薬という印象が一番強い」  - 「モーニングピルのような緊急避妊薬のイメージがある」  - 「月経痛やPMSの緩和にも使われるが、避妊が主目的だと思う」  
女性の認識:「避妊薬」ではなく生活の質を上げる薬
一方、女性は「生理痛の軽減」「PMS緩和」「月経周期の安定」など、  体調改善・自己管理のための薬という認識が主流でした。  
中には「生理日を調整できて助かる」「肌荒れやホルモンバランスが整う」といった声もあり、 日常生活のパフォーマンス維持やメンタルケアの一環として捉えられていることが分かりました。
【代表的な回答】  
「自分の健康のために長期的に服用するもの(アフターピルとは対照的)」  
「生理痛やPMSが和らぎ、生活の質が上がった」  
「ついでに避妊もできるという感覚」  
男性:副作用に関しては「漠然と怖い」認識が多数
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男性の約8割が「副作用がある」と回答し、  「吐き気・頭痛などが起きそう」「体への負担がありそう」といった漠然とした不安を抱いていました。
ただし「低用量だから安全」「軽い薬」という認識も多く、  副作用への理解はあっても、その内容は曖昧な層が多いことが分かりました。  
女性:副作用の理解は具体的で現実的 「合えば魔法のよう」「合わないとつらい」
女性の回答では「血栓症」「吐き気」「頭痛」など、 具体的な副作用リスクを挙げる声が多く見られました。  
一方で「体に合えば非常に楽になる」「医師と調整して使えば快適」といった肯定的な意見も目立ち、
副作用を現実的なリスクとして受け止め、適切に管理している層が多いことが特徴です。 
【代表的な回答】  
- 「最初に合わない種類で強い吐き気があったが、変更後は楽になった」  - 「喫煙者は血栓に注意。毎日飲む習慣が必要」  - 「合えば魔法のような薬。合わないと本当につらい」  
低用量ピルを「避妊」と見られる偏見 女性は説明をためらい、男性は情報不足のまま
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[画像4: 
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女性からは「ピルを飲んでいると言うと、避妊目的だと思われがち」「外で薬を飲むのが恥ずかしい」といった声が多くあがりました。
体調を整えるために使っていても、「妊娠しないための薬だと思われるのが怖い」という気持ちから、パートナーにさえ説明をためらう人もいます。
一方で男性側からは、「どんな薬なのかよく知らない」「副作用が怖そう」といったコメントが多く、
具体的な知識がないまま「なんとなく怖い薬」というイメージを持っている人が目立ちました。
【代表的な回答】  
- 「男女ともに理解が足りず、偏見がある」  - 「男性には症状改善の価値が伝わっていない」  
男女で異なるピルとの距離感
男性は「避妊薬」としての印象が強く、  女性は「症状緩和・体調管理のための薬」として現実的に使用している。  
この距離感の差が、ピルを話題にしづらい空気を生んでいる可能性があります。  
男性は漠然と「リスクのある薬」と捉え、  女性は副作用も含めて理解しながら使う薬と認識しており、知識の深さ・具体性に明確な差が見られました。  
低用量ピル対して正しい知識の共有が、理解の第一歩に
低用量ピルは避妊薬ではなく、ホルモンバランスを整える医薬品です。
生理痛やPMSの改善、月経周期の安定など多くの医療的効果があり、個々の体質に合わせて医師が処方・調整を行うものです。  
今回の調査では、男性が「避妊目的」と誤解する一方で、  女性が実際に服用しながら健康維持の手段として利用している実態が浮かび上がりました。  
性別を問わず、ピルの正しい知識を共有することが、  女性の健康と安心を支える第一歩となるでしょう。
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