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26卒外国人留学生の日本の製造業に対するイメージ調査

株式会社ASIA Link

26卒外国人留学生の日本の製造業に対するイメージ調査

外国人留学生の人材紹介の株式会社ASIA Linkは、就職活動をした26卒外国人留学生を対象に日本の製造業に対するイメージ調査を行いました。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-4220678666afeeea02dde270561027db-1059x957.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


外国人留学生専門の人材紹介会社 株式会社ASIA Link(本社:東京都小平市、代表取締役:小野朋江)は、海外展開中のメーカーに対して海外営業職・エンジニア職の新卒紹介を行っています。この度、就職活動を経験した26卒外国人留学生に日本の製造業に対するイメージ調査を行いました。
調査サマリ
・製造業にエントリーした留学生には、安定志向の傾向がみられた。
・製造業にエントリーしなかった留学生は、製造業に「変革性」はあると認識しているが、「仕事の魅力」「明るさ・楽しさ」「自己成長の機会」が乏しいと捉えており、応募をためらう要因となっていた。
・今後、製造業がイノベーション志向の留学生を惹きつけるには、企業の成長戦略、それに紐づく仕事の魅力を明確に示し、留学生が自己の未来を描けるような企業づくりが必要である。

レポートの全文はこちらから→  https://blog.asialink.jp/business/20251030/


はじめに
近年、生産年齢人口が減っていることから、新卒採用は売り手市場が続いており、日本人学生だけでなく、外国人留学生(以下、留学生)も獲得するのは容易なことではない。

『日経ものづくり 2025年8月号』では、製造業などに勤務する人を対象に、外国人就労者は日本の製造業に必要か否かのアンケート調査を行っている。「必要」が33.7%、「どちらかというと必要」が31.2%で64.9%の回答者が必要であると答えている。また、就労している外国人の職務は「製造・工場」が49.3%で最も多いものの、それに続くのは「研究・開発」40.5%、「設計」27.7%であり、企業のコア人材としても活躍している様子が窺われる。外国人就労者の存在の重みが増していると指摘されているとおり、製造業において外国人材は欠かせない存在になりつつある。しかしながら、優秀な外国人材は、他の業界でも求められており、製造業で働くことを希望するとは限らない。日本の基幹産業である製造業が外国人材を獲得するには、どのような方策が必要なのだろうか。

本調査では、コア人材としての活躍が期待される留学生に着目し、留学生が日本の製造業に対してどのようなイメージを持っているのかを明らかにする。それにより、製造業が採用施策を考えるための一助となることを目的としたい。
調査概要
・調査期間:2025年9月22日~2025年10月13日
・調査機関(調査主体):株式会社ASIA Link
・調査対象:2026年3月卒業予定の留学生
・サンプリング条件:ASIA Linkに登録している26卒留学生で日本での就職活動を経験した方及び教職員を通じてアンケートに協力してくれた方、最終学歴が大学、大学院(修士・博士)、高等専門学校の方
・有効回答数:46名
・調査方法:Web上のアンケートフォームのリンクをメール送信
調査対象者の属性
・専攻分類:文系 22名、理系 24名
・地域・出身国:東アジア 33名(中国 、韓国など)、東南アジア 8名(ベトナム 、マレーシア、バングラデシュなど)、南アジア 2名(インド、パキスタンなど)、欧米 3名(米国、フランスなど)
・最終学歴:大学院(修士課程)22名、大学(学部)21名、高等専門学校2名、大学院(博士課程)1名
留学生の製造業に対するイメージ調査
26卒の留学生を対象に製造業のイメージに関するアンケート調査を行った。

まず、留学生に就職活動において製造業にエントリーしたかを尋ねた。エントリーとは、インターンシップへの参加、会社説明会への参加、エントリーシートや履歴書の提出、面接のうち、どれか一つでも行ったことのあることと定義した。46名のうち、製造業にエントリーしたと答えたのは22名、エントリーしなかったと答えたのは24名だった。製造業にエントリーした留学生と、エントリーしなかった留学生がエントリー前に製造業にどのようなイメージを持っていたのかを明らかにした上で、二者の比較を行いたい。

本調査では、マイナビ(2025)の「マイナビ2026年卒大学生業界イメージ調査<業界別>」を参考に、22項目(安定性がある、将来性がある、変革性がある、グローバルな働き方ができる、技術力・商品企画力がある、宣伝力・ブランドイメージがある、ビジネスモデルが良い、経営者に魅力がある、社会貢献・環境への取り組みが良い、社会全体への影響力がある、人の役に立つことできる、実力主義・能力主義がある、仕事の魅力がある、自己成長ができる、人材の質が良い、明るさ・楽しさがある、職場の人間関係が良い、給与・待遇が良い、休日・休暇・労働時間が良い、女性が活躍できる、福利厚生制度が良い、定着率が良い)について尋ねた。項目ごとに「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」の三つの選択肢を設定した。回答をスコア化するにあたり、「そう思う」が1、「どちらともいえない」が0、「そう思わない」が-1で、スコア化を行い、項目ごとに平均値を算出した。

製造業にエントリーした人の製造業へのイメージの結果
製造業にエントリーした人(22名)の項目ごとのスコアを以下の表に示す。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-842015f9c1120f028970a08010ecedc5-558x760.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
表1  製造業にエントリーした人のスコア ※「そう思う」1、「どちらともいえない」0、「そう思わない」-1

製造業にエントリーした22名の上位5項目をみると、「安定性がある」1.00(全員が「そう思う」と回答)、「社会貢献・環境への取り組みが良い」0.82、「人の役に立つことができる」0.82、「技術力・商品企画力がある」0.77、「福利厚生制度が良い」0.77だった。日本の製造業が社会貢献に取り組み、人の役に立てる業界であるという認識があり、技術力への信頼がみられた。安定性は全員が「ある」と回答し、福利厚生制度に対しても良いイメージがあることから、自身の働きやすさも考慮してエントリーしたことが推察される。

一方、下位5項目は、「変革性がある」-0.14、「実力主義・能力主義である」0.00、「女性が活躍できる」0.18、「職場の人間関係が良い」0.32、「経営者に魅力がある」0.32という結果となった。製造業に安定性があると考えている反面、「変革性がある」や「実力主義・能力主義」はあまりないという印象を持っていることがわかった。安定性は求めるが、変革性を期待していないのか、やや保守的な傾向がみられた。
製造業にエントリーしなかった人の製造業へのイメージの結果
製造業にエントリーしなかった人の24名のイメージをスコア化し、以下の表に示す。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-a6579aa23b0922d7adb873e9679819b2-508x692.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
表2  製造業にエントリーしなかった人のスコア ※「そう思う」1、「どちらともいえない」0、「そう思わない」-1


製造業にエントリーしなかった24名の上位5項目は、「技術力・商品企画力がある」0.75、「社会貢献・環境への取り組みが良い」0.75、「人の役に立つことできる」0.75、「安定性がある」0.71、「定着率が良い」0.67だった。製造業にエントリーはしなかったが、技術力や社会貢献度を認め、人の役に立てると考えていることがわかった。

下位5項目は「明るさ・楽しさがある」-0.04、「経営者に魅力がある」0.04、「女性が活躍できる」0.08、「休日・休暇・労働時間が良い」0.25、「仕事の魅力がある」0.21だった。製造業にエントリーしなかった人は、明るさや楽しさが欠けると考えており、また女性の活躍、休日・休暇日数、仕事の魅力についても低スコアであった。

製造業にエントリーした人とエントリーしなかった人の比較
製造業にエントリーした人とエントリーしなかった人のスコアの比較を行う。まず、22項目全体のスコア平均値は、製造業にエントリーした人は0.52、エントリーしなかった人は0.42で有意差はみられなかった。次に項目ごとの差を検証した。以下の図で示す。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-e636b8cb856d5e5e0cb08db96f438f03-1059x957.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1 製造業にエントリーした人とエントリーしなかった人のスコア比較


最もスコアの差が大きかった項目は「仕事の魅力がある」で、製造業にエントリーした人0.68、製造業にエントリーしなかった人0.21で、0.47の差がみられた。次に「明るさ・楽しさがある」は、製造業にエントリーした人0.41、製造業にエントリーしなかった人-0.04で、0.45の差がみられた。着目したいのは製造業にエントリーしなかった人は、この項目がマイナスを示している点にある。業界自体に明るさや楽しさがないというイメージがエントリーを妨げる要因になっていることが示唆された。三番目は「自己成長ができる」で、製造業にエントリーした人0.68、製造業にエントリーしなかった人0.29で、0.39の差がみられた。

最後に、図1で特徴的にみられた一番左側の「安定性がある」、一番右側の「変革性がある」と「実力主義・能力主義がある」の部分について比較を行いたい。

製造業にエントリーした人は全員製造業に対して「安定性がある」と回答しておりスコアが1である。一方で、「変革性がある」に対しては、スコアは-0.14で、マイナスであった。つまり、製造業にエントリーした人は、安定性がある業界のため、変革性は欠けると考えている可能性がある。それに呼応してか、「実力主義・能力主義がある」のスコアは0であり、実力主義・能力主義による競争もそれほどないというイメージを持っていることがわかった。

一方で、製造業にエントリーしなかった人は、「安定性がある」のスコアが0.71、「変革性がある」のスコアは0.29だった。製造業にエントリーした人と比較すると、エントリーしなかった人の方が製造業に「変革性がある」といったイメージを持っていることがわかった。変革の可能性があるからこそ、安定性には欠ける、つまり、革新的なイノベーションを起こす企業は不安定であり、安定性と変革性は両立しないと考えたのではないだろうか。また、「実力主義・能力主義がある」に関しても、製造業にエントリーしなかった人のスコアは0.38で、製造業にエントリーした人よりも成果主義的な側面があると認識していることがわかった。

留学生にとって存在感があるのはアメリカ・中国の新興企業
日本の製造業に対するイメージ調査とは別に、留学生が世界の製造業についてどのように捉えているかをみるため、「今、世界で最も高い技術力を持つ国は、どこだと思いますか」と「あなたが今、世界で一番技術力が高いと思うメーカーはどこですか」という二つの質問を行った。

まず、「今、世界で最も高い技術力を持つ国は、どこだと思いますか」(有効回答数42)で、最も多かった回答は、アメリカ57%(24名)、次に中国24%(10名)、日本12%(5名)、ドイツ5%(2名)、EU 2%(1名)で、アメリカが半数以上を占める結果となった。

次に「あなたが今、世界で一番技術力が高いと思うメーカーはどこですか」(有効回答数31)で、最も多かった回答は、AppleとNVIDIAでそれぞれ23%(7名)という結果となった。成長産業であるITや半導体に注目が集まっていることがわかる。ほかは、SpaceX 、Tesla、Alphabet、TSMC、CATL、Huaweiなどがあがっていた。日本企業で回答があったのは、トヨタ2名、ソニー1名、パナソニック1名で、創業から80年以上の伝統企業だった。

日本に留学し、日本で就職活動をした人であっても、技術力のある国と企業に、日本や日本のメーカー名をあげなかったことには、課題があるように思われる。この結果は製造業のイメージ調査の結果とも関連しているのではないだろうか。次のまとめにおいて考察を行いたい。
まとめ
製造業にエントリーした留学生は、製造業に対して「安定性がある」「社会貢献・環境への取り組みが良い」「人の役に立つことができる」「技術力・商品企画力がある」「福利厚生制度が良い」というイメージを持っていることがわかった。一方で、「変革性がある」、「実力主義・能力主義がある」というイメージは持っておらず、安定性のある業界を好む、保守的な留学生から選ばれている現状が窺われた。

一方、製造業にエントリーしなかった人たちは、エントリーした人たちと比較すると、製造業に対し、「変革性がある」と認識しているものの、「仕事の魅力がある」「明るさ・楽しさがある」「自己成長ができる」に対しては、そう思わないと考えていることがわかった。彼らは本来製造業には変革性があるものだと認識しているが、前述の世界の製造業に関するアンケート結果から示唆されたように、日本の製造業が世界的な競争力を失い、存在感が薄れているとも感じている。このように日本の製造業にエネルギーを感じられないことが、彼らのエントリーを阻害する要因になっているのではないだろうか。

製造業にイノベーションをもたらすような留学生人材を呼び込むためには、彼らに企業としての成長戦略の道筋を示し、そこに紐づく仕事の魅力や自己成長の機会があることを伝え、留学生自身が自己の未来を描けるような企業づくりが必要だと考える。

■この記事のPDFは弊社のWEBサイトよりダウンロードできます。
レポートの全文はこちらから→  https://blog.asialink.jp/business/20251030/


参考文献
・マイナビ(2025)「マイナビ 2026年卒 大学生 業界イメージ調査」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250516_96616/

・『日経ものづくり』(2025)「外国人就労は日本製造業に必要」6割超「製造・工場」に次いで多い「研究開発」851号 , 8号, pp. 55-58.
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▼「メーカー就職2027」出展企業募集要項
https://www.asialink.jp/event/ms2027/

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-2df320209a5354ed113bff8c3062fb27-1403x871.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
メーカー就職2027 外国人留学生採用イベント

【実施日時・場所】

2026年3月5日(木)13:00~17:00、東京都内会場

【参加留学生】

27卒外国人留学生 200名を予定

お申込み方法

下記フォームよりお申込みください。
※申し込み締切:2026年1月31日(定員になり次第受付を終了します)
https://forms.gle/5HYtjpEtHEnWk1nU8

お問合せ先

「メーカー就職2027」事務局 担当:相馬、小川
株式会社ASIA Link
〒187-0032 東京都小平市小川町2-1971 エッグビル305
TEL:042-312-1074(営業時間:平日9:00~17:00)
recruitsupport★asialink.jp
※★を@に変えてください

株式会社ASIA Link 会社概要企業理念 :多様な価値観を受入れる懐の深い社会を、留学生とともに、「働く」を通じて実現する。
所在地 :東京都小平市小川町2-1971 エッグビル305
創業 :2011年10月
代表取締役:小野 朋江
事業内容 :
- 外国人留学生・高度外国人材専門の人材紹介(正社員)
- メーカーと外国人留学生の展示会風採用イベント「メーカー就職」企画・運営
- 外国人材採用・活用セミナー講師
- 外国人材定着支援、組織改善・組織開発コンサルティング
URL :https://www.asialink.jp/


[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59773/26/59773-26-b0c594b66fe4d5834fb56bcae468f479-1473x564.gif?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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