2025年10月31日
ミネソタ州セントポール
(ビジネスワイヤ) -- 水関連のソリューションおよびサービスを提供する世界的サステナビリティリーダーのエコラボは、世界各地におけるウォーター・スチュワードシップの現状を報告する、第3回エコラボ・ウォーターマーク™調査の結果を発表しました。今年の調査では、人工知能(AI)の急速な成長によって生まれる新たなビジネス機会や、重要な天然資源への影響に対する消費者の関心など、水とタイムリーな世界的動向とのつながりが明らかになりました。
ウォーターマーク調査によると、15か国の消費者の大多数はAIの電力需要について理解していますが、AIの隠れた影響である、AI技術の製造やデータセンターの運用に必要とされる水の量を認識している人ははるかに少ないことが明らかになりました。米国では、電力の使用を認識している消費者が55%であるのに対し、AIの運用に水が使用されていることを認識している消費者はわずか46%にとどまっています。アジア太平洋地域や中南米など、他の地域ではこの認識の差がさらに顕著です。
「2050年までに、世界の人口は約30%増加し、エネルギー需要は47%増えると見込まれています。水の需要も引き続き急増しますが、2030年までにはすでに世界で56%の水不足に直面すると予測されています」と、エコラボの会長兼最高経営責任者(CEO)であるクリストフ・ベックは述べています。「AIブームは新たなビジネス成長と変革的なイノベーションの可能性を引き出しながら、この未来を形づくっています。同時に、毎週新しいデータセンターが開設され、毎月新たな半導体製造工場(ファブ)がオンライン化しています。これらの施設に必要なエネルギーは増やすことができますが、最も重要な資源である水を増やすことはできません。」
「現在、産業廃水の再利用率はわずか20%であり、マイクロエレクトロニクス業界では10%未満です。私たちは、廃水をエンジニアリング上の欠陥であると同時に、ビジネス成長を促す機会を逃しているものと捉えています。エコラボは、AIが直面する資源の課題に対する解決策はAIそのものの中にあると考えています。データ分析、リアルタイム監視、温度調整にAIを活用することで、産業用水管理システムは、洗車よりも少ない水で稼働するデータセンターの実現を可能にすると考えています。」
ウォーターマーク調査によると、ほとんどの消費者が、企業はAIが天然資源に与える影響を軽減するための技術やインフラに投資すべきだと考えています。また、企業が責任を持って水使用を管理していくことを消費者は疑っているという、「隠れた信頼格差」も明らかになりました。実際、消費者の大多数は、水の再利用やリサイクルといったスマートな水管理こそが、水不足への対応に向けて企業が最優先で取り組むべき課題であると考えています。しかし、企業や政府がこうした戦略を日々の業務で実践しているとは信じていません。こうした信頼の度合いは、米国(43%と42%)、欧州(44%と41%)、アジア太平洋地域(48%と48%)、中南米(48%と46%)において特に低くなっています。
「世界中の消費者は、レジリエントな未来の実現にはスマートな水管理が不可欠であることを認識しており、それを現実のものとするために、企業が変革をもたらすテクノロジーと透明性の高い行動の両面で主導することを期待しています」と、エコラボの最高サステナビリティ責任者であるエミリオ・テヌータは述べています。「企業には、AIの力を活用して地域社会のニーズに応える成果重視の水ソリューションを提供し、同時にイノベーションと事業成長を促進するチャンスがあります。」
ウォーターマーク調査では、水に関連する異常気象や世界各地の水資源の利用可能性に対する消費者の認識についても詳しく分析しました。水不足への懸念は依然として高いものの、この課題は解決可能であると楽観的に捉える消費者が多いことがわかりました。
エコラボ・ウォーターマーク調査は、モーニング・コンサルトとの共同で2025年3月に実施されました。回答者は、アジア太平洋、中国、欧州、中南米、インド/中東/アフリカ、米国の一般成人を対象としたサンプルから構成されています。本オンライン調査では、各地域内の主要国を選定し、ウォーター・スチュワードシップが最も重要とされる地域におけるグローバルな概況も明らかにしました。
世界全体の動向および国別の詳細結果については、インタラクティブ・ダッシュボード(watermark.ecolab.com)をご覧ください。
エコラボについて
数百万の顧客に信頼されるパートナーであるエコラボ(NYSE:ECL)は、人々とその生活に欠かせない資源を守る水・衛生・感染予防ソリューションとサービスを提供している世界的なサステナビリティのリーダーです。同社は100年以上にわたる革新を基盤としており、年間売上高160億ドルを誇り、4万8,000人以上の従業員を擁し、世界170か国以上で事業を展開しています。また、科学に基づく包括的なソリューション、データドリブン型の洞察、世界トップクラスのサービスを提供し、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水とエネルギー使用の最適化を推進しています。エコラボの革新的なソリューションは、食品、ヘルスケア、ライフサイエンス、ホスピタリティ、産業市場における顧客の業務効率とサステナビリティを向上しています。www.ecolab.com
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(ECL-C)
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