金原ひとみ 『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』が、第79回毎日出版文化賞を受賞
株式会社文藝春秋

株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)が刊行した、金原ひとみさんの小説『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』が、第79回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞しました。毎日出版文化賞(1947年創設)は、毎年、優れた著作物や出版活動を顕彰しています。
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金原ひとみ『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』(文藝春秋)
性加害の告発が開けたパンドラの箱--
MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。
◼︎あらすじ
文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松武夫、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が複雑に絡みあい、うねりはじめる。性、権力、暴力、愛につき動かされる人間たちのドラマが生々しい解像度で描かれ、予想もつかないクライマックスへ。「わかりあえないこと」のその先に果たして救いは訪れるのか。
この本の刊行時のコメントとして、「変わりゆく時代を共にサバイブしよう」という言葉を書きました。この小説は、誰かを排除するためでも、誰かを貶めるためでも、誰かを断罪するためでも、誰かを救済するためでもなく、時代に翻弄される私たちが生き延びていくための手掛かりになる、地図のようなものを作りたいという思いから始まりました。
読むことで答えが得られるわけではないし、溜飲も下がらないけれど、濁流のような社会の変化の早さ無慈悲さに流されず、目を逸らしたくなる自他への嫌悪の中で立ち止まり、考え、顧み、想像し、検討する時間は手に入るのではないかと思います。
選考委員の皆さま、この本に携わってくれた全ての人、読んでくれた全ての人に感謝しています。本当にありがとうございました。
◼︎『YABUNONAKA』推薦コメント
・朝井リョウ(「フィガロジャポン」2025年9月号対談より抜粋)
金原さんの本って、耳元で怒鳴ってくれる。ラッパー金原ひとみ!
・山内マリコ(日本経済新聞書評)
前時代にいた自分を断罪し、潔く殺す。圧巻の大長編。
◼︎【著者史上最長】の原稿用紙1000枚。戦慄の群像劇!
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装画は画家・岡村芳樹さん
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(C)️文藝春秋
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
作家。1983年生まれ。『蛇にピアス』『アンソーシャル ディスタンス』
書誌情報
書 名:『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』
著 者:金原ひとみ
装 丁:四六判・上製カバー装
定 価:2,420円(税込)
発売日:2025年4月10日
ISBN:978-4-16-391968-3
書誌URL:
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919683プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes