2つの拠点のGPUサーバーを高速・低遅延ネットワークで連係した「遠隔GPUクラスター」などの実証実験の実施について
株式会社 STNet

 四国電力グループの株式会社STNet(社長:小林 功、本社:香川県高松市)は、今後のデータセンター事業の高度化を目指して、離れた場所に設置されたGPUサーバーを高速・低遅延な通信ネットワークで連係した「遠隔GPUクラスター」などの実証実験を行います。今後、実験環境の構築を進め、2026年度上期中に開始する予定です。
 生成AIや高度なシミュレーション技術の急速な発展に伴い、大量のデータをより高速に処理する基盤が求められています。そのような流れの中で、新しい技術の開発により、複数の拠点に分散配置した高性能のGPUサーバーを高速・低遅延のネットワークで連係して、これらGPUサーバーを巨大なコンピューティングリソースとして使用する遠隔GPUクラスターを構成することが可能になってきました。
 一方で、GPUサーバー自体の高速化も進んでおり、それにより電力消費と発熱量が増加しています。大量の熱を発生するGPUサーバーを効率的に冷却するために、従来の空冷ではなく液冷方式を採用するGPUサーバーが増えてきており、当社でも2026年度下期中を目途に液冷方式への対応を進めております。
 そこで、当社では、今回、「遠隔GPUクラスターの検証」と「液冷方式GPUサーバーの運用検証」という二つのテーマについて実証実験を行います。
【実証実験の概要】
(1)遠隔地に分散した計算資源を統合する「遠隔GPUクラスター」の検証
2つのデータセンターに分散配置されたGPUサーバーを、高速・低遅延ネットワークで接続し、巨大なコンピューティングリソースとして使用する「遠隔GPUクラスター」の実現性を検証します。
また、本検証では、共同実験者(ソフトウェア開発企業など)のシステムなどを用いて、その性能や使い勝手、運用課題などを評価します。
(2)液冷方式GPUサーバーの運用検証
電力消費と発熱量が極めて大きいGPUサーバーを効率的に運用するため、液冷方式のGPUサーバーと周辺設備を導入し、データセンターにおける液冷設備の運用課題を評価します。
[画像: 
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図.本実証実験における設備構成のイメージ
 当社は、本実証実験の結果を通じて得られた「遠隔GPUクラスター」や「液冷設備」の構築・運用ノウハウの知見を活かし、各種サービスの検討を進めてまいります。
 当社は今後も、新しい技術の導入と検証を積極的に行い、お客さまのニーズに対応したサービスを提供することで、お客さまのビジネスに貢献してまいります。
                                         以 上
本発表に関するお問い合わせ先
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https://prtimes.jp/data/corp/172388/table/3_1_d5bf69f7f13b0137435f988f63654325.jpg?v=202511040416 ]
本実験に関するお問い合わせ先
[表2: 
https://prtimes.jp/data/corp/172388/table/3_2_582f2ab576d47dd7ba533c56ac59072a.jpg?v=202511040416 ]
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