2025年11月04日
ロンドン
(ビジネスワイヤ) -- オムディアの調査によると、中東・北アフリカ(MENA)地域の放送局はデジタル戦略を再考しつつあります。多くの放送局が独自のOTT(オーバー・ザ・トップ)プラットフォームから脱却し、既存のストリーミングサービスとの提携を模索する動きを強めており、今回発表されたアブダビ・メディア(ADM)とSTARZPLAYの新たな提携はその代表的な事例となっています。この動きは、オムディアが世界的に確認しているトレンドと同じ流れにあります。
今回の契約により、ADMが保有する5,000時間を超えるアラビア語のエンターテインメント、スポーツ、文化番組のデジタルカタログが、STARZPLAYの広告付きプランで独占配信されます。オムディアは、ヨーロッパでも同様の戦略が見られると指摘しています。例えば、TF1、ITV、Atresmediaなどの放送局がNetflixやDisneyと提携し、視聴者リーチの拡大、収益化の強化、プラットフォームの分散化防止を図っています。
「この提携は、MENA地域のメディア環境が進化を続けていることを示しています」オムディアのメディア・エンターテインメント部門責任者であるマリア・ルア・アグエテは述べています。「放送局は、独自プラットフォームの構築よりも協業を模索するようになっています。既に確立されたストリーミングパートナーと協力することで、地域コンテンツの独自性を維持しながら、より効率的に視聴者へリーチできるのです」
オムディアの分析によれば、こうした戦略的提携により、放送局は広告収入とサブスクリプション収入のバランスを取りつつ、地域コンテンツ制作への重要な投資を維持することが可能になります。今回のADMとSTARZPLAYの提携は、双方にとっての「ウィンウィン」モデルといえます。ADMは自前のプラットフォーム構築コストを負担することなく、STARZPLAYの260万人の加入者ベースにアクセスでき、STARZPLAYはプレミアムなアラビア語コンテンツによって自社サービスを強化できます。
この提携は特に、広告付きストリーミングモデルの重要性がMENA地域で高まっていることを浮き彫りにしています。視聴者にプレミアムなアラビア語コンテンツを無料で提供する一方で、パートナー間で持続可能な収益分配の機会を生み出しています。
ルア・アグエテは次のように付け加えています。「放送局とストリーマーの協業は、持続可能なメディア・エコシステムを支える重要な基盤となりつつあります。オムディアの予測によると、今後12〜18か月の間に、MENA地域でもこうした提携がさらに増加し、ローカルプレイヤーがグローバルなベストプラクティスを取り入れていくとみられます」
オムディアについて
オムディア は、インフォーマ・テックターゲット(Nasdaq: TTGT)の一部であり、テクノロジー分野に特化したリサーチおよびアドバイザリー・グループです。業界リーダーとの対話や数十万件におよぶデータポイントに基づいたテクノロジー市場に関する深い知見により、同社の市場インテリジェンスは、顧客にとって戦略的な強みとなっています。オムディアは、研究開発(R&D)から投資収益(ROI)まで、最も有望な機会を見極め、業界の進化を後押ししています。
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