【裏話】メキシコ初の長編ストップモーション映画『私はフランケルダ』を題材にストップモーション映画作成現場の裏側について語る。第38回東京国際映画祭
一般社団法人モナコウィークインターナショナル
伊藤有壱氏が語る「ハンドメイドの力とあたたかさ」
メキシコ初の長編ストップモーション映画『私はフランケルダ』の上映会と、アニメーション作家・伊藤有壱氏による質疑応答イベントが開催された。独特の世界観とハンドメイドで作り上げられた人形たちが話題を呼んでいる本作について、伊藤氏が制作の魅力を語った。
映画内では、人形たちの顔がスクリーンいっぱいに映し出される場面が印象的だ。伊藤氏は「塗装のアラまでも見えるほどのアップが多く、人形の存在感が生々しく伝わってくる。大人の人形や魔物たちがどんどん大きくなっていく演出もユニーク」とコメント。実際の泡や綿を使ったエフェクトなど、すべてを実体物で表現するこだわりに「作品全体から“ハンドメイドでやり切る”という決意を感じた」と語った。
『私はフランケルダ』のストーリーは、モンスターたちの狂気と美しさが交錯する独自の世界を描いている。
伊藤氏が最も印象に残ったのは「モンスターの狂騒に酔いしれる瞬間」だという。
また、昨今ストップモーション作品が世界的に増えている背景については、「手で作り、手で動かしているという温かみが、観客の心に届いているのだと思う。画面の中に“人の手”が見えることが、今求められているのではないか」と分析した。
最後に、監督が伝えたかったメッセージについて伊藤氏は「より多くの人に“観る側”から“作る側”に回ってほしいという思いを感じた」と締めくくった。
手作業のぬくもりと大胆な表現が融合した『私はフランケルダ』は、ストップモーションという古くて新しい映像手法の可能性を、改めて観客に問いかける作品となっている。
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記事提供:DreamNews