日本発“宇宙テクノロジー由来の超断熱保冷容器”がインド医療市場へ
ツインカプセラ

JAXA発スタートアップ・ツインカプセラ、インドの医療コンサルティング企業IWANA社と戦略的パートナーシップに関するMOUを締結
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MoU署名式
2025年11月1日、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)発スタートアップの株式会社ツインカプセラ(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長 宮崎和宏、以下、ツインカプセラ)は、インド・ムンバイに本拠を置く医療・製薬分野のコンサルティング企業IWANA Consultancy Solutions Pvt. Ltd.(CEO: Ivan J. D’Souza、以下、IWANA社)と、バイオメディカル分野における新たな保冷輸送ソリューションの共同事業開発に向けた戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結、茨城県つくば市において、MoUの署名式を執り行いました。
■ MoU締結の目的
ツインカプセラが開発した宇宙技術由来の”超”断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter(バンブーシェルター)」を活用した新たな事業開発を進めるため、インド国内における医療・創薬・検査・臨床研究等の分野での同容器の活用に関する検討、事業実証(PoC)、市場開拓等を連携して進めることを目的としています。両社は今後、以下の領域で協働します。
1)バイオメディカル分野における輸送・保管ニーズ調査および市場分析
2)現地での概念実証(PoC)プロジェクトの共同実施
3)温度逸脱のないサンプル輸送を実現するための運用モデルの構築
4)規制対応、輸出入プロセス、事業パートナー(販売・物流・製薬企業)との連携検討
5)インド国内での展示会出展・広報活動の共同推進
■ MoU締結の背景:「世界最大級のバイオメディカル市場」、「厳しい気温環境」、「保冷輸送インフラの課題」、「両社の強みの融合」
インドは、世界最多の人口と急速な経済発展により高い医療サービスに対する需要が増加しており、高度な検査や治療における検体や薬剤等の精密な温度管理に対する需要の増加が予想されています。また、アジアにおける臨床研究・創薬・医療検査の中核的な拠点としても成長が見込まれています。さらに、インドは、気温が高く、保冷輸送インフラで課題のある地域も存在しており、バンブーシェルターは、保冷車や保冷設備といった既存のコールドチェーンインフラに依存しない保冷輸送ソリューションの実現に向けて高いポテンシャルを有しています。
バンブーシェルターは、小型かつ超高性能を特長とする電源不要の輸送用容器であり、上記のような状況から、インド市場において高いPMF(プロダクト・マーケット・フィット)が期待できます。また、IWANA社は、インドにおける医療・創薬分野におけるコンサルティング等における豊富な事業実績とインド国内における関連ステークホルダーとの強力なネットワークを有しています。ツインカプセラとIWANA社は、両社の強みの相乗効果によって、インドにおけるバンブーシェルターの早期普及とソリューションの実現を目指すことで一致し、今般のMoU締結に至りました。
■ "超"断熱保冷容器BAMBOO SHELLterとは
ツインカプセラがタイガー魔法瓶(株)との業務提携により、JAXAの大気圏再突入カプセル(HTV搭載小型回収カプセル:HSRC)の断熱保冷技術を応用して開発した真空断熱の保冷容器です。小型でありながら、電源を使わずに各温度帯で3日以上、高性能タイプでは7日以上の保冷を実現できる革新的な製品であり、医療・創薬、検査、臨床研究等の幅広い分野での活用が期待されています。
竹のようなスリムな形状が特徴で、その「小型かつ超高性能」という特長により、従来の保冷輸送において困難だった「確実」と「低コスト」を同時に実現します。遠方まで高頻度で輸送するような用途に対して特に有効で、その性能の高さから、インドのような気温環境が非常に厳しい地域の保冷輸送において極めて高い効果を発揮します。
BAMBOO SHELLterウェブサイト:
https://twincapsula.co.jp/product/bamboo_shellter.html
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”超”断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」
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BAMBOO SHELLterの特長
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JAXA筑波宇宙センターを訪問(IWANA社D’Souza代表とツインカプセラ代表宮崎)
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BAMBOO SHELLterの源流:JAXAのHTV搭載小型回収カプセル展示を視察(筑波宇宙センター)
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署名式に先立ちツインカプセラ本拠・つくば研究支援センター(TCI)にて
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署名式の様子
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署名式の様子
■ IWANA社との連携を通じた今後の展開
MoU締結を踏まえ、両社は、今後1年間を目処に、インド市場における需要の更なる調査・分析を行いつつ、複数の医療・研究機関および輸送事業者等との連携による共同PoCを実施し、その成果を基にに、インドおよびアジア地域での共同事業展開・販売提携に向けた検討を進める予定です。また、ツインカプセラとしては、今回の提携を通じて得られる知見を日本国内にもフィードバックし、国際基準の品質と運用性を兼ね備えた保冷輸送へと進化させていく計画です。
■ 関係者コメント
【株式会社ツインカプセラ 代表取締役 宮崎和宏】
バンブーシェルター事業の本格的な海外展開の第一歩として、IWANA Consultancy Solutions様との連携により、インドにおける事業開発を強力に推進できることを大変嬉しく思います。海外展開は、ツインカプセラ創業当初に描いた事業構想の一つですが、IWANAさんとの出会いとその後の議論により、今般のMoU締結まで前進させることができました。
インドでは、日本以上に、検体・医薬品等の保冷輸送における環境は厳しいことが予想されますが、だからこそ、バンブーシェルターがその真価を発揮できると考えております。この活動を通じて、保冷輸送の課題に対する有効なソリューションを早期に実現し、また、日本の宇宙開発の成果とバンブーシェルターの価値を、日本からアジア、そして世界へと普及できるよう、関係者と連携して活動を強力に推進して参ります。今後とも、ご支援の程、宜しくお願い致します。
【IWANA Consultancy Solutions Ivan J. D’Souza CEO】
Our collaboration with Twin Capsula Inc. represents a strategic milestone in integrating Japan’s space-derived thermal technology into Asia’s evolving biomedical landscape. The BAMBOO SHELLter aligns with Asia's growing need for reliable, infrastructure-independent cold-chain solutions. Through this partnership, we aim to advance the real world standards of precision and efficiency in drug stability, medical logistics and contribute to building a more resilient and globally connected healthcare ecosystem.
(和訳)ツインカプセラ社との協業は、日本の宇宙由来の熱制御技術を進化しているアジアのバイオメディカル分野へと統合するための戦略的なマイルストーンとなります。「BAMBOO SHELLter」は、信頼性が高くインフラに依存しないコールドチェーンソリューションを求めるアジアのニーズに完全に合致しています。本パートナーシップを通じて、医薬品の安定性や医療物流における正確さと効率に関する臨床現場の水準をさらに高め、より強靭でグローバルなヘルスケア・エコシステムの構築に貢献して参ります。
■参考:株式会社ツインカプセラについて
ツインカプセラは、「再突入カプセルの“超”断熱保冷技術を 地上へ 社会へ」をスローガンに掲げ、JAXAのHTV搭載小型回収カプセル(※)の断熱保冷容器技術の社会実装を目指すJAXAベンチャーです。小型・超高性能の保冷コンテナの開発・供給により、検体、ワクチン、細胞、医薬品、生体組織等の個別化保冷輸送を可能とし、臨床研究における検体収集、癌等の早期スクリーニング、分散型臨床試験(DCT)、自家細胞の国際往復輸送等、バイオメディカル分野の保冷輸送において、新たなサービスの創出を目指しています。2021年10月から、タイガー魔法瓶株式会社と”超”断熱保冷容器事業に関する業務提携、2024年8月より、株式会社Cooridinate Labと治験・臨床研究の血液検体収集等におけるスリム型”超”断熱保冷容器の活用に関する業務提携を行い、製品開発・事業開発を進めている。
事業紹介動画:
https://youtu.be/vIkU9uaXxV0
※HTV搭載小型回収カプセルとは
JAXAが国際宇宙ステーションから日本独自の物資回収技術を実証するために開発した再突入カプセル。2018年11月に宇宙実験で生成したタンパク質結晶を4℃に維持した状態で回収することに成功。大気圏再突入中も含めた回収までの5.6日間の断熱保冷容器内のサンプルの温度変化は0.3℃と高い断熱保冷性能が実証されており、ツインカプセラはこの技術を継承しています。
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HTV搭載小型回収カプセルにおけるサンプル保冷回収
関連動画:
https://twincapsula.co.jp/news/gift-from-outer-space.html
■ 会社概要
<ツインカプセラ株式会社(TwinCapsula Inc.)>
・所在地:茨城県つくば市
・設立:2021年3月8日
・代表者:代表取締役社長 宮崎和宏
・事業内容:宇宙技術由来の超高性能断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」の開発・販売・サービス提供
・ウェブサイト:
https://twincapsula.co.jp/
・Facebook:
https://www.facebook.com/twincapsula/
・YouTube:
https://www.youtube.com/@TwinCapsula_Inc./
<IWANA Consultancy Solutions Pvt. Ltd.>
・所在地:ムンバイ(インド共和国)
・設立:2010年12月12日
・代表者:Ivan J. D’Souza
・事業内容:医療・製薬・バイオ分野におけるコンサルティング、メディカルコミュニケーション、RWE研究支援、デジタル医療マーケティング等
・ウェブサイト:
https://iwanaglobal.com/
■ 問い合わせ先
ツインカプセラ:
https://twincapsula.co.jp/contact/contact.htmlプレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes