第26回ゴールデンスピリット賞に阪神・近本光司外野手
株式会社報知新聞社

兵庫・淡路島出身 島在住者を球場招待 離島支援・地方創生に尽力
プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「ゴールデンスピリット賞」の第26回受賞者が阪神・近本光司外野手に決定しました。生まれ故郷の兵庫・淡路島在住者を年間240人や自主トレ先の鹿児島・沖永良部島の小中学生16名を甲子園に招待。スポーツ教室の開催も行っています。また、一般社団法人を設立し、自ら理事を務める熱意や離島支援・地方創生という独創性も評価されました。
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【選考過程】
全12球団からノミネートされた23人のうち、榊原委員は、東日本大震災の被災地を継続的に支援する中日・山井コーチを、鈴木委員とともに推薦。三屋委員は同コーチのほか、一般社団法人を設立して離島を支援する阪神・近本の名を挙げました。栗山委員は、近本が能登半島地震で被災した学校にバットを寄贈したことにも言及。昨年まで委員を務めた故・長嶋茂雄さんも石川県の高校にバットを贈っており「長嶋さんの魂みたいなものも大事かな」と熱く語りました。
途中からは山井コーチ、近本、楽天・則本、広島・小園の4人に絞って協議したが結論は出ず。最後は全委員による山井、近本両氏の決戦投票が行われ、1票差で近本の受賞が決まりました。長谷川委員は本業と支援活動の両立を高く評価。原委員も「野球人としても尊敬にあるプレーヤー」と話しました。佐山委員が「1名となると本当に(選考が)厳しい」と話すほどの白熱した議論となりました。
<近本光司>(ちかもと・こうじ)1994年11月9日、兵庫・淡路市出身。30歳。兵庫・社高から関学大へ進学し、2年時に投手から外野手に転向。卒業後は大阪ガスに入社し、18年ドラフト1位で阪神入団。盗塁王6度(19、20、22~25年)、最多安打1度(21年)のタイトルを獲得。今季は140試合に出場し、打率2割7分9厘、3本塁打、34打点、32盗塁。171センチ、70キロ。左投左打。推定年俸3億7000万円。既婚。
【ノミネート選手】
岡本和真(巨人)
飼育放棄や虐待などを受けた動物を支援するプロジェクトを21年から開始。支援金の寄付、活動のPR、チャリティーグッズ展開など愛犬家として熱心に支援活動を行っている。
丸佳浩(巨人)
都内の生活困窮世帯の子どもたちの「食」を支える活動を21年に始めた。支援金に加え、特製グッズの販売収益、チャリティーオークションの落札収益などを寄付し、施設の訪問も行う。
吉川尚輝(巨人)
貧困などを理由に夢を諦める子どもをなくす活動を続ける団体に、22年から公式戦の成績に応じた寄付を行っている。また、同団体の活動を体験したりPRに協力したりしている。
山崎伊織(巨人)
肢体障害者の日常生活をサポートする介助犬への支援を今年から開始。昨年まで巨人に在籍し、昨年度の受賞者であるオリオールズ・菅野智之投手が10年間続けてきた活動を引き継いだ。
大勢(巨人)
自身が幼少期に患った、川崎病に対する社会貢献活動を今年から始めた。動画で、罹患(りかん)体験や治療での献血の重要性などを語り、啓発に取り組んでいる。
岩崎優(阪神)
出身地の静岡市内と球団がある西宮市内の児童福祉施設や保育所などに、21年から玩具を寄贈している。また、隔年で施設を訪れ、子どもたちとの交流を図っている。
近本光司(阪神)
20年から年間240人、地元・淡路市在住者を甲子園球場に招待。離島支援・地方創生活動を目的とした一般社団法人の設立や、離島での子ども野球教室開催などにも取り組んでいる。
山崎康晃(DeNA)
野球を通じて夢を持つことの大切さを伝えるため、ホームゲームに来場した小学生以下の子どもにグラブをプレゼント。また今季、医療ケアが必要な子どもと、その家族を球場に招いた。
小園海斗(広島)
自身のSNSにひぼう中傷のメッセージが数多く届いた経験から、安打数に合わせて広島被害者支援センターへの寄付活動を24年3月から始めた。
村上宗隆(ヤクルト)
16年4月に熊本地震で大きな被害を受けた熊本市に対して19年から毎年、熊本城復旧への支援金を贈り続けている。自身の成績に応じた金額を設定している。
清水昇(ヤクルト)
「中学で部活を諦めない! 奨学金プロジェクト」を今年7月に発足。26年4月に中学1年生になる児童を対象に、部活で必要な用具やユニホームなどの購入費用を給付する。
山井大介コーチ(中日)
東日本大震災で大被害を受けた気仙沼市の訪問を13年から始めて今年で13年目。児童養護施設で寄付金やおもちゃを贈ったり、同市内の中学校で野球教室を開くなど交流を続けている。
大野雄大(中日)
ひとり親家庭の親子を年間4~5回、ホームゲームに招待する活動を17年からスタート。試合前にはサイン色紙や応援グッズをプレゼントするなど交流を図っている。
福敬登(中日)
名古屋聾(ろう)学校の生徒を対象に「福敬登招待プロジェクト」を22年に開始。手話を交えながら招待者と交流をしている。ほかにもオフに特別支援学校を訪ねるなど活動は多岐に及ぶ。
柳裕也(中日)
自動車事故で保護者を亡くしたり重い後遺症が残った子どもがいる家族を、ホームゲームに招待する活動を22年から開始。試合前に招待した家族と面談を行うなど交流も行っている。
周東佑京(ソフトバンク)
今年から1盗塁につき5万円を公益財団法人がんの子どもを守る会に寄付。一人でも多くの子どもとその家族を支援することを目標に、強い思いを持ちながらプレーしている。
加藤貴之(日本ハム)
動物保護の支援を24年から開始。年間100万円の寄付を行っている。「殺処分や災害時の迷子動物の問題に向き合い、どうすれば人も動物も幸せに暮らせる社会をつくれるのかを考えてきた」と思いは強い。
中村奨吾(ロッテ)
小児がんを患うファンの男の子との出会いをきっかけに、22年から千葉県こども病院を訪問。今年5月には23、24年に続いてホームゲームで小児がん経験者の子どもたちと交流した。
鈴木昭汰(ロッテ)
難病と闘う人たちに少しでも協力したいという思いで、自身の成績に応じた寄付活動を今年からスタートした。1ホールド、または1セーブを挙げるごとに5万円を支援団体に寄付する。
高部瑛斗(ロッテ)
闘病中の子どもたちや、その家族を助けたいという思いから、小児がん支援を22年に始めた。また、昨年12月には一般的な就労が困難な障害者らを支援する施設を訪れ、交流を行った。
則本昂大(楽天)
裕福ではない子どもたちにいろいろな経験をしてもらいたいと、19年から経済的に恵まれない子どもたちを支援する団体に寄付。同団体を通じて子どもたちを球場に招き交流している。
中川圭太(オリックス)
犬の殺処分ゼロを目指すプロジェクトに、自身の成績に応じた寄付を今年からスタート。自らも犬を飼う立場として「しっかりと結果を出して助けられるように」と1安打につき1万円を贈る。
高橋光成(西武)
幼い頃から身近にいた犬に対しての愛情から、捜索救助犬の支援を21年に開始。寄付だけでなく訓練施設を訪問し、体験している。また、地元である群馬の森林を守る「ぐんま緑の県民基金」にも寄付している。
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◇ゴールデンスピリット賞
日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年1回選考委員会(委員名別掲)を開いて、球団推薦と選考委員推薦で選ばれた候補者から1人を選定する。欧米のスポーツ界では社会貢献活動が高く評価され、中でも米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーの憧れの的になっている。日本では試合での活躍を基準にした賞がほとんどで、球場外の功績を評価する表彰制度は初めて。いわば「球場外のMVP」。受賞者にはゴールデントロフィー(東京芸術大学名誉教授・絹谷幸二氏作成のブロンズ像)と阿部雄二賞(100万円)が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が200万円を寄贈する。
◇ゴールデンスピリット賞歴代受賞者
第1回(1999年)巨人・松井秀喜
第2回(2000年)日本ハム・片岡篤史
第3回(2001年)近鉄・中村紀洋
第4回(2002年)ヤクルト・飯田哲也
第5回(2003年)中日・井上一樹
第6回(2004年)阪神・赤星憲広
第7回(2005年)ロッテ・B.バレンタイン
第8回(2006年)ソフトバンク・和田毅
第9回(2007年)横浜・三浦大輔
第10回(2008年)楽天・岩隈久志
第11回(2009年)巨人・小笠原道大
第12回(2010年)日本ハム・ダルビッシュ有
第13回(2011年)楽天・山崎武司
第14回(2012年)阪神・藤川球児
第15回(2013年)ヤクルト・宮本慎也
第16回(2014年)西武・栗山巧
第17回(2015年)ロッテ・今江敏晃
第18回(2016年)巨人・内海哲也
第19回(2017年)阪神・岩田稔
第20回(2018年)ロッテ・井口資仁
第21回(2019年)西武・秋山翔吾
第22回(2021年)阪神・矢野燿大
第23回(2022年)オリックス・吉田正尚
第24回(2023年)日本ハム・宮西尚生
第25回(2024年)巨人・菅野智之
(所属チームは受賞当時)
主催 報知新聞社
後援 一般社団法人 日本野球機構
協賛 株式会社アイ・インベストメント、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、呉工業株式会社、株式会社コーセー
【選考委員】
栗山英樹 2023年WBC日本代表監督
榊原定征 プロ野球コミッショナー
佐山和夫 ノンフィクション作家。米大リーグに造詣が深い。ゴールデンスピリット賞の提唱者の一人。2021年野球殿堂入り。
鈴木俊彦 日本赤十字社副社長
長谷川剛 報知新聞社代表取締役社長
原辰徳 読売巨人軍前監督
三屋裕子 日本オリンピック委員会副会長。バレーボール女子日本代表としてロス五輪銅メダル。
依田裕彦 報知新聞社代表取締役社長
(敬称略・50音順)
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メール pr1872@hochi.co.jp
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記事提供:PRTimes