大手住宅メーカーと化学メーカー、リサイクラーの5社が結集 給水給湯管の施工端材を活用した資源循環スキームを構築
積水化学工業株式会社

旭化成株式会社、旭化成ホームズ株式会社、積水化学工業株式会社、積水ハウス株式会社および株式会社CFPの5社は、住宅の建築現場で発生する給水給湯管の施工端材を回収して再生製品として生まれ変わらせ、再び施工する資源循環スキーム構築に向けた取り組みを開始します。
近年、資源枯渇への懸念、廃棄物増加による環境問題の深刻化を受け、持続可能な形で資源を最大限活用する「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行を目指すことが、世界的な潮流となっています。
プレハブ住宅メーカーである旭化成ホームズ、積水化学(住宅カンパニー)、積水ハウスの3社は、サーキュラーエコノミーの実現に向けてこれまで個社で施工廃棄物の回収やリサイクルなどの取り組みを行ってきましたが、サプライチェーン全体の協働によって、設計・回収・再資源化の各プロセスを構築することで、さらに取り組みを加速していきたいとの考えが一致し、連携の方法について検討を重ねてきました。
また、住戸内で数多く使用されている給水・給湯用の架橋ポリエチレン管「エスロペックス」を製造する積水化学(環境・ライフラインカンパニー)は、これまで製造時に発生するエスロペックス廃材のリサイクル技術を検討してきました。このたび、ケミカルリサイクルを手掛けるCFPがエスロペックス廃材を元に再生油化した原料から生成した再生エチレンを用い、旭化成が再生ポリエチレン樹脂を製造(※)、再び積水化学で再生エスロペックスを製造するという資源循環のサイクルが実現できる見通しとなりました。
※CFPによる再生油製造から、旭化成での再生ポリエチレン樹脂製造までのスキームについては、第三者認証スキームによるクレジットを割り当てます
このエスロペックスを共通して採用し、豊富な住宅供給量をもつ住宅メーカー3社がこの資源循環のサイクルに参画することでエスロペックス廃材の回収量が拡大し、このスキームの経済合理性の向上を図ることが可能となります。
住宅メーカーと素材の再資源化の各役割を担う化学メーカーおよびリサイクラーの強みを融合させることで、エスロペックスの資源循環スキームを構築し、2026年3月末の運用開始を目指します。
業界を超えた5社がタッグを組むことで、循環型社会の実現による環境負荷の低減を目指し、さらなる資源循環の輪を拡げる挑戦を続けてまいります。
架橋ポリエチレン管「エスロペックス」の資源循環スキーム図
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【参考資料】架橋ポリエチレン管「エスロペックス」とは・各社の資源循環に向けた対応
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