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原発性IgA腎症においてメザギタマブ(TAK-079)投与後 18カ月間の腎機能への持続的な影響を示す新たなデータの発表について

2025年11月10日

第1b相、非盲検、臨床試験の追跡調査において、メザギタマブの投与を受けた参加者の腎機能(eGFR)が96週(最終投与から18カ月後)時点まで安定していることを示唆1 蛋白尿および血清Gd-IgA1値が速やかに低下し96週時点まで持続1 96週時点までに重篤な有害事象および日和見感染は認められず1 当社は、原発性IgA腎症および免疫性血小板減少症を対象にメザギタマブを評価するピボタル第3相臨床試験を開始し、参加者登録を実施中

大阪(日本)& ケンブリッジ(マサチューセッツ州)

(ビジネスワイヤ) -- 当社は、このたび、原発性IgA腎症を対象とした、疾患修飾作用が期待される抗CD38モノクローナル抗体メザギタマブ(遺伝子組換え)(TAK-079、以下、メザギタマブ)の皮下投与における第1b相、非盲検、プルーフ・オブ・コンセプト臨床試験の新たな中間データを発表しましたので、お知らせします。本試験のデータから、参加者の腎機能(eGFR)は、メザギタマブ最終投与後、最大18カ月間である96週時点まで安定していることが示唆されました1。この結果は、ヒューストンで開催された米国腎臓学会(ASN)「Kidney Week 2025」(以下、本学会)で発表されました。

IgA腎症は、10歳から30歳の若年層に多く診断される、生涯にわたって進行する自己免疫疾患であり、腎機能に不可逆的な障害を引き起こします2。IgA腎症の病原性機序に作用する根本的な治療法はなく、既存の治療法では、約5人に1人のIgA腎症患者さんが診断から10年以内に腎不全を発症します3。メザギタマブは、病因に関与するガラクトース欠損型(Gd-)IgA1と呼ばれる異常タンパク質を産生する細胞を減少させることにより、IgA腎症の病態進行の上流過程を標的とします。

第1b相臨床試験の治験責任医師であり発表者であるJonathan Barratt教授は、「メザギタマブはIgA腎症の根底にある免疫メカニズムを標的としており、今回、メザギタマブ最終投与後も参加者の腎機能が安定していたことを示すデータが得られました。IgA腎症は進行性であり、しかも多くの場合は自覚症状がないため、診断時にはすでに何らかの腎障害を有している患者さんが多いことから、今回得られた所見は非常に重要です。効果的な介入を行わなければ、腎不全に至り、透析または移植が必要となるリスクは依然として驚くほど高いままです」と述べています。

本試験では、IgA腎症の参加者17例に安定した支持療法に対する上乗せでメザギタマブを追加投与しており、13例が長期追跡調査期間に移行しました。96週(最終投与から18カ月後)時点で腎機能は安定しており(eGFRのベースラインからの平均変化量:+2.5、95%CI:−1.8、+7.6、n=12)、参加者の尿蛋白/クレアチニン比(UPCR)で測定した蛋白尿(尿中蛋白)の平均減少率は55.2%(95%CI:30.2、72.6、n=13)を維持していました1。96週時点でGd-IgA1の50.1%の持続的な減少およびIgGのベースラインへの完全な回復が認められました1。血尿は96週時点までに患者さんの60%で回復しました1。

本試験において、メザギタマブの忍容性は概ね良好であり、新たな安全性上の懸念は確認されませんでした。重篤な有害事象、ならびに重篤な過敏症または注射関連反応、有害事象による中止、日和見感染またはグレード3以上の感染症はいずれも報告されませんでした1。

当社のVice PresidentでありFranchise Global Program LeaderであるObi Umeh、M.D.、M.Sc.は、「これらの有望なデータは、根本原因を標的とするメザギタマブがIgA腎症のような自己免疫疾患の治療法を再定義する可能性があるという私たちの信念を裏付けるものです。現在、IgA腎症および免疫性血小板減少症を対象にメザギタマブを評価する第3相臨床試験では、参加者の登録が進行中です。私たちは、このような有望なプログラムを前進させることができることを大変嬉しく思います。依然として高いアンメット・ニーズを抱える患者さんに革新的な解決策をお届けすることに引き続き全力で取り組んでいきます」と述べています。

現在メザギタマブは、原発性IgA腎症(NCT06963827)および慢性一次性免疫性血小板減少症(NCT06722235)の治療薬として第3相臨床試験を実施中であり、最初の患者さんが登録されています。メザギタマブは、2025年10月、欧州医薬品庁から原発性IgA腎症の治療薬としてオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を取得しました。2025年8月には、米国食品医薬品局(FDA)より、既存治療で十分な効果が得られなかった慢性一次性免疫性血小板減少症の成人患者さんの治療薬として、ブレークスルーセラピー指定を取得しました。現在、メザギタマブのさらなる適応症についても評価を進めています。

メザギタマブについて

メザギタマブは、形質細胞、形質芽細胞およびナチュラルキラー細胞などのCD38を高発現する細胞を減少させる作用を持つ、完全ヒト免疫グロブリンG1モノクローナル抗体です。これらのCD38を発現する細胞が減少すると、免疫複合体の形成を抑制し、炎症を軽減させる結果、蛋白尿が減少し、最終的に腎臓のさらなる損傷を防ぐとともに、長期的な腎機能の安定化が期待されます。

メザギタマブは現在開発中の化合物であり、いずれの規制当局からも承認されていません。

IgA腎症を対象としたメザギタマブの第1b相臨床試験について

第1b相試験、非盲検、単群、多施設共同試験(NCT05174221)で、IgA腎症の参加者を対象に、安定した支持療法へ、メザギタマブを追加投与し評価しました。

対象となった参加者は、腎生検で確定診断され、24時間蓄尿から得られた尿蛋白/クレアチニン比(UPCR)が1 g/g以上、または尿蛋白排泄量が1 g/24時間以上、かつ推算糸球体濾過量(eGFR)が45 mL/min/1.73m 1以上の成人でした。参加者は、メザギタマブ 皮下注600 mgを週1回8週間投与した後、600 mgを2週間に1回16週間(合計16回)投与し、その後24週間の安全性追跡調査を実施しました1。48週時点までに良好な蛋白尿反応が認められた参加者は、48週間の観察期間を伴う長期追跡調査に移行することができました。主要評価項目は、96週時点までにグレード3以上の有害事象および重篤な有害事象を含む有害事象が発現した参加者の割合です1。副次評価項目および探索的評価項目は、血清IgA、IgGおよびGd-IgA1濃度、UPCRのベースラインからの変化率、eGFRのベースラインからの変化および血尿の消失でした1。

IgA腎症について

IgA腎症は、10歳から30歳の若年層に多く診断される、生涯にわたって進行する自己免疫疾患であり、腎機能に不可逆的な障害を引き起こします2。腎臓のフィルター内部に免疫複合体が沈着することで引き起こされ、これが腎組織の炎症および損傷を誘発し、腎機能の低下につながります2。

IgA腎症の病原性機序に作用する根本的な治療法はありません3。予後は不良であり、腎不全に進行することがあり、生活の質の低下や早期死亡に至る可能性があります1。既存の治療法でも、約5人に1人の患者さんが診断から10年以内に腎不全を発症します3。

<武田薬品について>

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/ をご覧ください。

<重要な注意事項>

本注意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリースに関して武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類並びに一切の口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法の登録又は登録免除の要件に基づいて行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性があります。

武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

<将来に関する見通し情報>

本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む武田薬品の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」、「かもしれない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」、「予測する(forecasts)」、「見通し(outlook)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の結果は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の結果とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件並びに国際貿易関係に関する状況を含む武田薬品のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、税金、関税その他の貿易関連規則を含む関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品及び既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機、温室効果ガス排出量の削減又はその他環境目標の達成を可能にする武田薬品の環境・サステナビリティに対する取り組みの成功、人工知能(AI)を含むデジタル技術の統合をはじめとする、業務効率化、生産性向上又はコスト削減に向けた武田薬品の取り組み、その他の事業再編に向けた取り組みが、期待されるベネフィットに寄与する程度、武田薬品のウェブサイト(https://www.takeda.com/jp/investors/sec-filings-and-security-reports/)又はwww.sec.govにおいて閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書並びに武田薬品の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は武田薬品が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果及び情報は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

<医療情報>

本ニュースリリースには、製品に関する情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではなく、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。

<参照資料>

Barratt J, Suzuki Y, et al. Safety, tolerability, and efficacy of メザギタマブ (TAK-079) as add-on to standard-of-care therapy in individuals with primary IgA nephropathy: week 96 data from an open-label phase 1b study. Poster FR-PO0808 presented at: American Society of Nephrology (ASN) Kidney Week Annual Meeting; November 5-9, 2025; Houston, Texas, USA. Cheung CK, Alexander S, et al. The pathogenesis of IgA nephropathy and implications for treatment. Nature Reviews Nephrology; 2024:1‐15. IgA nephropathy. National Institutes of Health. https://www.niddk.nih.gov/health-information/kidney-disease/iga-nephropathy#what. Accessed September 2025.

連絡先

報道関係問合せ先 ジャパンコミュニケーションズ
米山 祐子 070-2610-6609
E-mail: yuko.yoneyama@takeda.com

記事提供:ビジネスワイヤ

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